ペンタゴン・ペーパーズ

映画「ペンタゴン・ペーパーズ」を観ました。

この映画のメッセージは、ずばり
『アンチ トランプ』。

メディア規制に動くトランプ大統領への、反骨映画です。
滅多に映画館に行かない僕ですが、これは直ぐに行きました。

監督のスピルバーグは、この映画のために進行中の他作を置いて、1年あまりで本作を作ったそうです(!)
そうまでして政権批判の映画に力を注ぎ込む。

やはりアメリカの一流のエンタメ人は、凄すぎ。
日本では考えられません。

主演のトム・ハンクス、メリル・ストリープの演技も最高。

加齢を重ねた自分とキャラのバランスをすごく分かってると思いました。
すごく自然。

多くのハリウッド俳優は、イケメンスターとして華々しくデビューしたあと、加齢とともに新人を引き立てる汚れ役になり味濃い演技になって自然さを失い、没落というパターン。

しかしこのお2人は、別次元。

そして、、、
スピルバーグはとにかく絵作りが上手。

「ジュラシック・パーク」シリーズを観ると分かりますが、スピルバーグ監督作品と他監督作品とでは、あきらかに質が違います。

『そうそう、それが観たいんだよー』
と、観客を気持ちよくさせるカットの積み重ねでは、この方が世界一なのでは。

「ペンタゴン・ぺーパーズ」ではやや抑え気味ですが、映画の遊びに満ちた数々のシーンは健在。
だから、メッセージ映画なんですけど、あくまで娯楽作品なんです。

そこがやはりハリウッドの凄いところ。

この映画は、政治とメディアの問題の他にも、女性への社会差別も丁寧に描いてます。

それを声高にいわず、印象的なラストシーンとしてその勝利をさりげなく伝えている。

うーむ、素晴らしいっ。
心が豊かになる、まじリスペクトな作品でしたっ
https://youtu.be/vOb8MKgB1qY

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