【デッキ紹介②】「O-ver Soul」編
段々と寒くなってきましたね
暖冬が見込める年ですが、寒いものは寒いんです。風邪をひかないように気を付けましょうね。
本題に入りたいと思います。
1.デッキレシピ
(※修正しました 2022.11.24)
2.メインテーマ
このデッキのメインとなるのは「エレメントセイバー」というテーマになります。2018年の「フレイムズ・オブ・デストラクション」で登場し、その後一切の強化をもらえていないテーマでもあります。
遊戯王マスターデュエルのソロモードで初期から実装されているからか、ご存じの方も多いはずです(これでフリーしてたら「それマスターデュエルの!」ってよく声かけられたので)。だからこそ声を大にして言いたい。
このテーマは弱い
まずエレメントセイバー下級の効果を見てみましょうか。
エレメントセイバーは神属性除く6属性からなるテーマで、
①手札から「エレメントセイバー」モンスターを捨てて~
②墓地に存在する時に好きな属性に変更できる(1枚毎に変更できる)
墓地に「エレメントセイバー」モンスターを溜めることで「霊神」モンスター共通の「墓地に○属性モンスターが5体のみの場合に手札から特殊召喚出来る」条件を満たすわけですね。しかし
テーマ内の潤滑剤はこの2枚しかありません。
(「エレメントセイバー・マロー」はデッキから「エレメント・セイバー」を墓地に送れますが、それだけでは焼け石に水)
(「エレメントセイバー・ナル」はサルベージが行えますが…後述する弱点のせいであまり強いとは言えません)
他は妨害に特化しており、一見テーマ内で全て行えるように思えますが、
手札から特殊召喚して展開するようなカードがテーマ内にない。
そもそも手札に「エレメントセイバー」がなければ展開できない。
「エレメントセイバー」を墓地に送る手段が手札依存
この弱点が非常に厳しいものです。しかしこのテーマには強力なカードがありまして、
打点アップ・「エレメントセイバー」サーチが魅力的なフィールド魔法です。なにより「エレメントセイバーが効果を発動するために手札から捨てるカードを代わりにデッキから墓地に送ることで肩代わりできる」③の効果は上述した弱点2を全て克服したものと言えます(ターン1ですが)。
さらに③の効果を
このカードの①の効果に適用させることで、
デッキから「エレメントセイバー」を2体墓地に送ることができる
耐性持ちのアタッカー(場合によっては壁)を用意できる
ウィラードは「霊神の聖殿」と組み合わせることで絶大な効果を発揮します。
さて、次の項に行く前に今回採用を見送ったカードを抑えましょう
闇属性のエレメントセイバーで打点も高いのですが、出来ることがまさかの「裏側守備表示にする」だけなので見送り。闇属性のリソース確保としても今回は不要です(理由は後述)。
モンスターをリリースすることでデッキから属性の異なる「エレメントセイバー」を特殊召喚出来る効果なのですが、これを使用するとなると「エレメントセイバー」をデッキに多く取り入れないと上手く運用できません。①「霊神の聖殿」を守る効果は強力ですが、そこまでして守りたいカードでもない。2枚以上採用すればいいし。③手札をすべて捨て墓地の「霊神」を回収できる効果はちょと洒落ならんしょこれ。手札が潤沢にならないことが多いテーマなのにそれを捨てるだなんてとんでもない!また「霊神」は1枚で盤面をひっくり返せる状況の方が少ないです。故に採用見送り。
3.展開手段の確保
エレメントセイバーは手札から展開する手段がないということを述べましたが、ここは他のテーマに頼りましょう。特に手札から複数枚のモンスターを展開できるペンデュラム召喚は相性がとてもいいです。中でも今回は
「イグナイト」モンスターを採用することにいたしました。まずこいつらはどのようなテーマなのか。
というテーマです。採用の理由としては
戦士族ペンデュラムモンスターのテーマである(前提)
初動を確保できる
長期戦に優れる
全て満たしているテーマはこれだけ!
理由1はともかく、初動って? ああ!
