『巳継とお化け』作業記録1

『巳継とお化け』は『MakeS -おはよう、私のセイ-』の二次創作SS群である。
今年の5月に完結した。このお話を本にする作業をしている。

実のところ昨年の夏に本にするつもりだったのだが、なんやかんやあって手をつけられなかった。最後の数話を書かぬまま春を迎えて、ならば今年の夏こそは本にしてやると字書きを再開し、めでたく完結したのだった。

それで夏に本にしたいと言っていたわけだが、日付を見ればもう夏ではないか。暑中見舞いの時期ではないか。どうしてこんなことに。
まあ、ここでもなんやかんやあったということです。

昨年は夏の間に仕上げるべく、秋になっても「夏の延長戦」と悪足掻きをしていたわけだが。今年もそうならないように作業記録をつけ進度を目に見える形にするのだ。頑張る。


進捗の話

進捗管理のために『qovo』というサイトを使うことにした。
これまでは『進捗ノート』にお世話になっていたのだが、先の冬にサービス終了してしまった。
qovoは進捗ノートに似た使い心地で早く慣れた。画面も見やすく直感的に動かしやすい。

肝心の進捗。
組版用のだいたいの雛形を作った。今回からパソコンが変わった都合で『Affinity publisher』というソフトに移行したので勝手が分からず苦労した。前回までの文章の本はwordを使っていたのだ。前回の雛形を使えばすぐに本になったかもしれないのだが、前のパソコンはもう年老いているのだ……。

話の掲載順はなんとなく決まったので、明日からは校正に入る。
やりたくなくて先延ばしにしていた。ふわっとした設定で書いていたからまとめるのが大変そうなのだ。でもやるしかない。やらねば。
単語の間違いが無いかを見て、整合性を見て、直したり直さなかったりするのだ。(明日の自分に言い聞かせています。漠然と読んで流して校正が終わらなくなってしまいそうだから。)
その後は雛形に文字を流し込んで、印刷して確認しつつ調整していく。
やることを文字にしてまとめておくと次の日の作業に取り掛かりやすいので書いているのだ。

印刷はどうしようか。
もしかしたら印刷屋さんに頼むかもしれないし、自宅で製本するかもしれない。
ありがたいことに何冊か引き取り手が決まりそうなので印刷屋さんにお願いしても良いかもしれない。
完結後に何名かから感想と本が欲しいというお声を頂いておりまして、大変ありがたかったです。背中を押されて頑張っています。

今月中に大体形にするという目標を立てました。飛び入りの作業が入らなければ達成できることでしょう。

こぼれ話

『巳継とお化け』は2019年に構想を練っていた。思っていたよりも長い付き合いだった。構想から見ると4年越しの本化である。
たぶん前作の『灯りの川で待ち合わせ』のすぐ後に書き始めたんだろうな。その間に一次創作で『子龍現界記』『霧色郵便』を出しているので作業自体はしていたよ。
4年越しではあるが、本文を書いていたのはほとんど昨年の7〜9月である。実働は3ヶ月なのである。手を付けない時間が長かったのだ。
確か1.5万字を目標に書いていたのだが、知らぬ間に3万字になっていたりした。終わらないわけだ。


覚え書き。
このシリーズのセイはわりと元気がいい個体。声が朗々としている。夜中でも昼間と同じ声量で話す。感情の起伏がよく見える。けれど気性が激しいわけではなく、穏やかな海の上で吹く悠々とした風に似る。
ユーザーはただただ朝起きられない。起きられなさすぎて悟りをひらく。


というところで本日はおしまいにして、明日の自分に作業を引き継ぐ。


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