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サーモグラフィーを木造耐震診断で使おうとしている方への注意点

こんにちは。新年から体調不良が続いていて元気がありませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は、サーモグラフィーを木造耐震診断で導入しようとしている方向けの注意点を解説します。筋かいなどを非破壊で発見出来る!などとネットで見ると、耐震診断が楽になるのでは?と思って購入を検討しようと思ってしまいます。私もそのくちで、かなり以前に大枚をはたいて高価なサーモグラフィーを導入しました。

そもそも、サーモグラフィーは温度の違いを検出するもので、壁内の何かを見つけるものではないことを理解ください。筋かいが中にあるからといって温度が違うか?とは必ずしもそうはならないのです。良好に検出出来るケースは、屋外と室内で温度差があり、断熱材が入っていない室内からの調査です。ほとんどの場合、筋かいを発見できます。しかし室内の壁は検出力が落ちます温度が同じだから仕方がないですよね・・・。そして断熱材がある場合も難しくなります。温度差ができにくくするわけですからね・・・。

そして、サーモグラフィーで発見できたとしても、筋かいの厚みや金物の有無はわかりません。結局どこかで仕様は確認しないと駄目です。そのうえで位置や向きを確認して、スピーディーに診断するのは適しています。

ただ、柱の有無、柱と間柱の区別、雨漏り、断熱調査など他の分野にも使えるのが、サーモグラフィーの良いところです。私も初代機は筋かい調査よりも断熱や雨漏り調査での活躍が多かったです。

2台目はケチって安い物を入れました。非常にコンパクトで機動性が上がると思っていました。しかし稼働率は逆に下がりました。性能が低くて検知できるものが少なかったからです。そうなると安物買いの銭失いです。せめて中級機種を購入したいと思っています。その点ではHIKMICRO B10は日本語対応など難がありますが、良い選択です。サポートや日本語などを考えるとFlirなど安価なもの以外が候補に挙がってきます。具体的には320x240くらいの解像度が欲しい所ですが、ギリギリ256×192あたりでも良いと思います。160x120や80×60は論外だと感じます。

性能が高ければ、検出出来るものも増えてきますが、絶対ではありません。そこを理解のうえ、導入を検討して見てください。

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