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始め終わりこそをかしけれ

学校で習った難しい古典が、そこから数十年を経て大人になった今だからこそ、しっくりくる。


ある程度の人生経験は、この世の理や情緒の理解を助ける。
若い十代の頃に無理やり古典を暗唱させたところで、その内容を真に理解することは難い。経験に基づけばこそ、文学は色を増す。



そんなわけで、自分のための備忘録。

「花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは」
「よろづのことも、始め終わりこそをかしけれ」
「あはでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔を偲ぶこそ、色好むとは言はめ」



良い。
難しい古典の文法や用法なんて、どうでもいい。
感覚的に中身を察することができれば、それでいい。


秋の夜長。
古典を紐解く。



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