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中古の木造3階建ては2010年以降のものを選ぼう

過去にも、同じような記事を書いていますが、今回は木造3階建てに特化して書いてみます。

 木造2階建てに比べて、各階の高さに制限がある木造3階建ては、バルコニーの余裕がないため、特に雨漏りの被害が大きいです。その大部分がバルコニーの掃き出し窓の立上り、バルコニー笠木などと、軒です。軒の出がほとんどない木造3階建てが多いですからね・・・。

 そのあたりのトラブルが少なくなってきたのは、2010年頃の物件からです。住宅瑕疵担保履行法が2009年に施行されましたが、これで雨水の進入を防止する部分の瑕疵担保責任(10年間)を追うようになりました。保険に入ることが必要ですが、保険に入るために、防水部分に関するルールが追加されています。それを守っているため、雨漏りが少なくなるのです。

 また、構造計算手法で、旧計算法が消えた年代ともだいたい一致します。旧計算法は水平構面の検討がないだけでなく、いろいろ不備がありましたが、2001年に旧式になったにも関わらず、計算しやすいので根強く残っていました。無理な設計が難しくなり、その結果欠陥も減ってきています。

 この2つの理由から、中古の木造3階建てを購入するなら、私は2010年頃からの木造3階建てにしたほうが良いと思っています。

 もちろんこれ以降にも欠陥がある木造3階建てもありますし、完全ではありません。あくまで確率の問題です。形状で注意しなければならない建物(ビルトインガレージや狭小住宅)は、年代が変わっても同じです。振動が嫌なら木造3階建ては選ばない方がいいのも一緒です。長く住み続けるものですから、できるだけ築浅で状態が良いだけでなく、欠点が少ない時期のものを選びたいものですね。

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