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明日、私は彼より長く生きる。

初投稿でいきなりこんなタイトルで申し訳ない。

私は普段、VOCALOIDを聞いていてそこから派生作品を描いたり作ったりする人間だ。

その中で最も影響を受けたアーティストがいた。椎名もただ。

私が彼を知ったのは2012年。ちょうどボカロを聞き始めたときだ。

彼の楽曲はポップなシンセのミクノポップやミクトロニカに少し儚い歌詞。時にはロック系やバラード調で曲の引き出しが多く、ミクやリン、GUMIの爽やかな声が特徴的なPで、ふとした瞬間聞きたくなる。

正直、当時の私はボカロPの追っかけすることはほとんどなく、彼の楽曲も有名どころしか知らなかった。14年にニコニコ動画に登録してからは、時々新曲も聞いていた。

私は彼に会ったことは一度も無いけれど、彼の楽曲はどれも好きだ。

そんな彼の訃報はが届いたのは15年の7月27日のことだった。

当時は、彼の好きな曲を聴いて散々泣いた。思えば、ボカロ曲で初めて泣いたのは「ストロボラスト」だった。

私はまだ中学生で、5年後のことなど全くわからなかった。けれど、20歳になって彼より長く生きて、5年前に感じたこと、大人になった今、どう思い、そして彼の曲をどう感じるのか。

私はそんなことを考えながら今日という日を過ごすのだ。

私は5年前に構想した未来とは随分違った結果になったけれど、それでも今日を生きて、明日、彼より長い時間を生きる。

さよならとありがとうを。

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