バイデン大統領と「千里同風」の掛け軸

バイデン大統領のFacebookで訪日時、岸田首相ご夫妻によるお茶のおもてなしシーンが紹介されていた。
掲載されている写真はホワイトハウスの方の撮影だろうか、打ち解けた雰囲気がつたわる上手さ。

一瞬を捉えた写真から多くのことが伝わる。

真ん中に下げられた掛け軸には「千里同風」と書かれてある。

天下太平を意味するそうだ。

なるほど、と唸る。メッセージが伝わってくる。

天皇皇后両陛下ご訪米の際、クリントン大統領が橘曙覧の歌を紹介されたことが話題になった。
あれはなんていう歌だったか覚えて無かったので、ネットで調べると、福井市立郷土歴史博物館のWEBページに以下のように紹介されていた。

❝1994(平成6)年6月13日、天皇皇后両陛下がアメリカを訪問した際、歓迎式典でクリントン大統領が曙覧の「たのしみは 朝おきいでて昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」という歌を紹介し、「100年以上も前によまれた歌ですが、その伝える心は時代を越えるものです。」と述べました。❞
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http://www.history.museum.city.fukui.fukui.jp/gakko/for_students/bakumatsu/akemi.html

時として多くを語らずとも、たった4文字の漢字や、みそひともじの和歌で伝わるものもある。

教養というのはいろんな場で力になるのだとあらためて実感するのである。



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