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なぜ高いところがあると登りたくなるのか

ー 写真は大阪駅または地下鉄梅田駅をほぼ駅の真西あるいは上に直結してるルクアという建物の10階から下を見下ろした景色であるが、ここが大阪で一番好きなところかと聞かれたら間違いなくそうだと答える紹介したくてたまらない場所であることは確かだと思う ー


なぜ高いところがあると登りたくなるのか。
自分で言っておいていざ回答を求められた時に無意識な分用意をしているわけではないわけだったから、改めて考えた時それは謎であったように感じる。
…その前にそれに似た指摘があったということでもあるわけだが「高いところが好きだね」、無意識に自分が高い場所に登ることを他人が具に観察していたということにも驚かされた。
「高いところ、おもしろくない?」私の咄嗟の回答はこんな感じだったと思うが、世の中にはそれが楽しいどころか恐怖であることに気付きもしない無神経なやつもいるものだなと高所恐怖症には思われるに違いない。
別に上から目線になりたいわけではない。人を見下したいわけでもない。ならば何故か。

色々自己分析して思うに。木を見て気に入ればそれが生えてる森がどうなっているかの構造が知りたいのではないか。昔から例えば数学一つにしても公式の意味や理屈が分からないと先に進めないタイプで、目的を達成するためにつべこべ言わずこの仕組みはわからなくてもこうだと思い込め、と言って問題を解かせることに非常に腹が立つタイプで、分からなければもうそのままブン投げるというのがよくあった(30年後にもう一度教科書を読んだら何故かその公式の仕組みが理解できたから単純に知性や脳が追いついてなかったということかもしれない)。
でも今でも分からなければ鳥瞰図的に上から全体像を見た図があると理解が早いので、分からなかったらそういう全体図を描くようにしている。特に今はGoogleマップがあれば場所も立体で掴めるわけで昔ほど知らないところに行く場合困らないとは思うのだが、この駅の中のような細かく複雑な密集地で一々Googleマップ開いてるほど時間の無駄はないような気もする。
であれば脳内に3Dレンダリングのような駅構造自体を覚え込ませた方が早くないか?ということもあり、その場所が見渡せる場を見つけられるというのは結構効率がいい物の覚え方のような気がする。勿論これは私の中の話だけでしかなくて、他人が聞いたら何言ってるんだという感じでしかないと思うが。
余談だがこのように大阪駅や京都駅は駅の中のようなビルにそんな特等席のような場所があるので把握がしやすいのに対して、いつまでも工事が終わらない立体迷路の横浜駅やダンジョンと言われて地方から来た人を恐怖のどん底に叩き落とす新宿駅は、こういった上から眺められるガラス張りの建物になってないことが原因ではないのかとすら思えた。ホントに余談だが。

…そんなわけで。
無意識のうちに何故高いところへ行こうとするのかは、うちの文鳥9羽を見てもわかるのだが、まず敵(人間)の手の届かないところにいて身を守れるというのが動物的な行動なのではないかということ。寝るときは必ず一番てっぺんの巣の屋根あたりでケージの屋根とスレスレの狭い隙間でわざと寝ているのが何羽かいる。勿論人間のほうが高さがあるので何やってんのこの文鳥は。となるかもしれないが放鳥された時はカーテンレール(高さ200cm以上)にとまられ中々手出しできない。そこから眺められた人間は「見ろよ、飼い主がゴミ粒のようだぜ」と言われてるのかもしれない。

だからもしルクアの10階から下を豆粒レベルで動く人間や動く物を見てそう思えたなら、ただの動物なんだと思う。霊長類ともなればそれにプラスして「‪あ"ー‬…すごいな…(何かよくわかんないけど)」みたいな謎の感動を覚えて初めて知性とか言うんじゃないかなとか思ってしまうのだが、まあ、単純に、綺麗だとかシンプルに風景として絵になるなとか思わない?という話なんだと思うが、「この人そんなに上から目線になりたいんやなぁ」とか思われてたらホント嫌だなって話で、そんなわけないだろとかそんな感じ。
そしてそれをぼーっと飽きるまで見つめていたいというか、別に何かそこに考えてるものがあるわけではなく。
シンプルに、この光景が綺麗だよねっていうのをまた見たくて同じところ…、-多分そこが気に入ったんだと思う- によく行くねってだけの話で。

こことは別のところでやはり10階くらいの高さでどう考えても下から人が一々見てないよなみたいなホテルで駅の広場の夜景を見渡しながら真夜中に全裸でカーテン全開で悠々寛いでたこともあったので、多分、私がなんか頭おかしいんだってことにここまで書いてようやく気付いた。大阪駅直結の駅ビルホテル15階とかあったらやっぱり深夜に全裸でストレッチとかしてたかもしれない。

…無自覚無意識って、怖いね。

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