見出し画像

隣が空き家の場合は注意!

近年は、空き家が増え続けていて社会問題化してきています。所属団体で市の依頼で個別訪問を行った際、街中を歩くと、明らかに空き家や荒れ果てた住宅を目にすることが多くなってきました。まず草がボーボー生えたり、外壁などが朽ちてきたり、明らかに人の気配がなかったり、郵便受けが塞がれていたり・・・。

さて、今日のテーマは隣が空き家の場合です。別に空き家があることで問題があるの??と思うかもしれませんが、意外と深刻です。防犯上の問題も多いです。人間の目が届く範囲が減るからです。また見た目にもよくありません。仕方がないことなのですが。

では住宅的にも被害があるのか?というと実はあります。隣が空き家で古い住宅で老朽化していると、シロアリが住み着くことが多いようです。もちろん住んでも空き家なので気がつきません。雨漏りなどあろうものなら、格好のシロアリ等の住みかになります。しかもシロアリは春になると飛翔して他の家に旅立っています。そのため隣の家に侵入する確率も高くなるのです。

実際、それで相談を受けた家は、シロアリがいた率が高かったです。別に周囲が住んでいる家であってもシロアリが侵入することはあるのですが、それより確率が高いように感じます。

シロアリが住むと、柱や土台を食べてしまい、耐震性が低くなります。また柱などが傾いたりして、隙間ができて雨漏りの原因になったりします。そしてカビが生えやすくなり健康被害も・・・と悪いことばかりです。

早めに発見しなければならないのですが、確率の高い隣家を避けることはできません。今は大丈夫でも将来そうなるかもしれません。これから引越!という場合は、隣家の状態も確認したほうがよいかもしれません。

対策としては、防蟻剤を定期的に床下の土台に塗布、毎年シロアリ駆除業者に点検してもらう、などがあります。シロアリ駆除剤も市販されていますのでそれを使うのも手です。ただ、まずは家の周りをキレイに片付け、家の基礎の部分などの風通しを良くして乾燥させることです。日影や物陰をできるだけ作らないことです。耐震診断で訪問すると必ずといってよいほど物が置かれています。これを片付けるのがシロアリ対策の第一歩です。この対策はシロアリだけでなく、湿気やカビ対策にもなります。まずはそこを徹底してみてください。他の対策はその次です。


サポートしてくださると嬉しいです。 部分的に気に入ってくださったら、気軽にシェアかコメントをお願いします♪