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Porteus 5.0なるLive USBに特化したPortableなディストロを試す

水曜日のまとめが今回2日も遅れちゃったのは寝落ちして一日遅れ、その次の日にはラップトップのX11サーバーをrootでいじってぶち壊してしまったためなんか新しいディストロのLive USBからユーザーデータのバックアップとってインスコしようと画策しはじめたらハマってしまったのです。

使ってたLinux Mint 21はなんか10年くらいアップデートを重ねて来たせいかなんか挙動不審だし、Flatpakがアプストアと融合してしまい除去できなさそうなので長年親しんだMintを止めてMX LinuxかなんかFlatpakは自分でいれないとだめみたいな距離感のディストロを元々探してたので渡りに船。

(追記:Mint 21でも頑張ればまだFlatpak除去できるみたい。ここ。)

MX LinuxのLive USBはすでにあったのでまずはそれを試してたらなんかもっさりして遅くって気になった。まあUSBのフラッシュメモリが遅いのだからしかたなかべと思うし、バックアップとったらさっさとHDDにインスコすればいいのだし、そもそも/homeと/のマウントポイントは別のパーティションにしてあるのでMintをMXでいきなり上書きしても別に大丈夫なのですが、MXよりもFlatpakと距離感が離れているディストロないかと探しはじめどうせならLive USBで持ち運べるOS試してみたいものだと思ってたのでその系統で物色。(まあMX LinuxはFlatpakもサポートされているけど要らないなら削除可能なのでいい感じです。必要悪とはいえsystemdは気持ち悪いので、systemdなしディストロで一番人気なMX Linuxは頑張って欲しい。)

すると見つけたのがこのPorteusなるSlackwareベースのディストロ。Live USBをターゲットにしたまさにそういう用途のディストロで面白いのが375MBくらいのコアモジュールをメモリに読み込んでOSのすべてをRAM上で高速で動かすという機能。これで古いPCでもサクサクの動作が可能になり、リブートしたりシャットダウンするときにパーシステンスレイヤーに書き出して次回起動時にも戻ってこれるというデザイン。

ただユーザーベースは大きくないためにインスコは結構難航してしまった。普通にISOをUSBにフラッシュして起動するのは簡単だが、パーシステンスをちゃんとするにはUSBにbootとporteusフォルダをコピーしてから、ブートイメージを追加で設定するスクリプトを走らせる必要があるんだけど、USBフラッシュメモリをどんな感じにパーティションするかはお任せなのでここでちょっと困った。

FAT32でブートするとちゃんと起動するのだけど、それだとパーシステンスの設定が専用ファイルを作ってそれをマウントしてcfgでパス設定してとなるし、そもそもウインドウズのファイルシステムでLinux走らせるのが気持ち悪い。

しかしext2とかext4だけでパーティション作ると古いラップトップで起動しなかった。なので起動はFAT32でパーシステンスはExt2でというのが理想っぽいのだが、実際どうやるかは公式ページにはあまり情報なし。

しかしフォーラムに管理者がこのページが参考になるかもとリンクしてくれてた記事がバチコンで役立ったのでなんとかLive USBを理想どおりに作成できた。

これの32GBのフラッシュメモリを使ったバージョンのやつをそのまま試して1GBのFAT32と残り全部はExt4のJournalなしというフォーマット。このJournalなしが特に有難い。フラッシュメモリなので書き込みはできるだけ抑えて寿命を伸ばしパフォーマンスをあげたいのでExt2でやろうと思ってたけどExt4でJournalなしにできるのね。

まあ何だかんだでインスコできてRAMだけでOSが起動するように出来て遊んでたけど、Porteusはキビキビ動くしDEも8種類から選べて、馴染んだCinnamonを使えたのでしっくり来るしUIはかなり洗練されていて美しい。

こんな感じ。

なのでこれならばBraveとTelegram Desktopとmozcがまともに動けばメインのOSに出来そうということで現在格闘中。Telegram Desktopは普通にtarで解凍して起動するだけで動いたのでBraveも行けるかな。公式ではChromiumが使えるので当面はOK。あとは日本語化が一番の障害だろうか。まだTelegram Desktopが文字化けしているので直さなければ。

これが本格的に使える事になると、USBフラッシュメモリを持ち歩くとPCを持ち歩いているのと理論上は同様になる。とはいえ実際にPC貸してくれる人は限られると思うけども。PCにつながったすべてのHDDが自動でマウントされるので人のPCを覗き見るには素晴らしいツールとなりますw

まあ自宅で複数PCがあって維持するのが面倒という時にいつでも同じ環境を持ち運べるというのはなんか面白いとは思います。

私の場合新旧2つのラップトップを同程度使ってるのでこれが統合できてスピードを犠牲にしないならありかもしれないし、新しい方はSystem 76のラップトップでPop!OSなので悩ましいのですな。Pop!OSは今どきのディストロとしてはイケているのでもちろんFlatpak手厚くサポートしているのが嫌だけど、MXとかDebianに行くとせっかく専用のOSがあるのにもったいない感もある。

なのでPortableなディストロってPop!OSを保持して、手軽にディストロポップできて良いなみたいな。もちろんマルチブートにしたら良い訳ですが、PorteusのおかげでSystem 76のラップトップでもディストロを変えるハードルが下がったのは確かです。

日本語化がもし難しかったら初心者には決してオススメできないディストロですな。パッケージマネージャーもaptじゃないからどうして良いかさっぱりわからないし。

Slackwareのパッケージマネージャーは複数ある感じで、どれが本命なんじゃという感じで困惑気味。guestだとないけどrootに権限昇格させたコンソールだとslackpkgというパッケージマネージャーが使えた。
日本語化へのlocaleはこれか。

フムフム。Slackwareもsystemdなしなのですな。SuSeってSlackwareベースなのか。Slackwareって古くってUnixに一番近いかもしれないLinux。勉強する価値あるかもね。

誰得記事ですな。