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河野太郎の国会攻略本を読んで

河野太郎の国会攻略本の私が思う見どころをお伝えしたいと思います。

見どころ①:表紙≪この本の使い方≫

≪この本の使い方≫を表紙にするという斬新な本だ。
開いた瞬間から国会の攻略が始まるというフットワークの良さが、河野太郎氏(以下、河野氏)を表しているなと思わせる。

見どころ②:プロローグで鷲掴み

私の戦いの相手は、既得権を守りたい自民党や野党の長老であり、国益はどうでもよくて省益だけを考えている官僚であり、古くさい国会の慣例であり、売れればよいというメディアでした。
この本で、日本の政治家と国会の実際の姿を有権者のみなさん、とくに若い有権者のみなさんに知っていただき、関心を持っていただけたら、出版した最低限の目的を果たしたことになります。そして、この状況を変えなければいけない、変えるために私も自分にできることをしようと思っていただければ、この本は、相当世の中のために役立ったといえるでしょう。
(p2~)

本書は2003年10月出版ではあるものの、現在(2021年1月)聞いても頷けるものが多い。引用している文についても、既視感を覚えるところだ。
古い本と思わずに手に取っていただければ、気付きをもたらしてくれるだろう。
逆に考えれば、大きな改革や意識変容が起こっていない、ともいえるのだ。
是非、今の自分のため、将来の自分のためで構わないので、気にして欲しい。自分事と思わなければ、永遠に止まったままである。

見どころ③:構成とタイトル

本書の構成がおもしろい上に、選んだメルマガも秀逸である。
政治に興味のあるまさおくんと一緒に政治の世界を見ていきます。こうした構成は分かりやすくよくあるパターンだが、選んだメルマガが抜群なのだ。

身分証明はなんと名刺!(p22)
族議員をぶっとばせ!(p54)
国会議員は詐欺師か?(p171)

タイトルだけでも興味を惹かれる。これは河野氏のセンスといっていいだろう。実際内容も分かりやすく、もっと知りたくなるのでページをめくる手が止まらない。

メルマガの登録は皆さまお済だろうか。
もしまだでしたら、まずはごまめの歯ぎしり(無料版)をお勧めしたい。
更にごまめの歯ぎしり(応援版)は月額500円(税抜き)もございます。
ご検討いただければ幸いです。

見どころ④:緩急

多くは読んで「へぇ~」「そうなんだ」と裏側を覗くような気分で読めるが、章の最後に考えてみよう・話し合ってみようではテーマをあげている。

Q1 みなさんは、どういう基準で投票する人を決めていますか? あるいは決めようと思っていますか?(p31)

時より足を止めて考える。
ただおもしろいだけの本ではない。
Q7まであるので、少しずつ考えていくことで、考え方に広がりや深みが生まれるのではなかろうか。

コラムの選び方も非常におもしろい。
河野氏の人柄が出ているように思う。

見どころ⑤:イクメン

第6章 6.太郎の子育て日記(p216~)

正直、ここだけ読んでも買って良かったと思っている。
河野氏のイクメンっぷりが窺えるエピソードが詰まっている。

おなかをペシペシとよくたたいていたので、ペシとあだ名をつけた。(p216)

このあだ名、ある種の内輪ネタである。
夫婦で誕生を心待ちにしている様子が伝わってくる。

(02年)12月4日
この数日間、これまでの人類の歴史の中で赤ちゃんを育ててきた全ての人たちの偉さと凄さをわが愛妻とともに認識する。(p217より抜粋)

11月29日の誕生から数日経ったところだ。
命が宿るということも奇跡の積み重ねだが、こうして無事に生まれ、精一杯生きている姿を目の当たりにすると、生きるってすごいことだな、としみじみ思う。
親に限らず、地域社会を含め、育ててくれる、サポートがあるというのは本当にありがたいものである。
ワンオペ育児はまだまだ多く、大変だと、助けが必要だと、誰でも声をあげられる世の中に早くなって欲しいと思う。

ペシ氏のつかまり立ちまでが紹介されている。
歩くのもあっという間だね。

パパ1年生の河野氏がかわいらしい。
いや、自分のダンナでもなんでもないから思うわけです。
隣でやってたらオコですよ(笑)
自分、心狭いなー。
そして自分の文才では、この本のおもしろさは伝えきれないと思うので、是非一度、手に取って読んで頂ければと思う。

では、最後に子供の成長についてご紹介。
目がすわり、首がすわり、腰がすわり、肝がすわる。

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