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雑踏

今日もあわただしく動き出すでしょう。

スクランブル交差点、駅前、電車の中、休日の公園

いつだってあなたを探した。

行き交う人の群れ、同じ仮面の中にあるひときわ輝くあなたを探した。

あなたという名の交わりあった運命のような必然のような可能性を探した。

昨日まで繋いでいた手はまるで砂の像のように風に舞って無くなっていた。

あまりにも突然過ぎた。

だからいつも探してしまう。人が多ければ多いほどあなたが居るような気がして。

あなたは今どんな所を歩いて過ごしているの?

探すこと から私は動けずにいる。

雑踏の中に飛び交うノイズに振り向いてばかりの私はやっぱり動けずにいる。



#詩

最後まで読んでくれてありがとうございます。 スキしてくださるととても嬉しいです。 してくださらなくても、目を通してくれてありがとうございます。