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10000字で振り返る2023年

「2023」という字ズラ、未来すぎる。1980年の人とかが2023年を想像したら、空飛ぶ車が街を行き交ってみんなよくわからない全身タイツのような服を着ていると想像しただろうけど、空飛ぶ車は未だ実用化の気配はしないし、1970年に万博でお披露目されたリニアも25年までに実装することもなさそうだ。服装についても不思議なもので80年代みたいなファッションが今オシャレとされている。(ファッションについてはあんまり詳しくないので間違えてたらゴメン)

 そんな2023が終わる。マジか~~~。

 毎年そうだけど、今年もいろいろあった。世界にも、自分にも。世界の方は膨大なので無視するけど少なくとも自分にとって2023年がどんな年であったかを振り返ってみる。今年も今年であんまり続かなかった日記とスマホに残された自分の撮影写真を手掛かりにするとする。

追記:
これを書いている間に年を越してしまいました。幸先悪い。

↓インスパイア元の記事。スマホの写真から1年を振り返るのは完全にこっから持ってきました。何の許可も取ってないけど彼もエブエブ観て泣ける人間なので分かってくれるはず。


1月

1月1日に書いた日記が残ってる。1年の抱負が書いてある。

今年の抱負を1月以来に見たな。人は抱負を見なすぎる

 スマホは大学入学時に購入した。Pixel7。消しゴムマジック使い放題。
 パソコンについては全額親からなので大学生相応のノーパソ。不満はないけどいつか「Detroit Become Human」みたいなゲームをできるパソコンが欲しい。

 投資については貯金を投資に回している。あんま勉強してない。利益もあんまり出ていない。

 ファッションはそこそこ頑張った!のばまんが「服を着るならこんなふうに」を勧めてくれたので買って読んで実践したおかげで中学時代、「お父さんみたいな服だね(笑)」と言われた私がサークルのおしゃれな先輩に「オシャレになったね」と言われるまでになった。ありがとうのばまん。昔ほど動画見れてないけど今も応援してます。

 髪型はずっと勘でセットしてる。正解がわからない。もはや最近は「人間は本当に自分に合う髪型を見つけることができるのか」という哲学的領域の問いに到達しつつある。ゲームみたいに試行錯誤しながら髪型決めさせてくれ~~~!!!

 大学入学以来体重は落ち続けている。理由はよくわかんない。自転車通学から電車通学になり、その上体育の授業もなくなって運動量は減っているのに。ストレスレスな生活になったからかな。とにかく今は何の努力なしに痩せてます。

 部屋のものはあんまり変わってない気が。比較元がない。

 写真屋でバイトしてます。だけどそろそろ辞めるかも。楽っちゃ楽なんだけど軽作業がメインだから今後に生かしにくい気がするので。あとパソコンがフリーズしているのを眺めてるだけで時給が発生している感覚に慣れるとなんかヤバい気がする。ここまで楽なバイトしてると友達の「バイト大変トーク」に共感できないのも問題だ。ゴメンな、いま俺バイト楽すぎて「へぇ」と「ほぉ、大変そっ」としか返せない。

 本と映画は読めてないのや観れてない後悔ばかりだ。今年中にそれらへの追悼記事を書くかも。

 脚本と映像は映画研究会でやってるけど勉強というほどではないな………。今は鋭意駄作制作中なのです。

 「洗練された人間関係」て。何様なんだよ。1月の自分よ。しかし友達とネットスラングまみれの会話をし、休み時間と掃除の時間にはどちらが担任教諭の悪口をいかにレトリックを込めて言えるか比べ合っていた高校時代と比べればだいぶマシに見える。その分表象的な浅い会話も増えた。これは良いことなのか。会話がジャズなら僕は平さんに説教喰らってると思う。

