グレイヘア3年目(5)義家族とママ友、息子の友達の反応


前回の グレイヘア3年目(4)母ちゃんは新八 はこちらです。
https://note.com/shirotanu_fuku/n/n619693c7951e

今回は、ほぼ真っ白になった私の頭髪に対する義父母、ママ友、息子の友達の反応を書きます。

<義父母>
義父は気やすいと言いますか、ざっくばらんに「よぉ、たぬこ!」みたいな感じで話してくれる人、義母はどちらかというと控えめな感じの人です。

なので、義母はともかく、義父は「お前、その髪どした~?」と気軽に言ってくるかと思っていましたが、意外にも二人とも「何モ見テマセン」状態、完全スルーでした(笑)。

彼らの息子である夫が「ほら、たぬこ、髪の色変えたんだよ」と強制的伝達をし、ようやく「お、おう……そうだな」と義父からコメントを引き出しました。お義父さん、なんかごめん。

<ママ友たち>
ご近所には息子の同級生が数人いまして、幼稚園からのおなじみとして家族ぐるみで仲良くしてもらっています。そういう、付き合いがちょっと濃いめのママ友と、そこまでではないご近所さんを含めて、反応は気軽に聞いてくれるか、少しのコメントであっさり流すかでした。

「あれ、その髪どうしたの?」
私「白髪染め辛いからさ、やめちゃった」
「へえ、いいよ。似合ってるよ」
てな感じです。少なくとも面と向かって否定する人はいませんでした(みんな優しい)。心の声が聞こえないってありがたいですね。素直に言葉通りに受け取っておくことにしました。

<息子の友だち>
息子には、「母ちゃんの本体が眼鏡なら(←前回の記事4参照)、髪が何色でも構わんやろ?」と、グレイヘアでいくことにした私ですが、実はこの件でのラスボスは「息子の友達」だと思っていました。

見かけで人をあれこれ言うのはおかしいのだから、堂々としていればいい、というのは建前で、息子が学校で何か言われたら……という気持ちは正直ありました。

真っ白頭にして数日後、意外に早く学校に行く機会がありました。コロナ禍の真っ最中でしたので、授業参観や面談はないと安心していましたが、小学校には「引き渡し訓練」というのがありまして。災害時などを想定して、保護者が子どもを迎えにいき、先生の確認のもと安全に引き渡す訓練をします。

当時息子は5年生。もし先生や他のお子さんに「アルくん、おばあちゃんが迎えに来たよ」と言われたらどうしよう(言われても仕方ないけど)。ドキドキしながら迎えに行きました。

担任の先生にお会いするのは初めてでしたが、幸い特に驚かれもせず、お母さん認定してくださいました。クラスメイトたちからも「おばあちゃん?」みたいな反応は感じられませんでした。

さて、引き渡し訓練の翌日、学校から帰った息子が言いました。

「こうき(息子の親友。仮名)がね、“アルのお母さん、銀髪かっけー”って言ってたよ」

銀髪かっけー!! グレイヘアにして一番嬉しかった言葉でした。

こうき君は、息子が誰かに何か言われているのをかばうためとかではなく、単なる感想として言ってくれたようです。大人だったら気を遣って褒めることがあるかもしれませんが、こうき君が息子や私に忖度する必要はないわけで、小5男子の「かっけー」は率直な感想と思ってよいよね、とこれは本当に嬉しかった。

その後、学校で他の子から「アル母は髪が白いらしい」みたいな話題も出たそうです。息子曰く「俺“あれはわざと白くしてっから。あえておしゃれでやってっから”ってフォローしといたよ」とのこと。フォロー……? ありがとね。

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