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テキレボ日本地図のこと(テキレボEXでユーザー自主企画やってみた)後編

前編から続きます。

10.公開、登録受付

ありがたいことに、企画開始からたくさんの申請をいただきました。

1件ずつ手動で追加していきましたが、それほど苦ではなかったです。
基本的にはwebページ上のコピペとドラッグで全部済むので。

未登録の都道府県はリンク未生成のため赤字で表示され、1件でも登録が入るとリンクページが生成されて青字に変わります。
これを眺めるのが思った以上に楽しかった~!!
可視化された目標と達成感があるっていいですね。同人誌作ってると見失いがちなんで…

なんとなくですが、北のほうから埋まっていった感がありました。
西日本がなかなか青くならなくてやきもきしたし、埋まるたびに「〇〇県入りましたー!!」と居酒屋店員のテンションで叫んでいました(心の中で)。

そんなこんなで、3週間弱で47都道府県制覇しました!
最後まで赤かった沖縄に作品が入ったときには感動しましたね。
参加者の皆さん全員に感謝ですが、個人的に救われたなあと思っているのが、「三日月パンと星降るふくろう」さん。
日本酒とフィナンシェでかなりの県を巡っていただき、一気に地図が埋まりました。こちらの参加なしでは赤字のままだった県もちらほらあったので、全国制覇の立役者だと勝手に思っています。

ちなみに、数を競うものではもちろんないのですが、12月〆切時点での優勝は神奈川県でした。
追加募集で東京都に抜かれましたが、かなりの健闘です。

登録〆切日に99件集まっていて、惜しいな!と思ったので自サークルで未登録の作品を追加して100件にしました笑

11.告知・宣伝

scrapboxには動的なコンテンツを仕込めないため、告知宣伝はTwitterで別途するしかないのですが、見切り発車だったので具体的なことはなにも決めていなくて。

とりあえず新規登録されたお知らせとして、登録作品を手動でツイートすることに。
でも意外と複数冊(5,6冊)登録される方が多くて、全部はムリだな…と早々に判断し(=あきらめ)、1冊だけこちらで選ばせていただきました。
判断基準はないです。まだ出てない県の作品だったり、サイトの看板なのかなと勝手に判断した作品だったり、個人的におもしろそうと思った作品だったり。
このへんはべつに告知とか説明とかしてなかったので、「なんで?」と思われた参加者さんもいらしたかも…適当ですみません…

登録作品を定期ツイートで流そうかなとぼんやり思っていたのですが、思った以上に登録数が多くて(ありがとうございます)全部はムリだな~どうしようかな~と考え、サークルタグをツイートすることにしました。
サークル別なら作品別よりは少ないし、各サークルの作品が増えてもリンクURLは変わらないのでいいかなって。

scrapboxはタグのリンクが関連ページ一覧になるので、新規にサークルごとのページを作る必要はありません。
ただ、Twitterの仕様上scrapboxロゴが出ちゃうのがなあ…せめて企画ロゴにしたかったなあ…
このツイで「サークルごとのURLがありますよ」というのをお伝えしたかったのですが、見慣れないサイト構成のせいか、活用していただくまでには至らなかったのが力不足で残念です。

そういえば、購入期間中はwebカタログよりも購入サイトのURLのほうがいいんじゃないか、とも一瞬思いましたが、なにしろ100件もあるので編集はムリだねと即却下。購入サイトは購入期間中しかアクセスできないけど、webカタログならイベントが終わっても残るからアーカイブにもなるし。このへんはサイト構造の問題なので難しいですけどねー。

12月に入ってからは、Bot投稿を流すようにしました。
サークルごとの紹介ツイが一日三回、時間ランダムの告知ツイが一日一回(3パターン)。
一回登録してあとはほったらかし。だって12月だもの。忙しいもの。
検索で一番上に出てきた(初心者)socialdogを使ってみましたが、自動ツイートが10件しかできないので結局数日おきにログインしなきゃいけないと気づいて、Botbirdに切り替えました。使ってみるって大事(前向き)

後半は、ランダム設定で47都道府県別に1日3~4件ツイート。
Botbirdのランダムツイートは一気に登録できるので定期ツイートよりは楽でした。

順番を決めるのが地方区分を決めるくらい重荷だったのと笑、なにがいつ出るかわからないほうがTL追う人も楽しいかなと思って。
イベント企画後半は、自分が忙しかったのもあってこのランダムbotしか動いてませんでした…

12.購入サイトへのタグ付け

さて、自主企画参加のメリットに「購入サイトに企画タグが付与される」というのがあります。
とくに何も考えずにそういうものだと受け入れて企画サイトにも記載したんですが…
わたくし具体的な作業に全く思いが至りませんでした。
そう…

だれがそのタグをつけるんだい??

