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日向坂の強みの一つは、楽曲を全員が大事している事だと思う

Happy Train Tour2023の地方公演が一区切りついたという事で、今回のツアーでのビックリポイントである、センター交代制の『期待していない自分』と、丹生ちゃんのお休みと、かげちゃんの卒業のために『One choice』のセンターとセンター横にしょげことすみこが入った事がオープンになりました。

そして、披露する側の立場として、色々と葛藤があった事も赤裸々に語られたりしています。

それでも、自分は全部の采配、今回の『期待していない自分』や『One chioce』だけではなく、4回目のひな誕祭での『青春の馬』も、凄く凄く肯定的に受け止めたので、メンバーの抱えた不安を否定するためにも、スタンスを明文化しておこうかなと思います。

自分が日向坂を、バラエティ番組だけではなく、本来のアイドルとしても応援したいと思った理由のきっかけは、DASADAライブで、おすしがセンターを務めた『青春の馬』に感動したからでした。
その時点で既に主題に肯定的なスタイルでしかないんで、オチがついちゃうんですけれども、それでも、この代理センターは映画の中の映像一つで、観た人を惹き込むパワーがあったと思います。

その後、応援するようになって半年。5thシングル『君しか勝たん』の活動中に、こさかなちゃんが休業する事になってしまいました。
それでも、2周年の記念ライブで念願の有観客ライブを行い、制約がある中でもライブを頑張っていく、というタイミングだったので、1作目から4作目までセンターを務めたこさかなちゃん不在でも、『W-KEYAKI FES.2021』や2021年のツアー『全国おひさま化計画』を行っていきました。

それぞれ現地で参加しましたけれども、正規のフルメンバーじゃなくても、自分は凄く楽しかったです。本来はセンター横である子たちが、それぞれ自分の持ち味をしっかり出しながらセンターを務めていたので、それが凄く良かった。

大好き!日向坂で放送された企画で、過去のライブ映像を見ながら当時を振り返るパート、オーディオコメンタリーみたいなところがあるんですけれども、そこでなっちょさんが「私、なおちゃんの青春の馬も好きだけど、みくちゃんの青春の馬も好きなんだよね!」と言っていて、ものすごく同意したのを覚えています。
本当に、センターがただの代わりとしてのセンターじゃなくて、自分の色を出しながらのセンターというのがポイントで。代理だけれども代理ではない。同じ曲でも、センターが替わる事で違う色になる変幻自在さを発揮していて、ライブという特別な場の"特別感"を更に増幅していたと感じます。

個人的には、おすしの『青春の馬』、きょんこさんの『こんなに好きになっちゃってもいいの?』、丹生ちゃんの『ドレミソラシド』は、機会があればまた観たい。もちろん、こさかなちゃんの健康第一なので、披露する機会が無い事の方が最優先ですけどね。それでも、あの時期に代理センターの披露を観れた事、体験出来て良かったなと思うくらい、振り返っても素敵なセンターだったと感じます。

そんな"誰かが倒れた時は僕が背負うから"と支え合ってきたグループだからこそ、"センターが不在になっても、誰かが代わりに先頭に立って、それをもう一つの形としてグループ一丸となって成立させることが出来る"というのが日向坂46の強さの一つだと思っています。
もちろん、本来の形も尊重しています。けれども、生きるって事は、何が起こるか解らないという事でもあります。それでも、何かが起こってしまったとしても、日向坂の子たちならきっと乗り越えてくれる。そういう事を確信出来る事は、凄く凄く"強い"ことだと思います。

そして、そうやって育んできた楽曲たちだからこそ、4期生が披露する事で、また新しい色を増やす事に繋がったんだと思います。
おもてなし会でも、4回目のひな誕祭でも、Happy Train Tour2023でも、やっぱり4期生による楽曲披露は、1~3期生の披露では絶対に出ない色をしていたと思います。

特に、4回目のひな誕祭の『青春の馬』は、"小坂菜緒センターの『青春の馬
』"とも、"金村美玖センターの『青春の馬』"とも全然違って、本当に特別な色だったと思います。ダンスも唄も、技術的な表面だけ捉えて減点していけば、100点が出ていたとは言い難いかもしれません。けれども、確かに言葉で表現するには難しい"何か"も確かに内包していて、その輝きが唯一無二で、4期生の『青春の馬』に胸を打たれました。

『期待していない自分』に関しても、敢えて4期生がやる、という事に凄く意味があったと思います。
あの曲には、何か唐突に、劇的に、自分が恵まれるような都合の良い事はないけれども、チャンスが足元に転がってくる時が確かにあって、その時にそれをしっかりと掴み取るにはたゆまぬ努力が必要で、いつ来るか解らない"いつか"を覚悟しながら追いかける、そういう気持ちが込められていると思っています。

