【競馬系雑記】ヨコヤマノリヒロ騎手のこと


先週の皐月賞、レース直前に穴人気していたダノンデサイルが馬体検査後、発走除外になりました。私も印をつけていた馬だったので除外は残念でしたが、結果的にレコード決着となるようなレース。足元に異常を抱えた馬が走っていたらどうなっていたか……。典さんの決断は間違ってなかったと思います。

皆さんの典さんのイメージってどんな感じですか?やっぱり「ポツン」ですかね?私の中では「馬優先主義」1択です。

もともとはレジェンド·岡部幸雄Jの考えを表す言葉で、「目先の勝利にこだわり過ぎず、馬の成長や気持ちを第一に考える」という意味合いなのですが、今の典さんのイメージぴったりの言葉だなーと思いますね。

典さんがまだ「ノリちゃん」だった(デビュー~1994年)頃は、まだ私は競馬と出会っていません。ですが、後々競馬本を読みあさって、抱いたこの時代のイメージは「怖いもの知らずのヤンチャ坊主」。
馬に合わせるというよりは、自分の得意な流れに持っていくという主張強目の騎乗スタイルでコメントも自分の感情を正直にぶつけるタイプ。「僕の馬が1番強い!!」と発言しつづけ、時に騎乗ミスもあり、敗戦を重ねてしまった相棒·メジロライアンが引退の時には人目をはばからず号泣……。って、最近、似たような光景を見たよう気が……笑

私が競馬始めた(1995~)頃は、「ヨコノリ」とか「ヨコテン」とか言われてました。若くはあるものの、既に有力ジョッキーの一員に数えられており、1995年は年間130勝を達成し、初の関東リーディングに。翌年には天皇賞(春)、安田記念、有馬記念のGⅠ3勝。そんな順風満帆の「ヨコノリ」に転機がおとずれます。1997年、砂の女王ホクトベガとともに参戦したドバイワールドカップで落馬、競走中止、ホクトベガは予後不良に……。その後の記事で「俺はホクトベガに命を助けてもらったんだ」と語ります。正に今の「典さん」に続くジョッキースタイルの始まりがここだったのではないでしょうか。



今の典さんの「馬優先主義」への思いが全て詰まった記事だと思います。既にたくさんの方々に読まれているとは思いますが、もっともっと多くの人の目に触れて欲しいです。

気がつけば典さんも56歳。今でも一線級で活躍しており、なおかつ更に技術が向上しているのではないかと思わせるほどの騎乗ぶり。もしかしたら、「ヨコヤマノリヒロ」というジョッキーが完成するのは、正にこれからなのかも知れません。その時を楽しみに、これからも競馬を見続けていきたいと思います。

【追記】
紹介させていただいたROUNDERS様の投稿の追記記事がありましたので、こちらも紹介させていただきます。


こちらを併せて読んでいただくことで、ROUNDERS様の真意がしっかりと伝わるものになっています。それにしても上村騎手(現調教師)の誠実な人柄には感服です。

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