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危険な木造の間取りの例(6)

危険な木造の間取りの例(6)建物の角に両方向壁がない大開口


建物角は耐力壁が望ましいのですが、両方向大開口は危険度がアップします。

第1回 北側玄関に多い例
第2回 2階建ての壁なしビルトインガレージ
第3回 階段が短辺にある建物
第4回 ビルトインガレージの外壁線が2階とずれている
第5回 オーバーハングがビルトインガレージ上にある

 基本的に開口の側には耐力壁があることが望ましいです。また柱は一本だと非常に弱くなります。開口が広くても両サイドに壁がきちんとある設計はまだ安心感があるのですが、上記みたいな場合はどうでしょうか?大開口があるということは、それだけ柱に負担が大きくなるので、基本避けた方が良いのですが、上記の場合は、横からの力に非常に弱くなります。また2階以上が重かったりすると更に辛いです。このような間取りは避けましょう。大開口を建物角にもってくるときは、少なくともどちらかに壁を設けるか、柱を二本抱かせて強度アップを図ったり、狭小耐力壁を使って少しでも耐力を上げておく必要があるでしょう。また上記のような間取りでも構造設計を適切に行うことで可能な場合もあります。4号特例で壁量を満たしたから大丈夫・・・という考えだけは避けましょう。

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