キヨウケンです。本稿でラストです。
ここまで読んで下さっている方々には、本当にありがとうございます。
こんな得体の知れない輩の拙文ですが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。

■3年計画2年目の道標は

個々の選手のプレーについて私なりに思い入れはありますが、この場で取り立てて論じるのはやめにします（長くもなるので）。
縁あってビーコルのユニフォームを纏い、最後まで共に戦い続けてくれたことには感謝しかありません。今季得た収獲や課題は確実にそれぞれの中にあることでしょう。どんな形であっても、今後に向けて実りあるシーズンであったことを願いたいです。
そして仮に今シーズンで袂を別つ選手が居たとしても、クラブの為に戦い続けてくれた選手はいつまでもビーコルの仲間です。

3シーズンを経て、Bリーグは個にもチームにも要求されるレベルが高度化しました。現在行われているCSでも上位チームの個や集団の質、強度、練度の向上を痛感します。
ビーコルにとって「3年後に優勝」までの1年が過ぎました。あと2年でここを追い越すことは並大抵では成し得ないものですが、今ここで諦める理由も見当たりません。
来季のビーコル、まずは高いインテンシティで40分戦い抜くことを当たり前に遂行するチームであって欲しい。その上で、お互いの持ち味を生かしチームとしても機能する姿を志向して欲しいです。例えば川村への密着マークを利用したオフェンスの整備や、チームでのトラップディフェンスで相手をはめトランジションで加点するスタイルの確立など。挙げたらキリがありませんが、その1つひとつが上位との差を縮めるために必要です。
これらを叶える編成や、個人やチームとしての身体と心のスタミナ向上、自信やケミストリー構築をどこまで果たせるかといった要素が、ウィスマン体制2年目の成否を握るのではないでしょうか。

強いチームとは自分や仲間を信頼し支え合い、力を合わせ戦える集団であることを礎にしていると、CSを戦うチームから感じさせられます。
そんな姿が更に観る人々の心を揺さぶり、プレーを支える力となっていくはずです。ブースターの規模や熱量だって、まだまだ強大化しますよね！？

■愛すべきホームアリーナ

ホスピタリティに富む我が誇りのホームアリーナについても触れさせてください。
チーム創設以来、全てのホームゲームでアリーナMCを務めている豊嶋彬氏や、B-ROSEの存在は真剣勝負と興行のバランスを実に巧み操る妙であると思います。まさにクラブのアイデンティティを体現する部分であり、ビーコルブースターの誇りの一部と成しているのではないでしょうか。
勝利こそ最大のホスピタリティという発想も大切だと考えますが、相手を打ち負かすだけがスポーツではないことも確かなこと。お互いのゲームに掛ける想いを汲みつつ会場の雰囲気を作り上げたり、居合わせた全ての人をリスペクトする態度は、ビーコルブースターにも良い影響をもたらしているはずです。
これほど負けが込んでも会場が荒れないのは、単に負け慣れたからという自虐ネタでは決してありません。豊嶋さんが毎回言葉を適切に選び（きっと日々相当な準備も重ねていると察します）勝っても負けても相手を讃え、負け試合の後は本人だって相当悔しいのに「次の試合で晴らしましょう」と我々を鼓舞し続けてくれている姿に依るものも大きいのではないでしょうか。

プロスポーツは真剣勝負の場であり、かつ興行です。双方の質を高めるためにも、対戦相手とそのブースターは大切な存在です。アウェーブースターからの「国際プールのおもてなし良かった、また来たい♡」は最高の褒め言葉。是非また来て会場や横浜を楽しんで（いっぱい買い物してw）くれたら嬉しいです。

■来季は全てに好循環を

最後に改めて、経営的に苦しいなか強化も運営もやり繰りしてシーズンを戦い抜いたスタッフ、選手、ビーコルに関わる全ての方に敬意を表したいです。
今後の方策なんてクラブは当然いろんなアイデアを持ち合わせているでしょう。簡単に実行できるなら苦労はないですし、試行錯誤の過程も「航海」の一部としてクラブが大きくなっていくのだと思います。

そして、やっぱりビーコルには更に観る人の心を打つ強いチームであって欲しい。
決して勝敗が全てではないですが、それでも勝つことにもっと拘って欲しいです。
「人やお金が集まる→強化に投資」の流れがもっと大きくなるクラブの未来を信じたい。出来ることには手を差し伸べていきたい。本稿を読んで下さったビーコルブースターにも、きっと同じ想いを持たれる方が多いのではないでしょうか。

再来年のCSファイナルを本気で想い描き、まずは来季、強いビーコルを見せつけてやりましょう！
「今季があったから強くなれた」と振り返れる時が来ることを信じて。

最後までありがとうございました。
また来シーズンもよろしくお願いします。
ゴービーコー！

（おわり、、ませんでした。よろしかったらこちらもぜひ）