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Live2DをやってみたくてVtuberにもなった日記

Live2D(絵を立体のように動かす技術)でキャラを動かすやつ、ずっとやってみたかった。
きっかけがなくて、いつか…と思いながら数年経っていた。

フォロワーたちが、つぎつぎバ美肉していく。
私もVtuberにハマった。

…今だな。

そう思ってLive2Dチャレンジを始めた。
思っていた通り、めちゃんこ楽しかった!

そんな日記です。
 

1. キャラクターねりねり

この時点で5月10日。
Vのデザインを練るにあたって、人型の女の子がいい!と思った。
動物とか人外は難しそうなのでいきなりやるもんじゃなさそう。
性別については、私の絵柄では男より女のほうが作画コストが低いし、目の大きい長髪のほうが映えそうだから。

数パターンのキャララフを描き出してみた。
(1)デコが出てる太眉ちゃんはかわいい
(2)ショートヘアのレオタードが性癖なんだ
(3)退魔忍っぽいのは安パイだろ
です。

Twitterでアンケート投票してもらったらデコ太眉ちゃんが勝利した。
退魔忍が一番人気出ると思ってたから、自分の感性を信じるのはやめようとこの時点で決心。
二位のショートヘアレオタードちゃんは〈惜しいで賞〉によりクリボックスになってもらった。

デコ太眉ちゃんの細かい部分にちょっと悩んで、


Live2Dのベースになるイラスト完成~!

この時点ではろくにやり方を調べておらず、《パーツ分けが勘》という愚かな見切り発車をしている。

パーツ分け画像。


2. いざ、Live2D(一回目)

起動。キャラ読み込み。
もうわくわくしちゃう!!!

YouTubeに有識者の講座いっぱいあるし、
どれか見たらやれるでしょ!とタカを括る。

講座の動画に従って、オート機能でメッシュ(パーツ画像を変形させられるようにする骨子)をつけてテンプレート(まばたきしたり首を振ったりの動きを初めからつけてくれるやつ)を適用した。

うおおおやべえ
これを手直しして完成にもっていくのが今回のやり方。
(後に、この方法はデメリットも多いと気付いて全部やりなおした。それがリベンジの章。
けれど、「どんな感じに動くのか」が体感できるのでド初めの練習でやったのは正しかったと思う)

オートでつけたメッシュ、細かすぎてわけがわからなかったので自分で付け直す。
メッシュの付け方をこの動画で学んだのに、次の日には忘れて最後まで走り抜けてしまった。みんなは同じ過ちを繰り返さないでくれ。

これは用語がわかる人に伝わればいいんだけど、メッシュの打ち方なんかちがくない?

そして、YouTube見ながら「目のパーツ」からやるぞ……!!!となったが、なるほど……わからん……………!!!!!

動画と同じようにやってるのに、キーを左右に動かしてもアートメッシュが変形したまま動かないよぉ~!(※パラメーターのキーに追加されてないから)

いやなんか、いじってるとこ違うかも~!?(※それはデフォーマーではなくアートメッシュだから)

わかんないよぉ~~~~!!!!

……おとなしくLive2D公式チュートリアル動画を見にいく。

わかったよぉ~~~~~!!!!!!!

めちゃくちゃわかりやすかった。
これらの事前知識(ドドド基礎)ありきじゃないと、YouTubeの講座動画はわかるようでわからないわこれ。
説明書はちゃんと読もう。

YouTubeで検索して出てくる講座動画は、目の処理だけでも初心者向けから上級者向けまでピンキリ。
上級者向けは本当に上級者向けだった(???)

とりあえず、目と口の動きを整えた。
開←→閉 だけの動きしかないやつ。
テンプレートを適用したことで元から動くようになってるから、なんとなくの調整でできてしまった。

それから、身体が左右に傾いたり、頭がぐりぐり動くようにする処理も整えた。
これもテンプレートを適用したことで元から動くようになってるから、大きく触らず細かいところ調整するかんじ。
でもテンプレートによる動きがめちゃくちゃだから、なんとなくではまともに動かない。
そこでディープブリザードさんの『Live2D 超入門講座②顔のXYZ設定【ディープブリザード】Facerig・Animaze』動画を見るようになった。めちゃくちゃわかりやすかった。

ここでやっと、テンプレート適用から作業すると「素人ゆえ、それぞれのパーツがどういう状態でどう動くようになっているのかわからない」ので「直すべきところを見分けて直す」ができずかえって混乱することを理解。
「あかんやつもあかんまま行ってしまえる(気付けない)」「直したいけどいろんなとこの設定が絡まってて自分では直せない」とかね。

メッシュ付け直したり、デフォーマ付け直したり、キーリセットしたり、うんうんしながらやる。

さまざまな「とりあえずこれで…(諦め)」を超えて、ファーストチャレンジ終了。

動いたアアアア!!!

え……なんか……動きがかわいくない……。

やだ!

納得いかない!
 

2.5. とりあえずVtubeStudio

できあがったLive2Dモデルの動きがあんまり気に入らなかったけど、モーションキャプチャや配信ツール上でちゃんと動作するかも不安だったから、とりあえずそのデータを出力してVtubeStudio(カメラを通して私の表情や動きとモデルの動きが同期するようにするやつ。つまりLive2Dモデルに憑依できるツール)に放り込んでみた。

VtubeStudioと、PCとiPhoneを繋げて……わちゃわちゃ。
iPhoneとの連携方法が不安だったが、これもまた検索すると詳しいやり方がでてくるし、多少戸惑ったりしたがそう苦労しなかった。ありがたい。

そうしたら……
絵が……
私の動きに合わせて……
動いた……!!

