見出し画像

シルバニアファミリーの きらめくふん水の大きなお家を構造計算してみよう

この記事は、「小学生でもできる木造住宅の壁量計算」を作る過程で構造計算したものをネタとして書いたものです。特段意味のない記事なので、適当な「よみもの」として楽しんで頂ければと思います。

きらめくふん水の大きなお家(中古で購入)

 きらめくふん水の大きなお家 とは?

シルバニアファミリーには、魅力的な家がたくさん販売されています。きらめくふん水の大きなお家は2006年頃販売されていた結構昔のシルバニアファミリーのお家です。木造で小屋裏もあるものですが、シルバニア的には小屋裏を使った3階建てのようです。LEDを使った光る噴水がポイントで今でも人気があります。「森のおしゃれなケーキ屋さん」に接続できます。シルバニアの中では、比較的構造が整っており、4号建築物の構造の説明に適しているので購入しました。

 どこが良いかというと、中を見せるために開放させている面以外、耐力壁に該当する壁があり、ほぼ総2階でモデル化しやすい点です。

 実際にモデル化してみる。

実際に入力しようとすると数々の困難にぶちあたります。まあそこは玩具ということである程度モデル化してみました。まず縮尺。1/50にすると外壁の耐力壁に当たる壁が700~800㎜になるので、都合が良さそうなので1/50縮尺にしました。すると床高は400㎜、1,2階の階高は2400㎜となります。若干おかしな感じにはなりますが、許容範囲内でしょう。最高高さは7.4m。これも若干おかしいなと感じますが、まあそんなもんでしょう。床厚が極端に薄かったりとかありますね。

平面をこのように設定。裏側も表側と同じ壁量とした。
このようにマステで柱に該当する位置を定めてから、1/50の縮尺で実測してからモデル化しています。
きちんと手計算で見つけ面積を求積しています(CADで清書しましたけど)
壁量計算を検討したあとは、HOUSE-ST1で構造計算も行って検証しています。

やってみてわかったことは、この比較的壁があるモデルでも、屋根面の見つけ面積が大きく、壁量計算でも構造計算でも耐力が不足気味です。室内に耐力壁がないのも問題ですが、やっぱり外周部の開口部が多すぎますね。シルバニアファミリーという玩具の家だからということもあるのですが、普通に設計したら構造計算はNGになりそうです。

屋根は洋瓦葺きにしています。地震力も厳しいですが基本風圧力できまるので、洋瓦を軽い屋根にしてもあまり意味がありません。また小屋裏は、小屋裏収納にするため1/2のみ小屋裏として検討しています。構造計算で有利なのが小屋裏面がすべて床組なので根太レス工法にできること。水平構面は問題ありませんね。

注意点としては地味にバルコニーの出が大きいです1.4mほど出ている感じです。室内側が3mしかないので跳ね出し梁としてギリギリです。まあ成り立ちはします。

耐震等級3も検討してみましたが、難しいですね・・・。機会があったら詳細に検討して耐震等級3に挑戦してみたいです。

この検討の様子は動画でも作成していますし、壁量計算の部分は、ここでも後日公開予定なので、興味のある方はご覧ください。では!

サポートしてくださると嬉しいです。 部分的に気に入ってくださったら、気軽にシェアかコメントをお願いします♪