となると思うので以下で説明いたします
まず「イグナイト」Pモンスターからはこのカードを手札に加えられます。このカードは
これを装備出来るカードとして登場当時から注目されてきましたね(このデッキでは「チューン・ナイト」以外も装備しますが)。というわけで展開
(※修正しました 202211.24)
「エレメントセイバー」はレベル2~6の集団なので(「エレメントセイバー・ウィラード」をP召喚するメリットは特にない)これで初動は完成です。ここからペンデュラム召喚を活用してモンスターを展開していきましょう。
なおこの展開はいわゆる「大卒初動」のほぼパクリとなります。このコンボ開発に対して、この場をお借りしてSP氏に感謝申し上げます。
というのが展開でした 今までは
とんでもないカードがダークウィングブラストにて収録されました。
どのあたりがとんでもないのか
「竜剣士」モンスターでもありながら「イグナイト」カードとしても扱う
EXデッキの表側表示のPモンスターをデッキに戻しながらサーチ
「イグナイト」共通P効果で巻き込んで破壊すると炎属性・戦士族を手札に加えながら「竜剣士」か「イグナイト」をチューナー扱いでリクルート
なぜか「イグナイト」カードとして扱えるので、他の「イグナイト」P効果で破壊することができるのです。そうするとデッキから「竜剣士」か「イグナイト」をチューナーモンスターとして特殊召喚出来る???????
そのうえ同パックで収録された
「竜剣士」モンスター効果かペンデュラム召喚で場に出ると、フィールド魔法を手札に加えることができるのです。ここで「霊神の聖殿」にアクセス出来るので、初動がスケールを揃えるだけにとどまらず、「エレメントセイバー」の用意まで行えるようにまでなってしまいました。
つまり
ここから「大卒初動」に入ることができます。ちなみにこれらの「竜剣士」モンスターに大きなデメリットはありません。なんで?
以上が展開手段の確保となります。
4.「霊神」のチョイス
さて、今まで「エレメントセイバー」がどうのこうのと言ってきましたが、そもそもこのテーマは強力な「霊神」をどんどん特殊召喚して戦うテーマです。そこで採用した「霊神」と採用しなかった「霊神」。彼らにはどこで差がついてしまったのかを説明いたします。
このカードは確定。出すだけで盤面にカードが1枚増えるので優秀です。
個人的に好きなので採用。何よりこのデッキは相手の魔法・罠カードに干渉しづらいのです。そのため
後述する激重デメリットの克服のために採用。サンダーボルトはいつの時代も強いんだ私は詳しいんだ。
ここからはお祈りメールさせて頂いた「霊神」たちです。
サーチ範囲は強力ですが、「霊神」が出せる頃にサーチをしてもなあ…と
闇属性悪魔族レベル8という優秀ステータスなので他デッキでの活躍を期待しております。
採用する理由がありません。「軌跡の魔術師」で1200LP払うのに自分も効果ダメージ受けるのはちょっと…
「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」がまだ幽閉されてなかった頃に「海皇水精鱗」で暴れていたカード。「エレメントセイバー」では「霊神」を出す頃にハンデスしても相手の利益になる結果の方が見て取れるので採用見送り。
5.「エレメントセイバー」とは「霊神」を出すためだけのテーマなのか
否。
ここで下級共通効果を振り返りましょう。
②の墓地に存在する時に好きな属性に変更出来る効果はユニークです。
なにより名称指定の1ターンに1度の制限がありません。墓地にためれば溜めるほど強いのです。そこで採用したのが
ご存知「開闢」です。墓地の光と闇を除外するだけで出せる強力なカードです。
…墓地の光と闇?
そうです。ここでエレメントセイバーの墓地効果が輝くんですね。
しかし私はまだここでは止まれない。更なる高みを目指して―
除外されているカード2枚を回収できるカードです。これで「エレメントセイバー・マカニ」や「エレメントセイバー・アイナ」を回収できれば「霊神」もぐっと出しやすくなります。発動条件は「カオス・ソルジャー 開闢の使者」か「混沌帝龍-終焉の使者-」がフィールドに存在する場合です。
遊戯王特有の奇々怪々テキストの代表例で、「開闢の使者」等が「魔法・罠ゾーンに存在していても発動できます」。
「セリオンズ”ブルズ”アイン」は墓地の戦士族か「セリオンズ」を装備できます。これで「開闢の使者」が真っ先にどけられても「原初の種」の条件を満たせます。何より②の除去効果も優秀です。
他に「エレメントセイバー」の②の効果を活用できるカードとして、
墓地の「エレメントセイバー」を炎属性に変更すると3枚戻してカードを1枚ドローできます。「霊神の聖殿」の肩代わり効果も使いまわせますし、何より②③で戦士族に装備して戦闘破壊体制付与すれば壁を設けることもできます。「昇華騎士エクスパラディン」で装備してもうまあじ。
墓地の「エレメントセイバー」を風属性に変更すればそれらをデッキに戻しつつ、相手の場のカードを1枚手札に戻せます。「エレメントセイバー」でなくとも、「ダイガスタ・エメラル」や「竜巻竜」など使いまわしたい強力なモンスターを戻すことでも十分強力です。
6.デメリットを克服せよ
克服できるわけねえだろ
私はとある制約に今の今まで目を瞑って参りました。
どちらのカードにもついている
「次の自分ターンのバトルフェイズをスキップする」※特定条件下で
は?
