シシ16

デザイン・プログラミング・講師の仕事をフリーランスでしています。最近10年以上ぶりに絵…

シシ16

デザイン・プログラミング・講師の仕事をフリーランスでしています。最近10年以上ぶりに絵(イラスト)を描いたので、日々の出来事なんかと合わせて載せいきたいなと思います。

最近の記事

コンビニ青春期 - 05 -

「コンビニバイトは意外とやることが多い」とよく言われるが、実際にやってみると想像以上だった。 レジ打ちだけでも一般的な商品以外に収納代行、切手販売、宅配便、チケット発券など様々な種類があり対応が変わる。 宅配便はサイズごとに金額も変わるためサイズを測り、間違えがないよう対応するのが最初はプレッシャーだった。 さらに品出し、肉まん類の準備、揚げ物を揚げる作業、商品棚の整頓、お客さんからの質問対応などがあるため慣れるまではてんてこ舞いだった。 高校時代レストランのホール兼皿洗

    • コンビニ青春期 - 04 -

      不安と緊張の中始まったコンビニバイト初日。 はっきりとしたことは覚えていないが、午前中特に問題も起きず穏やかにすぎていった。 ただこれまで客として見ていた景色が、レジの中から見ると全く違う景色に感じとても不思議な気分だったのも覚えている。 バイトリーダーの女性が常連さんと挨拶や談笑をする姿を見て、 「いつか自分もああなりたい」なんて訳のわからない目標を立てたことも忘れられない思い出だ。 もう少し高い志を持って学生時代を過ごすべきだったと悔やんでも悔やみきれない。 午前中が

      • コンビニ青春期 - 03 -

        コンビニバイト初日は朝から夕方までの「日勤」だった。 僕の働いていたコンビニは ・8時から17時までの日勤 ・17時から22時までの夕勤 ・22時から翌8時までの夜勤 と言う勤務形態があった。 それぞれの時間帯に基本的には2名体制で入るのだが、早朝など比較的暇な時間帯は1人で対応することもあった。 早朝5時〜8時まで夜勤は一人体制になるため、夜勤は22時〜翌5時までで上がれる早上がりのシフトと、「通し」と呼ばれる翌8時まで働くシフトがあった。 夜勤だけ時給が高かったの

        • コンビニ青春期 - 02 -

          「うちで働けばいいじゃないか」 思えばこの言葉が始まりだ。 中学時代に地元の町にも徐々にコンビニができ始めた。 客として通うコンビニはとてもキラキラして見えた記憶がある。 スーパーにいるファミリー層タイプは少なく、単身またはカップルや友人同士といった客層で「大人達が集まるトレンディドラマの舞台」にすら見えたくらいだ。 まさか働き始めらた東映の任侠映画の舞台に変わるなんて、その頃は夢にも思っていなかった。 都心と比べてまだ店舗数も少なかったのでもの珍しく、塾の行き帰りなど

        コンビニ青春期 - 05 -

          コンビニ青春記 - 01 -

          およそ20年前、大学生時代にコンビニの深夜バイトという一見平凡だが過酷な労働をしていた。 昼はパチプロでいつ寝ているか分からない同期・役者をしながらコンビニと飲食店の掛け持ちをする先輩・ゲームクリエイター志望と言いつつ何もしていないであろう後輩達 とさまざまな人間が働く小さな箱のような場所で、僕も週に2日はそこで過ごした。 日付を跨ぐと正確には週に2泊3日か2泊4日となるかもしれない。 夜勤は時間の間隔と人格を破壊する。 レジを打ち、商品を補充し、揚げ物を揚げ、時には商品

          コンビニ青春記 - 01 -