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(闘病日記1)え、なんでなん?

5/15
明日でちょうど入院してから2週間だ。GWの中盤から緊急入院し、以降カーテンで仕切られた4床室で、おじいさんたちと共に暮らしている。

まだ病名ははっきりしていない。GW中、検査機能がストップしていた関係で、まだ検査結果が出ていない状況だ。とりあえず、呼吸器に関する症状があったため、呼吸器内科の病棟で暮らしている。

ただ、おそらくこれだろうと言う病気は1週間前くらいにもう既に教えてもらっている。聞いた瞬間、え、なんでなん?という気持ちが心を覆った。病名は、悪性リンパ腫。いわゆる、血液のがんだ。

そもそも今日に至った経緯を説明したい。始まりは、3月末くらいから首の締まりを感じていた。なんか息がちょっと吸いづらいなーくらいからはじまった。それでも、普通に遊べたし、プールでだって泳げた。

それから、だんだんと症状が悪化してきて、階段を上がるだけで息切れするようになり、激しい肩こりを感じるようになった。
そんな状況だったが、4月から中途入社したため、少し休みをとるのに後ろめたさがあり、気付かないふりをしていた。3月の中旬に受けた健康診断で何も引っかからなかったという事実もあったのも一因だ。

しかし、さすがにおかしいと感じ、GW前日の金曜日に午後休みをとって、地域の病院へ行った。健康診断で行った病院だったが、1ヶ月ぶりに再度レントゲンを撮ったところ、胸の中に何かがあることが分かった。ただそれ以上のことは、この病院だと検査できないため、4日後に大きい病院を紹介してもらうことになった。

その翌日から、急に症状が悪化した。息が吸えなくて、全然寝れない。本当に寝れない。体もだるい。咳も止まらない。大きい病院に行くまで4日間、耐えられる気がしなかった。毎日カレンダーをみて、1日ずつ数えた。絶望感しかなかった。

寝不足によるストレス、ちらつく死に怯えながら、なんとか4日間を乗り越え、大きい病院で半日かけて検査を受けた。検査の結果、胸に大きな腫瘍があり、それが気管支や血管を圧迫しているとのこと。そして、その腫瘍の成長速度が著しく高いらしい。4日前のレントゲン写真とその日撮った写真を比べても、2センチほど大きくなっているとのこと。朦朧とした意識の中危険な状態だと言うことだけは分かった。

付き添いに来てくれてた彼女は泣いていた。そんな姿をみて、僕も泣いた。大きな絶望感がすぐ後ろにいた。ただ純粋たる不安。

その病院に至っても、放射線治療などの設備が揃っていないことから、大学病院に入院することを押された。症状も危険なため、緊急で大学病院に入院することがきまった。そんなGWの中盤であった。

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