感動!!!!!!!!!!!!!!!

動画を撮るの忘れた。

でも、なーんかやっぱり、動きが硬いしかわいくない。

……作り直すか。
 

3. いざ、Live2D(二回目)

Live2D画面にいく前に、イラストを調整して書き直した。

● 頭が大きく見えてかわいくない
→ 人間耳を大きくして、目を内側に寄せて、顎削った。

● 髪の動きがかわいくない
→ 前髪太くした。毛束増やした。

わりと良くなった気がする。

そしてLive2Dモデリングのリベンジ!

パーツの見せない部分(下半身)は切った。
いくつかのパーツも統合した(輪郭と生え際など)
一度練習したことで、いるパーツいらないパーツがわかるようになったのが良かった。

相変わらずメッシュの付け方は間違ってるし、そもそも素体絵をフリーハンドで描いてるから変形するとアップで見れたもんじゃないが、一回目よりはずっと細かく丁寧にやれたと思う。

一回目には設定しなかった上下の動きや、笑顔の目、目を見開く動きも作った。
顔の傾き系(上下左右)は怖いから控えめに設定した。
そのほうが破綻も少ないしきっとかわいい。

一番最後でテクスチャアトラス変にいじっちゃって、モデルの表示がめちゃくちゃになったまま直せなくなったうえ解決方法をうまく検索できなくて詰んだかと思ったけど、自力でなんとかなった。
本当に良かった。最後の最後だったから泣いちゃうところだった。

どや!!
サイコーにかわいいんじゃないか?
まだまだ「ア~」てところもあるが、だいぶ満足。
 

4. 受肉の儀式

せっかく作ったなら……どんどん動かしてみたいよね!

VtubuStudioの設定はデフォルトのままでも使えるのだけれど、顔の動きを読みすぎたりしないよう細かく調整できるみたい。
雨瀬おるこさんの『【VtubeStudio】トラッキングパラメータの設定【Live2D】前編』などを参考にさせてもらった。

iPhoneに向かってガッと表情筋を動かしたら……私(?)がかわいく動いている……!!
かわいい……!!!

Live2D上でできるランダムポーズは、のけぞりながら斜め向いたりと「そんな姿勢せんやろ」があるし、マウスの動きでモデルを動かすときは動きが硬いので、モーションキャプチャでの動きはまた印象が違う。
自然な動きに、ささやかな物理演算の揺れが入ってとってもかわいい。

やりたかったLive2Dをやりきった感がある。すごく嬉しい。
でも実際に喋ったり笑ったりときの動きも見てみたいな……(喋る声の音でも唇が動くように設定できる)(しかしマイクがない。独り言のためにマイク買うのはなんかもったいない)
 

5. Vtuberデビューもしてみた

マイク(ヘッドセット)買った。

マイクによるリップシンク設定も合わせてさらに口がわちゃわちゃ動くようになった!

喋ってる間、口閉じないが!!!!!!!
もういいか……そこまで細かいところは……。

喋って録画してみる。

うお~~………。

「自分ではない、かわいい女の子としてふるまう」

普通に生きていたら"ない"感覚だ……。

そもそも「手放しにかわいこぶっていい世界」に入っていけるの、最高に自由で開放感がある。これはすごい。

私は…かわいい…!! と、言いたいところだが、半端な覚悟で自分の声を聞くとこんな動揺するものなんですね。

ウッ…、我が声の普通さ……キラキラが薄れる……
正気に戻るな私ッ……!!!!!

喋ると耳から現実に引き戻される………うばばばば・・・・・・・・
とはなっていたが、実際にライブ配信してコメント欄と喋ってると、すごい勢いで自分の声に慣れた。
コメント欄の人たちが私を受け入れてくれている感じが、「許されている」って肯定感に直結している。自己肯定感スクスク。すごい世界だ。

Live2D作成も楽しいけど、その延長にあるVも楽しいなこれ。

「表現方法」という点では、文章のほうが手っ取り早いし伝えやすい、みたいな感覚はあって、長期的にVとして活動し続けたいかと言われるとわからない。
この活動で小説読んでもらえる機会が増えたら最高なんだけど、そこに導線はあるのか…(ない)

V活動どれくらいするかはともかく、もう少し今回のLive2Dモデルをブラッシュアップしてみたいとかは考える。
眉を上げると目をかっぴらくようにしたかったのに作り方間違えちゃった。
髪には消して忘れレイヤーがあるし、そもそもツインテが硬いし、可動域も思ったより控えめだし、表情もまだまだ豊かにできそうなんだよな。
あと顔の角度によって前髪が輪郭にかかって頬骨が張ってるように見える……。

ともあれ、先駆者たちによる講座や備忘録のおかげでLive2DやVtubeStudio、OBS、AviUtl、DaVinciResolveなど、調べれば大体すぐ出てくるからすごくやりやすかった。
いい時代だ……。

みんなも興味がわいたらやってみてね。
 

6. 余談

本当に活動するのかかなり怪しいところなんですが、良かったらフォロー・チャンネル登録で応援してね(趣味が合う人向け)。

キャラデザ練るところからだいたい1ヶ月でデビューしました。
駆け抜けた……。

喋ってる動画、まず1本は記念にUPしてみたんですが、再生数1とか2とかの悲しい思い出にしたくないので宣伝を必死にする(努力の方向性よ)

ここまでやるのに、たくさんの人にアドバイスをいただきました。
有識者のみなさんありがとう……。