「内臓をひっくり返すくらい自分をさらけ出すのが会話だろ。」
なんて言われてしまう。


 1月の余ったミカンをジュースにするなどした。確かその日は共通テスト前日だった気がする。緊張感が欠け切っている。


若狭ってどこだっ県


 短歌だ。陰鬱としている上に何の修辞技巧が凝らされていない。レミオロメンの「粉雪」の歌詞をやや想起させているきらいがあるな。


2月

 何かの用事で近所をぶらついたときに発見した鳩小屋。まさかこんなところに鳩小屋があるとは思わなかった。何が目的で鳩を飼ってるんだ、品種的にマジックで使う鳩でもなさそうだし。

 誕生日プレゼントに友達からP4Gを買ってもらいました。里中千枝を一生愛す。小沢結実も愛す。堂島さんに誓いますよ、この二人を守ると。

 受験後すぐウォーホル展を観に京都へ。かなり貧乏旅行だったけどめちゃ良かった。

ここで食べた天下一品が人生史上一番おいしいラーメンだった。まだ20年も生きてないけど。

 京都のなんか良い路地裏。京都は歩ける街でとても良い。地元は車前提であんまり好きじゃない。梶井基次郎じゃないけど散歩するとき、ここが京都だったらなと思ったりしてます。

 おぱんちゅうさぎのポップアップショップが京都駅でやってた。チョコ買って高校の友達と好きだった人(彼氏が既にいる)にあげました。逆バレンタイン。卒業も近いのでこの頃の私はやりたい放題だった。
 中学の時もそうで、クラスの前で歴代好きな人を発表して恥の代わりに爆笑を得て快感を得ていました。卒業は人を狂わせる。


3月

元年~♪ 10円~♪ 高倉健 爆炎

 高校卒業。自分としてはあんまり高校のことは好きじゃなかったので何とも……というのが実直なところ。でも今でも連絡を取るくらいの友達ができたのは良かったかな。でも、それくらい。
「会いたい人には個人的に会うんで同窓会って入らなくてもいいんですよね?入会費5000円はさすがに高いし」と言ったら教諭たちから狂人を見る目をされてしまい、生活指導の教諭にも目をつけられてしまった。揉めながら卒業するのもモヤモヤするので結局入会したけどやっぱり会いたい人には個人的に合うので同窓会関係は今後無視すると思います。

 卒業式の日、2月にチョコをあげた友達からマカロンのお返しがありました。マカロン嬉しすぎ。
 写真部の後輩たちに俺みたいになるなよと言い残し、図書館に購入リクエストを出した本に読み切れずすまないと念じて高校を去りました。4か月後にバイトでクラスマッチの様子の写真を撮りに行ったけど。

岡本太郎展。最高過ぎる。タローマンから岡本太郎に入った人間だけどそれでも岡本太郎を体感できた。「明日の神話」に近づけたのが特によかった。
 その時の自分は京都の古本市で買った「太陽の塔」のネックレスを付けてたんだけど、展示に向かう電車で向かいの座席に座っている人のスマホカバーに「雷人」のステッカーを入れていて、互いが太郎のグッズに気づいたときの間合いは独特だった。太郎の作品くらい独特。

 近所の桜まつりで撮った桜とヒヨドリ。ちょっと暗い。

 出店でラザニアを食べました。ラザニアは「ガーフィールド・ショー」でしか知らない食べ物だったので「これがラザニアか……」としみじみ食べた。感想としては「イタリアンのイデアだ」です。店主がガチのイタリア人でビビった。ラザニア貰って店を離れるとき「アリヴェデルチ!」とか言ってた気がするな。5部だ。

4月

 大学生になってしまった。この時くらいに「四畳半神話大系」を読み始めかなりハマった。もし1年早くこれを読んでいたらあらゆる手段を尽くして京都の大学生になってたと思う。
 あとマシュマロでキリンジの「ハピネス」をおすすめしてもらったんだけどそれがかなり刺さってそこからずっと聞いてる。

 この時はキャンパス内であらゆるサークルが勧誘活動をしてて熱気が凄かった。今はいろんなところで工事してて塹壕戦の前みたいになってる。足の踏み場もない。もう学問する場というより工事現場の方が近い。

