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韓国語の記事見出しを読む(オノマトペ編)#1:解説

1. 유네스코도 반한 한탄강(漢灘江), 코로나 시름도 훌훌~
(朝鮮日報2020.09.11)

1の例は最後の 훌훌 は「ぱたぱた」のようなオノマトペです。① 鳥が軽やかに飛ぶようすとか、② ホコリをはたく様子などを表します。시름は「悩み、心配」です。「悩み、心配」がどうしたんだ…!?という感じかもしれませんが、この二つの語と組み合わせられる動詞を特定してみましょう。簡単な方法はネット検索です。-도 は主語、目的語のどちらの役割もするので、-가/이 -를/을 に置き換えます。ためしにGoogleで "시름이 훌훌"(検索ワードを " と "  で囲むとぴったりマッチする場合のみ検出されます)と検索すると 날아가다(飛んでいく)が目立ちます。これは上の①の意味に近いですね。コロナによる悩みも鳥のように飛んでいく、ということでしょう。"시름을 훌훌" にすると 털어버리다(払い落とす)が目立ちます。これは上の②の意味に近いです。コロナによる悩みもホコリのように払い落とす、ということになるでしょう。記事の本文にタイトルと近いことが書いていないのでどちらの意味がいいか、はっきりしませんが、だいたい意味は取れるでしょう。
オノマトペを活かして訳すのは難しい場合が多いので、どのような意味なのか、解釈を書いておきます。

【解釈】
ユネスコも惚れた漢灘江、コロナ鬱もぱたぱた飛んでいく/ぱたぱら払い落とそう

2. 식혜 한 모금 후 데친 나물, 조린 생선, 찐 고기 즐기면 칼로리 뚝(중앙일보2020.09.28)

調理に関する動詞がいくつか出てくるので勉強になるタイトルです。ポイントは最後の 뚝 です。뚝 もいくつか意味がありますが、よく用いられる組み合わせは 뚝 떨어지다(ぐっと落ちる)です。これは辞書を引けば解決するレベルの問題です。天気予報でも頻出の組み合わせなので必ずおさえておきましょう。

 【解釈】
シッケ一口のあとに、ゆがいたナムル、煮魚、蒸肉を好んで食べればカロリーがガクッと下がる

3. 명절이면 한숨 나오는 주방 기름때…'똘똘한 세제'로 쓱쓱~
(매일경제2020.09.25)

最後の 쓱쓱 は「さっさっ」のように何回かこすったりする様子、音を表します。「利口な洗剤で」とあるのでここは 닦다(磨く、ふく)を予想します。すると本文には 닦아내다(ふき取る)という動詞が出てきます。
最初の 명절이면 の -이면 は時間を表す語について「〜経てば、〜になると」という意味があります。なので「祝祭日になると」と解釈できます。また、기름때 の 때 は「垢」という意味ですね。日本語だと 기름때 で「油汚れ」です。

【解釈】
祝祭日になるたびに、ため息がでるキッチンの油汚れ…「利口な洗剤」でさっさっとふき取ろう

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