知能の活躍に「無意識」が必要って、どういうこと?

知能とは

知能とは身体的な能力を超えて、時間と空間の中で行動をデザインする力のことです。もうひとつ、知能には意識的な領域と無意識の領域があります。

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西欧の伝統的な知能観は、意識的な知能(推論や予測など)を想定しています。しかし人工知能を構築するには、まず世界を解釈する(どこを歩けるとか、何をつかめるとか)無意識の知能を構築する必要があります。その上ではじめて意識的な知能を構築できるようになるのです。

無意識というとすぐに心理学の分野で大きな業績をあげたフロイトを想起します。他方、言語の成り立ちやコミュニケーションの分野で無意識の世界に深く潜水していったのがフェルディナン・ド・ソシュールです。

ソシュールはスイスの言語学者で、ヤコブソンやチョムスキーといった多くの言語学者や思想家に影響を与えた偉大な人物。

無形のものが、無意識のうちに次第に形を持つようになる。つまり、まず言語ならぬもの、ある「想念」があって、それがどんどん言語化されていくプロセスがある。言語とはなっていないが指示されるものを「シニフィエ」、言語となったものを「シニフィアン」と呼びました。

知能全体の中で言語化のプロセスを行っている部分と、言語によって思考をしている(知性)部分とがあることを説明した参考文献(書籍)のリストはこちら。
https://society-zero.com/icard/4130

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