こどものころのはなし(夏の「軽い」ホラー:実話)
小さいころの話なんですけど、青山のとあるビルの屋上の、申し訳程度に水たまりのようなプール(たぶん夏以外の季節はおしゃれにデザインされた噴水とそれを取り囲む休憩所としての場所)がある広場によく遊びに行ってたんです。
大人にとっては膝やくるぶし程度の深さしかないプールが3つや4つあるだけだからか、特にあれこれ禁止事項もなく、子どもたちがみんなゴーグルや、空気で膨らませるボートのような遊具を使って自由に遊んでいたんです。
母を含めて、まわりの大人たちはみんなプールサイドの