「その他大勢」の中の1人
誰の希望にもなれない、天才的なセンスもない。
秀でてなく非凡でもなくたぐいまれな何かを持つわけでもない。
頭が良いなんて言われたこともないし、100点を取ったことすらない。
誰から見ても誰を介してもその他に当てはまり、もっと上から見れば「その他大勢」に属する。
「その他大勢」に明確な定義はない。
ただの自覚に近い諦め。またはその逆。諦めに近い自覚。
埋もれ流され息つく場所もない人の群れに紛れる存在。
それはまさしく「その他大勢」にいるただ「1人」だった。
虚しくも早く人、時間が過ぎ行く。
これでは生きている気がしない。
「誰かの中」の1人にならなければ。
諦め、自覚、その中に小さな反骨をみた。
23:27 寝そべるベッドは冷たかった。
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