サークルのwebカタログの編集期限が迫ったときにチラッと思って、あっコレはサークル自分でつけるやつなのかな?と概要部分にちょこちょこっとつけ足したんですけど、いやそんなわけない。それだったらきっちりアナウンスされてるはず。
でもなんかれぼんちゃんがうまいことやってくれるんだろうな~くらいで(編集作業に気を取られて頭が回ってない)深くは考えませんでした。

その後、企画主催者へ準備会から「タグ付け用にリストを送ってください(任意参加)」と連絡がありました。
いやあ冷静に考えればそうだよねえ、企画の参加者を知ってるのは企画主催だけだもんねえ。
ちなみにリストには、「タイトル」と「サークル名」が必要とのこと。

…待って、登録そろそろ100件だわーいとか言ってる場合じゃなかった。
サークル名もタイトルも収集してない。scrapboxから一括で取り出せるようにもなってない。
そしてwebカタログの情報(URL)は、購入サイトでは使えない(共通キーがない)。
手持ちのスプレッドシートで使える情報皆無!

さらにいえば、サイト公開時にタグがついているためには、公開前日までにリストを提出する必要があります。
…募集締切は公開前日がベスト!と思い込んでいた主催者は完全にパニックでしたね。自分の作業期間、というか作業そのものを考えてなかった。

□企画参加作品のリストを提出する
 □サークル名を取得する
 □作品タイトルを取得する
 □該当作品の購入サイトURLを取得する
 □提出用CSVファイルを作成する

自分の浅薄さを恥じましたが、ないものは仕方ない。
幸い、他の企画の方からの助言もあり、準備会からデータリストをいただくことができましたのでなんとか作成できました。
関係各位、たいへんお手数をおかけしました。

13.イベント期間延長(再募集)

感染拡大や緊急事態宣言など、どうしようもない中での苦渋の決断だったと思います。
準備会もサークルも一般参加者も各企画もみんなでがんばってきたのに、そんなことってあるー!?と叫びそうになりましたが、しんどいのはみんな同じ。仕切り直しです。

□再募集
 □期間を決める
 □締切を決める
 □Twitter告知用文言を考える
 □閉じていたフォームを開く
 □れぼんちゃんbotの変更を申請する

追加募集サークルの購入サイト掲載は3/1からということで、またその前日の2/28を締切にしました。
今回はそんなに登録も多くないと思うし、2/28夜か3/1朝に追加分のリストを送れば間に合う、という想定です。
12月の反省を活かしてフォームにタイトルとサークル名を追加させていただきました…さくっと登録できなくなってすみませんでした。

14.企画内企画を考えるだけ考えてみた(だけ)

期間が長くなってしまったので、「中だるみ」などという状況を考慮しなくてはならなくなりまして。
お正月にお雑煮募集とかしましたけど、あまりにピンポイントかつ思いつきすぎて(参加くださった皆さんありがとうございました!)
ちなみに正月の雑煮番組を見ながら思いついたのですが、集まったのが番組にも出てこないレア雑煮ばかりで「日本広い…!」ってなってました。

ただ淡々と作品募集&Bot投稿するだけじゃなくて、たとえば作品を探している側にもっと情報をわかりやすく届けるような、サークル側も自作をわかりやすくアピールできるような、何かをしたいな~と思ってはいました。

でも思ってただけで終わってしまった…

やっぱりわくおたパック?とも考えましたが、作品数・サークル数からしてもマップ一枚程度に収まる感じじゃないし、作業時期が4月に延びたことによってスケジュール的にもリソースがなくなった状態。
Twitterに場を限定するとして、2,3月中に盛り上げられるようなこと…?
いろいろ考えましたが、本当に企画をやってるヒマがなくて、Botの頻度を調整するのがせいいっぱいでした。

いちおう案としては、以下のようなのがありました。
◎作品シート
他企画さんでキャラ紹介シートを配布していて、なるほどわかりやすい!と思ったので、日本地図にマークするタイプの作品シートを考えたのですが…北海道から沖縄まで、離島もおさめた地図をご用意するのがまずハードル高かった…画像方面のスキルが足りてなくて申し訳ない。

