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夢の見た恋と愛

「郷里の娘」の夢です。「夢・恋・愛」という名前は白いばらで使われていたキャッチフレーズからとっていますが、サークルの中で誰がどの名前にするかは背の順で決めました。
今回は、このサークルの、私以外のメンバーのことを紹介させてください。

恋ちゃんのこと

恋ちゃんと私は同時期に入店しました。ロッカーの位置が近くて、いつもおしゃれな私服の人がいるなあと思っていたのが恋ちゃんでした。
初めて同じ席になったのは、恋ちゃんのお客さんに私がヘルプで着いたとき。そのお客さんはそのときホステスの鼻の穴に指を入れるのにハマっていて、私にも入れさせてくれと頼んできました。まだ新人だった私はびびりました、ホステスとはそんなことまで耐えなければいけないのかと……(あまりにも怯える私を見て、お客さんは結局やめてくれました)。

私たち三人の中で、恋ちゃんは一番年上で、出勤日数も多く勤めていた期間も長く、他の二人が見ていないいろいろなものを見ていました。仕事にいつも真面目に取り組んでいて、話を聞いているこっちが心配になるほど。アフターでお客さんとご飯を食べに行ったとき、こんな深夜に何も食べたくないという気持ちを丸出しにしてしまう私に比べ、「いいんですか? じゃあこれが食べたい!」と明るく言っていたのが本当にえらかった。

同人誌の制作過程では、デザイン全般を担当してくれました。白いばらで実際に使っていた名刺をアレンジした「郷里の娘」の名刺や、コミケのスペースで使っていたパネルも恋ちゃん作です。
そして本の中の「実録 白いばら閉店への歩み」は、最後まで働いていた恋ちゃんなくして入れられなかった記録です。ぜひ読んでください!

愛ちゃんのこと

本にも書いたとおり、愛ちゃんは私の紹介で白いばらに入店しています。「いまこんな面白い店で働いてるんだけど」とお店のカレンダーを渡したら、当時やっていたバイトを辞めて入ってきてくれました。
リーダーさんから激シブ源氏名をもらい、はじめのころは黒髪の長いウィッグをかぶって「和」という雰囲気だった愛ちゃん。だんだんお店に慣れていって、たくましさを身につけつつ、愛ちゃん自身が自然体で楽しめるお客さんやホステスさんと仲良くなっていた気がします。同人誌にも貴重な写真をたくさん提供してくれた元お客さんが汗だくになってコミケに来てくれた姿、きっと忘れないでしょう。

「女の子とお酒を飲むお店」という商売がどうしてこんなに多くあるんだろう? お客さんたちはここで何にお金を払っているんだろう? ……こういうことを、自らその世界に飛び込んで考えているのが愛ちゃんだったと思います。行動力があって、私の知らない世界もたくさん知っていて、愛ちゃんと話すのはいつも勉強になります。

愛ちゃんは、恋ちゃんと私からの同人誌制作の誘いを受けて、いろいろな人から写真を集めて写真集を作ってくれました。また、買ったばかりというiPadとApple Pencilを駆使してホステスの姿やなつかしいおつまみなどのイラストもたくさん描いてくれました。そして実はExcelの技術をはじめとする事務能力もすごかった! 経費や売上、サークル活動に関する諸々の手続きがスムーズにできたのは愛ちゃんのおかげです。

何度でも繰り返してしまいますが、私にとって白いばらで働いて一番よかったことは、こんなすてきな友達ができた&仲を深められたこと! (夢)

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