今日もまた１つ、グサリ

平気な顔をして街を歩く

誰も分からないだろう

私の心に複数の刃物が刺さっていること

仕事での失敗、失恋、親との不仲、友達の裏切り

悪いことは重なるらしい

思い返してまた、グサリ

何かと謝れなかった自分が悪いのかと嫌悪をいだき、また深くのめり込む刃

平気な顔をして電車に乗る

もし心も血を流すなら、とっくにそれの紅に染まっているはず

顔を背けたくなるほどに

刃物を抜くのには時間がかかる、ゆっくりとゆっくりと痛くないように

その間に、もう刺さること無いようにと慎重に生きる

何だか疲れてきたけど、心に流れるそれを治療できるのもまた自分

痛くないよ、表面上はね

でも真っ赤だよ内側がね

#詩 #散文