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今の旅が終わる前に

うれしいことも悲しいこともあった一日。
会社の別部署の子がお菓子と手紙をくれた。
まだ、辞めるまで20日くらいあるけど、
「いつが最終出勤日かわからないから」と。

その子とは部署が違うけど、9年間一緒に働いている。
途中その子も2回育休をとったので、入れ違いだったり。
コロナで一緒に昼休みに入ることもほとんどなかった。
けれど、頑張っている事は噂でも、本人からも伝わってきていた。

伝わらない上司にも伝えつづけて、たまに疲れていたけど、
その上司にもちゃんと「愛」をもって接していた。

時には子供たちの看病で疲れて、自分も高熱なのに仕事をしていた。
「休みなよ」といったけど、休めなかっただよね、きっと。

会社に通勤費支給対象外の人の為に控除を訴えてくれて、
そのおかげで私は通勤費がなくなった。
(しかも、その子は別にその対象でもないのに)

あとは、その子が子供とパン屋にいって財布をそのパンの袋に入れていたら、間違えて義母にその袋ごと捨てられてしまった事もあった。
(義母は悪くない、ゴミを捨てようとしただけ。ただその財布には5万入ってた。しばらく落ち込んでいた)

最初はちょっと変わった子だなと思って疎遠になったときもあったし、
今もすごく仲がよくて、休日も会うような事は決してないけど。
だけど、きっと私は好きだと思う。だんだん好きになったんだと思う。
がんばり屋の強くて優しい子。

この会社で、たくさんの人と出会えて、好きだったり苦手だったり。

今日は、仕事の引継ぎの話合いがあった。
本当に「伝わらない」。
その時は、「最後まで伝わらないな」と話し合いの途中で怒りのマグマがあるのがわかっていた。
でも、ふと「怒るということは悲しいということ」という言葉が浮かんできた。
最近みたインスタの記事だったかな?
だから、客観的に「今、私は悲しいんだ」と思ったし「ずっと悲しかったんだ」と改めて思って、冷静になれた。

そして、私が「正しい」と思っていることを相手も「正しい」と思っているとは限らないじゃないかとも思った。
それでもあの子のように「愛」をもって悲しさには立ち向かえない。

ただ私はそもそもあの子でもないから、私にできることをやっていこう。

今日はうれしいことも悲しいこともあったけど、
もっと早く気づけばよかったということに気づけてよかった。
ありがとう、親愛なる君。

好きでも苦手でも出会うことに意味がある。

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