見出し画像

「その他大勢」の中の1人


誰の希望にもなれない、天才的なセンスもない。

秀でてなく非凡でもなくたぐいまれな何かを持つわけでもない。

頭が良いなんて言われたこともないし、100点を取ったことすらない。

誰から見ても誰を介してもその他に当てはまり、もっと上から見れば「その他大勢」に属する。

「その他大勢」に明確な定義はない。

ただの自覚に近い諦め。またはその逆。諦めに近い自覚。

埋もれ流され息つく場所もない人の群れに紛れる存在。

それはまさしく「その他大勢」にいるただ「1人」だった。

虚しくも早く人、時間が過ぎ行く。

これでは生きている気がしない。

「誰かの中」の1人にならなければ。

諦め、自覚、その中に小さな反骨をみた。

23:27 寝そべるベッドは冷たかった。



#散文 #詩 #自由詩


最後まで読んでくれてありがとうございます。 スキしてくださるととても嬉しいです。 してくださらなくても、目を通してくれてありがとうございます。