【平成仮面ライダーを語る】仮面ライダーW編

今回は特にイチオシである仮面ライダーWについて語っていきます!

入門オブ入門にして傑作

見やすさ、話の軸、展開、すべてが見事なレベルでまとまっている傑作。

自分が一番好きな作品は別項で語るオーズなのですが、

まず入口として紹介したいのはこの作品。

風都という架空の街を舞台に、星の記憶を封印したUSBみたいなガジェット"ガイアメモリ"を使った犯罪を解決する、

半人前のかっこつけな、ハードボイルドならぬ"ハーフボイルド"の翔太郎と、

記憶を失っているが"星の本棚"という無限の知識にアクセスできる頭脳担当のフィリップが、

二人で一人の仮面ライダーとして街の平和を守る話です。


仮面ライダーWのココが良い!!

2話で1つの話を進行し、前半で事件を描き後半で解決を描くドラマ仕立てで見やすい!

話の大まかな軸も複数話を跨いでまとまっているので置いてけぼりにならない!

全体的に明るい!が、しっかり闇や悪意の驚異も描いているので適度な緊張感もある!

キャラクターの関係性の進展が楽しい!

特に途中で参加する2号ライダーが加入する事で起こる関係性の変化が最高!

キャスティングが面白い!フィリップ役の菅田将暉も目玉だし、ゲストで片桐仁や水木一郎が出る!ボスはムスカの寺田農!

チャリをこぐ仮面ライダーはコレ!

そして、尻。


とにかく"関係性の進展"が良い!!

上述の通り、とにかく"関係性"が良いのです。

まずは主人公たち。

二人で一人、という名乗りの通り、翔太郎とフィリップがメインで相棒となっているのですが、

ここに、"おやっさん"の鳴海荘吉と"おやっさんの娘"鳴海亜樹子が絡みます。

この、おやっさんが翔太郎の憧れなのですが、

ある事故でおやっさんを亡くしてしまったところから物語が始まるのです。

おやっさんの後を継ぎ、街を守る探偵として活動する翔太郎。

ここに、事情を知らずに訪れた亜樹子が、探偵事務所の所長として加わり物語が進むのですが、

この二人に対して亜樹子が加わることで、"事件解決のあと一歩"が埋まるコンビネーションが良いです。

しかし、おやっさんが亡くなった事を言えないままの翔太郎…。

彼が真実を伝える事ができるのか…?

また、フィリップの記憶も、抑えておきたいポイント。

失っている記憶が戻った時、彼は何を見るのか…。

それぞれがそれぞれ"業"を背負っているのです。


次に、"2号ライダー"

仮面ライダーには、主人公以外にも別の仮面ライダーが登場します。

その彼が照井竜。警察官としてこの街に訪れます。

ガイアメモリ犯罪によって家族を失った彼は、その復讐を目的として犯人を探すのです。

そんな過去を背負っているからか「この街は嫌いだ」と言う彼と、

「この街を泣かすヤツは許さない」と言い街を愛する翔太郎。

二人が出会う事で、そんな照井竜にも徐々に変化が表れて…。

クールな照井竜が翔太郎たちに感化されていく様は、一人の成長の物語としても魅力的です。


また、敵側も物語の進行に合わせて変化していきます。

"ミュージアム"という組織を家族ぐるみで構成する園崎家。

組織のトップにして最強、父親の琉兵衛。

父親の右腕として暗躍する長女、冴子。

表向きは街のアイドルとして活躍する次女、若菜。

ネコチャンにしてガイアメモリに適応するペット、ミック。

ここに、街を愛しながらもガイアメモリを流通させる霧彦。

ガイアメモリへの貪欲な探究心に歪んだ男、伊坂。

そして、ミュージアムに出資する謎の犯罪組織"財団X"に属する男、加頭。

彼らもまた、物語の進行によって関係性が変化していきます。

この人間ドラマの変化が物語を味わい深いものへと導いてくれるのです。


ガイアメモリ流通を担う男、霧彦。

彼が尻を出します。というか全裸バックショットです。

イケメンの尻も朝から拝めるんだぜ。そう、仮面ライダーならね!


敵の発想が面白い

星の記憶によって作られたガイアメモリによる犯罪。

そのため、ガイアメモリは生物以外に物質や感情や概念なども怪人として登場します。

怪人の呼称は"ドーパント"なのですが、メモリの名前とくっつけて、

例えば、マグマ・ドーパントや、ナスカ・ドーパント、タブー・ドーパントなど、

多種多種な能力を持った敵が登場します。

この、クセの強いドーパントという設定を、怪人としてデザインする、

というデザイナーさんの能力の高さも楽しさの一つです。

劇場版も名作

仮面ライダーは夏と、W以降は冬にも映画化されていて、

冬が前作との合作、夏が単独となるのですが、

夏の映画、A to Z 運命のガイアメモリが、とにかく良い出来なのです。

T2ガイアメモリという開発中の次世代型ガイアメモリ26本が、

テロリストの手によって街中にばら撒かれます。

そして、そのうちの1本、エターナルメモリによって、T2ではないガイアメモリが使えなくなってしまい…。

という感じなのですが、このガイアメモリが使えない中、

翔太郎が獅子奮迅一騎当千の大活躍を見せるのです。

Wのデフォルトのフォームを構成するジョーカーメモリ。

このメモリに与えられた意味が、この映画を熱く盛り上げてくれます。

Wを楽しいと思ったのならば、この映画は必修科目です!!


最後に

以上が、個人的な仮面ライダーWのオススメポイントでした。

最近見直しても、物語の強度で何回でも楽しめる素敵な作品という事を再認識しました。

平成仮面ライダー2期の1つ目としてパワーを持った作品が、

とてもとっつきやすく、楽しい作品になったという点でも、

仮面ライダーWの功績は大きかったと思います。

ドラマがしっかりした上で、特撮というヒーロー対怪人の戦いが乗っけられたこのバランスの良さ。

ぜひ、見て確かめてください。

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