というわけでバトルを行うことも出来ないのにどのように相手の場のカード、特にモンスターを削っていきましょうか。
「光霊神フォスオラージュ」を採用したのはこのためですが、彼だけでは力不足です。他の「エレメントセイバー」使いの方々のレシピも拝見させて頂いたのですが、
「サンダーボルト」や「ライトニングボルテックス」を複数採用
「激流葬」など全体除去が可能な罠カードを多数採用
正直これらが正解だと思います。バトルできないならバトル以外で強力な除去を用意すればよい、と
しかしこのデッキで相性が良いカードはないものかと
除外されても「原初の種」で戻せるのでこれは一先ず採用。
これだ!
汎用罠カードですが性能としては「神風のバリア エアフォース」に劣る点も多いです。しかしこのカードの唯一無二のメリットは「自分のカードを手札に戻せる」点ですね。
繰り返し使えると嬉しいカードが多数採用されているので、手札に戻ってくれるのは万々歳。他にもEXデッキから特殊召喚したPモンスターを手札に戻せたりもします。
勿論相手のモンスターを手札に戻せるのも重要!逆に日和ってしまい攻撃を行わなかったモンスターを「光霊神フォスオラージュ」等で一掃するのもエクスタシーを感じます。
7.デッキを支える他のカード
「揚陸群艦アンブロエール」
リンクモンスターを多数採用しているので高打点が見込めます。更に以下のカードとのシナジーもGOOD
「セリオンズ”キング”レギュラス」
汎用効果無効カード。「揚陸群艦アンブロエール」を装備した状態で破壊されると墓地のリンク3以下のモンスターを蘇生できます。ブルズアインと合わせて採用しております。
「閉ザサレシ世界ノ冥神」
バトルフェイズを介さずモンスターを除去できるカード。「BFフルアーマードウィング」など効果を受けないモンスターも対応できます。また、リンク召喚時の全体無効も強力で、無効になっているタイミングで「霊神」を畳み掛けるのもよいでしょう。
「炎獣使いエーカ」
「セリオンズ」はモンスターカードを装備できるので、それをパージさせて展開させることのできるユニークなカードです。
「星杯戦士ニンギルス」
「揚陸群艦アンブロエール」で蘇生させる有力候補。対象をとらずに相手のカードを墓地に送ることが出来るため優秀です。「セリオンズ”ブルズ”アイン」で装備することもできますし、リンクマーカーが横に向いているのでペンデュラム召喚のサポートもできます。
「竜巻竜」
生きる「サイクロン」。風属性なのも優秀ですし、相手の場の魔法・罠カードに干渉できますし、おまけに「竜剣士イグニスP」をセルフブレイクすることもできます。
「涅槃の超魔道剣士」
「原初の種」を使いまわせるカードです。なにより一度のバトルフェイズで一気に相手のライフを刈り取れるカードでもあります。このカードを出すためにペンデュラムのチューナーモンスターである「ライブラの魔法秤」や「竜剣士イグニスP」でチューナー扱いにしたモンスター、そして相性が良い「獣神ヴァルカン」を採用しています。何気にP効果も超強力です。
8.最後に
いかがでしたでしょうか。「エレメントセイバー」のような展開に乏しいテーマでも他のカードと垣根を越えてまとめられるということを…
是非色んなテーマを組んでみてくださいね
加えて
前回のブログ、多くの人に見てもらえたようで感謝の正拳突き100回です。デッキはまだまだありますので月に2・3本以上は投稿出来たらいいな…とは思います。また見てもらえたら嬉しいです。
それでは世に平穏な遊戯王があらんことを…
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