空色経過
どす黒く垂れ込める雲はやがて高く伸び始め
煙のような灰色に変わり
夕暮れと共に赤から紫に、そして日が落ちて黒くなった
私の頭のなかのようだった
どす黒く何でもないことを真面目に考えすぎ
突破口を見つけたと思いきや、まだ灰色だった
そのうち面倒になって日が暮れるように
美しくはないグラデーションを描いて
夜になっていた
人が人を評価して皆それを当たり前に飲み込む
個性や人間性の前に、やる気や根性の話を持ち込んでくる
それらが後から備わってくる人には「できないやつ 」の烙印が陰ながら押される
もっと言うとこんなこと考えなくても生きていける
でも私は考えてしまう
でも最後には夜のように真っ暗に考えをなげだしてしまう
馴染めない場所で助けてを放てない私の心が青く晴れ渡る日はまだまだ遠い
最後まで読んでくれてありがとうございます。 スキしてくださるととても嬉しいです。 してくださらなくても、目を通してくれてありがとうございます。