見出し画像

世界が落ち着いたならば、資材を買いに浅草へ。

私が靴学生の頃は、
靴作りの資材を扱う
多くのお店は、
大量に発注のある工場向け。

学生や個人への販売はお断り。
(売ってくれるお店もありましたが
 少数派)

自分で靴のブランドを
立ち上げたいのであれば、
まずはメーカーに入って
資材屋さんとのコネを作れと
言われていた時代。

学生の分際で
資材を買おうとするならば、
メーカーや靴修理屋さんの
丁稚になりすますとか、
クラスの女子と一緒に行く
(職人さんは基本、女子には寛容)
など、テクニックが必要でした。

それから20年近くも経つ今では、
スマホでサクッと
誰でも資材が買える時代となりました。

素晴らしいことだと思います。

しかし、
気持ち的に遠出のしづらい
コロナの状況にありましては、

宝探しに興じるように
学生同士で情報交換しながら
資材を買っていたことが
とても懐かしく思います。

当時、買いにきた女子にだけ
缶コーヒーをくれる
愛想が悪くて有名な
底革屋のオヤジさんがいて、

女子と買い物に来た私にも
あげないのは、
あからさま過ぎると
しぶしぶ、くれた缶コーヒー。

インターネットが
発達した現代で、
果たして手に入ることは
あるのでしょうか。

世界が落ち着いたならば
また直接、資材を買いに浅草へ。

缶コーヒーもいただきに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?