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HOUSE-ST1耐震等級3攻略キット

 おはようございます。木造の構造計算をマスターしたいという方が増えています。ケースとしては、RC造等の構造技術者が木造をやりたい場合と、意匠設計者や施工会社が自社で構造計算を行いたい場合の二種類が多いと感じています。販売会社として木造構造計算ソフトHOUSE-ST1を100本以上販売してきたデータをみてもそう感じます。

 さて、木造構造計算をマスターするには、学生でもないかぎり手計算からというのは現実的ではありません。まずは公益財団法人日本住宅・木材技術センターの講習会を受講するか、書籍を購入して学ぶか?どちらかだと思います。幸い木造構造計算のための参考書はたくさん出ており、自分が学びやすいものを選んで、ということが可能になっております。昔に比べて非常に学びやすい環境が整っています。そうして学習後に構造計算ソフトを購入して訓練してから実戦で使っていくことになると思います。

 ただ、実務でどのように計算書を揃えて出すか?までは講習会や書籍では書いていません。まあそれでも何とかなるのですが、できればそこまで学習したい、との声にお応えして「HOUSE-ST1耐震等級3攻略キット」を、なまあずショップ楽天市場店で発売いたしました。公式情報はこちらこのキットにはHOUSE-ST1本体は入っておりません。

 このキットの最大の特徴は、確認申請などに出す形式での添削課題があることです。耐震等級3で計算書を作るので、耐震等級3の訓練にもなります。課題は添削課題を含めて3つです。

課題1,2は、実務向けのサンプルも付属するのでどのように入力するか?研究するのに適しています。


 最初の課題は構造計算ソフトHOUSE-ST1の入力・計算に特化した非常に小さな物件の課題となっています。梁の入力などを含め慣れて頂ければと思って作成しました。小さいながらも、セットバック、梁上耐力壁、重量のある庇、バルコニー手摺りの追加荷重、妻壁の入力など、実務に必要な項目を多数含んでいます。まずはこの課題を何も見ないで計算書を作れるようになって欲しいところです。

妻壁やバルコニー手摺り、庇など実戦的な入力事例をマスターできます。


 2つ目は、平屋の課題です。一見簡単に見えますが、偏心率など考えないと解けない課題となっています。ユニットバスや土間があるのでより実戦的になっています。この課題には耐震等級3の計算例も付属していますので、耐震等級1と見比べながらどこが違うか?確認するのに適しています。また基礎の計算も人通口や玄関の切り欠きなどもありますので、この課題でマスターしていただければと思います。

切妻屋根の入力のコツもつかめると思います。


 3つめ、添削課題は、ビルトインガレージ付の木造二階建てです。耐震等級3で一式の計算書を作って提出していただきます。民間確認機関の指摘項目に近い形で指摘を上げさせて頂きますので、実務前に挑戦して頂けると良いと思います。指摘辛めです・・・。

 私は実務では4つの木造構造計算ソフトを活用しているのですが、HOUSE-ST1を選んだ理由は、一番初心者が学習するのに適しているからです。そしてミスに気がつきやすい3Dでのチェックがしやすいからです。また価格も比較的安価なグループに属するのも導入しやすさで有利だと思っていますので、今回のキットのソフトとして採用しました。

 HOUSE-ST1を購入して使いこなせなかった方、HOUSE-ST1を買ってこれから使う方にお勧めします。


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