◎ネットプリント
これも他の企画さんのをコンビニで出しながら考えてて(楽しかったですありがとうございます)、わくおたパックよりは現実的かもと思ったのですが、まず予想以上に集まったサークルや作品をどうまとめていいか途方に暮れまして…A3なら日本地図全部入るかもしれないけど、その地図で(サイトやTwitterでは伝えられない)なにをアピールする?というのがどうしても固まらなくて断念しました。

◎webアンソロジーの作品紹介
もし都道府県に関係する作品があれば、参加者に申告してもらってリストにしてもいいかも?と思ったのです。webアンソロは「このサークルはこういうテキストを書く」という見本帳だと思っているので。
ただ、該当作品どれくらいあるのか、サイト上でやるのかTwitterでやるのか、一番スマートな方法とは?などなど、アイデアがまとまらずに終わってしまいました。
今回アンソロの作品数がエグいことになってたので、なんらかの分類やタグ付けは有意義だったとは思うんですけど…実現には至らなかったです。

サークル配置の温泉地名と混同してもいけないし。もっとリソースが…ひらめきとリソースがあれば…!

15.成果

つまり、参加サークルさんの作品アピール&購買につながったかってことなんですが。

…いや、わかんないですよね?
自分自身「テキレボ日本地図に登録した本の受注数が目に見えて増えた」印象はなかったし…笑
○○県の本全部買いました、みたいな人いらしたらぜひ企画アカにリプください。RTの上、小躍りします。

ただ企画として、50サークル112作品を集められたのはやっぱり期待以上の「成果」だったとは思います。
ジャンルも傾向も何もかもバラバラな作品が一か所に集まったわけですから。各企画、それだけで価値があったはず。

私個人も、企画がなければ存在さえ知らなかったであろう作品を注文しました。むしろ注文の半分くらいがテキレボ日本地図の本だったかも。
なにしろ申請があった全作品のwebカタログ情報に目を通しましたからね! Twitterで告知がない、普通の検索で辿りつかない本にも出会えました。そこはちょっとリアルイベントに近いかも。

まあ、企画は結局主催がいちばん得をするようにできてるから…主催が読みたい本を集めてるわけだから…笑

16.次があるなら、もしくは主催を考えている人への申し送り

個人的な反省点としては
◎最低限必要な情報・タスクをあらかじめ確認しておく
企画としての心残りとしては
◎Twitter告知宣伝についてもうちょっとしっかり準備する
◎botはちゃんとフル活用する
◎わくおたパック/ネットプリントで配布できそうな「何か」を用意しておく

ですかね。

企画主催は、全員サークル参加者です。自分の新刊と同時進行だったりもします。
手数を減らして空いたリソースでSSの一本も書けると思えば、それで頒布作品が増えると思えば、時間的心理的な余裕は必須ですよね。
とくに、着地点が見えない、予定外の追加タスクが発生する、というのは極力避けたい事態です。そこそこ準備はしていたつもりでしたが、期間延長を脇に置いても全体の流れを把握できてなかったなと反省しきりです。

個人的に最大の壁はTwitterだったんですが、Botさんのお手伝いで最低限のラインはなんとか乗り越えたかも…?
とくに延長後はTwitterを触る余裕もなかったため、アカウントが動いている=企画がアクティブであるように「見せる」という目的でもお世話になりました。
ただ上述の「企画内企画」含め、TLを盛り上げていくという意味では、大したことはできなかったなと反省する点です。全登録作品を紹介するのも日数考えれば不可能ではなかったですよね。

登録自体も、申請=公開という即時性を突き詰めていくと、Twitterのハッシュタグが一番楽なんでしょうね。もともとTwitterでの企画に慣れてる方、もしくはあまり手をかけないと決めた運用なら、負担は少ない気がします。

とにかく何もかも初めての自主企画主催、いろいろ勉強になりました。
サイトは作品サンプルへのリンクなどもありますし、消さずに残しておきます。イベントの残り香を楽しんでいただけましたら。
Twitterアカウントもそのまま残しますので、なにかありましたらリプなどください。お邪魔でなければフォローはそのままにしていただけると、いつかまた動きがあったときにお知らせできるかもしれません。

楽しい場を提供してくださったテキレボ準備会の皆さま、告知に協力してくれたれぼんちゃん、イベント終了までいっしょにがんばった(と勝手に思っている)他企画主催の皆さま、企画を目に留めてくださった全ての参加者の皆さま、本当にありがとうございました。

最後になりますが、登録作品と閲覧者のあいだに素敵なご縁がありますように。

今回「推し県の作品が少ない…!」と悔しがられた方、次回テキレボはむしろチャンスですよ! ぜひ新刊作成の参考になさってください!!

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