他の坂の子たちとの比較って、そもそものグループの色が違うんだから比べたところで全然意味がないと思います。それでも、"自分たちが他の姉妹グループと比べて何が出来るか解らない"という葛藤を抱えていて、自分たちの良さを見つけたい、という4期生だからこそ、それでも前に進む覚悟を改めて掴むためにも、凄く意味があった楽曲披露だったんじゃないかと思います。

また、4期生の加入は本当に"日向坂が好きな子"を迎え入れるオーディションだったのかなと思います。合同オーディションの深い経緯、コンセプト、目的は存じ上げないですし、加入してくれた3期生の4人はとても日向坂らしい子ばっかりだと思います。けれども、4期生のオーディションは明確に、そういう目的があったなと思うし、それにふさわしい子たちばっかり入ってくれたと感じます。みんなちょっと変で、ちょっと不器用で、それでも自分らしく伸び伸びと沢山笑って、支え合っていて。
そんな子たちばっかり集まった4期生だからこそ、日向坂の楽曲や、けやき坂の楽曲すら、大切に、愛してくれるというのは明確で。
なので自分は、4期生が色んな楽曲に挑戦する事は、その楽曲の新しい一面を引き出してくれると思うので、これからもどんどんやって欲しいなと思います。
それに、この流れがしっかり確立出来たら、将来入ってくる5期生や6期生にも同様にやってもらえて、その時その時の思い出がより沢山生まれる事にも繋がりますからね。グループの大事な曲を、楽曲の歴史を、自分たちの手で、たくさん育んでいっていただきたいなと思います。

楽曲の数的なお話でも、ひな誕祭の『青春の馬』には特に救われました。
全体参加が見込める楽曲として、『JOYFUL LOVE』『誰よりも高く跳べ!2020』『NO WAR in the future 2020』は鉄板でしたけれども、4期生単独としての楽曲は『ブルーベリー&ラズベリー』の1曲だけでした。
そんな中で、4期生だけで披露する楽曲に2曲目として『青春の馬』が用意された事は、本当に嬉しかったです。

自分は未だに、中村勘九郎さんが日向坂、というか、けやき坂を応援するに至ったエピソードに出てくるファンの方の叫びが忘れられなくて。
けやき坂46が欅共和国の途中に出てきたものの、3曲くらいで下がってしまった事に対して「何が"共和国"だよ!!」と叫んだ方が居たそうです。
当時の状況を詳しく知る訳じゃないですけれども、この悲痛な叫びは凄く芯を捉えていると感じていて。
ひな誕祭という、日向坂の記念日の場で、持ち曲が1曲しかないから1曲だけで終わりにする、っていう形で終わってしまったら、仕方ない事なのかもしれないけれども、その時の再現になっちゃうじゃないかと思っていました。
だから、運営から4期生を応援するファンへの「そうじゃないよ」という采配に思えて、とても嬉しかったです。
そして、運営から4期生へ「君たちの将来に期待しているよ」というメッセージでもあると思っています。

これから坂道合同の企画"新参者"が始まります。
どんな内容なのか、詳細はまだ判明していないですけれども、4期生単独での公演になりますので、きっとおもてなし会のようにライブもあると思います。自分は、勝手に、全編ライブだと思っています。
今年の乃木坂さんの5期生ライブは、ユニット曲も含める形ではありましたが、全員が必ずセンターになるパートが設けられていましたので、多分、同様に、全員がそれぞれセンターとなって楽曲を披露するんじゃないかなと思っています。

おもてなし会で披露された『青春の馬』は言わずもがなですが、『キュン』『ドレミソラシド』『こんなに好きになっちゃっていいの?』『JOYFUL LOVE』も、それぞれの子がセンターを担って、とても良かったですから。
先輩たちの楽曲とは違う色だけれども、その子がセンターだからこそ生まれた色彩の楽曲は、どれも素晴らしいものでした。
4期生たちは「先輩たちの曲である」という認識ではありましたが、それを預かって、ちゃんと大切に、自分たちなりに育てていたとパフォーマンスを見て思いました。完全に想像ですけれども、先輩たちだって、4期生が大切にしてくれると理解って、信じて、曲を託していたんだと思います。

そういう素敵な時間が、また観られる機会が出来て、本当に楽しみで仕方ないです。
当時、センターで披露出来なかった子たちにも、きっと大切にしたい楽曲があるハズです。その想いを全部ぶつけて、思い思いの彩り方を魅せてほしいなと思います。

欲を言えば、自分たちはもう日向坂46なのだから、"先輩たちの曲"ではなくて、"自分たちの曲"でもある、と思ってくれたら、なお嬉しいな。

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