室木おすしさんと

 覚王山でやってたネジフセルズ展に行きました。金曜日なので講義が終わったら大急ぎで向かい半ば息を切らしながら覚王山行きました。
 なんかかなり早く着いたみたいでなんなら準備中に着いてしまって会場には私とおすしさんと会場のオーナーの三人でかなり緊張した。現物のおすしさんは想像以上に高身長で爽やかな人で「これが東京の人間か……」と戦慄してしまった。
 

ありスパ収録の裏側を聞いてみたり、棒猫のラバーストラップを買ったり、会場に来たありスパリスナーとちょっと話してみたりして「お化けのケンタウロス大好きなので更新してほしいです」とおすしさんに伝えて帰りました。4月のハイライトかも。とても良かった。

路線に打ち捨てられたエルモ。

 サークルには映画研究会とモダンジャズ研究会に所属した。今はそうでもないけど、4月あたりは「兼サーしていると片方にしか顔を出せないので顔を覚えてもらえない」という問題にちょっと苦悩した時期でもあったな。

 そんな苦悩を無視してサークルを欠席して観に行ったエブエブとボウイ。どっちももうこの日に見に行くしかなかったからしょうがない。後で聞いたら映研では自己紹介とかアイスブレークのためのゲームをいろいろやってたらしい。
 映画はどっちもメチャクチャ良かった。エブエブもカオスだけどボウイの世界と音楽もカオスだった。カオス過剰摂取。脳が処理に追いつかずに帰りの電車ミスって帰宅時間が大幅に遅れた。

「シン・仮面ライダー」の一文字隼人に狂っていたので一文字が持っていたカメラを探し当てて買いました。

5月

綺麗な蝶の死

暑いのか寒いのかよくわからなかった5月。服装を全部自分で買って決めなきゃいけない上服にあんまりお金かけられないので5月くらいの服装は10月くらいまでしてました。服のお金くれ~~~!

富山へ。祖父母も元気でよかった。


ニンジャVSシャークも観たな。シャークがデカすぎで面白かった。ほぼモンハン。


受験前に買ったあのこぬいが来ました。ずいぶん前に買ったのでほぼ無料。かわいい~。アニメでもそろそろ登場しそうで楽しみ。

モブかわ目線フォト


 新歓でのボウリング。今思えば初めましての人たちでのボウリングって適さなすぎるかも。雑音が大きすぎるので全然喋れないし、だんだん疲れてくるし、下手だと流石に「ドンマイ!」じゃ済まされない陰鬱とした感じが出てしまう。来年は招く側になるけどボウリングはやめとくよう言おう。

 じゃあボウリングっていつ行けばいいんだ。十分仲いい友達とわざわざってのも変だし、カップルやご家族で……。というのもそんなにしっくりこないな。一人で行くのもなんか違う気が。いや、一人でボウリングはやったことないからあまり断言すべきじゃないな。来年時間を見つけて一人ボウリングをやってみるのもいいかもしれない。何か所感があったら書きます。


6月

九条ねぎ大好きなので嬉しいラーメンだった

 たまたま英語のグループ活動で同じになった人におすすめされて行ったラーメン屋。新しい店なのに決済が現金のみだということに注文してから気づきかなり焦る。財布に千円札があったので一命をとりとめる。


 今年ハマったもののひとつであるヨーロッパ企画の映画「リバー、流れないでよ」これ良かったな~~~!俳優のみんながガッチリ役にハマってるし、貴船は美しいし、タイムリープという常軌を逸した超常現象に巻き込まれる一般人の様子を水槽の外から眺めるような面白みがありました。
 予定が合わず「切り裂かないけど攫いはするジャック」の公演は観に行けなかったけど「時をかけるな、恋人たち」は欠かさず観ました。これも吉岡里帆と伊藤万理華が可愛くて最高だった。
 それとこの映画の主題歌がくるりだったことからくるりにハマりました。

やや少なく見えるのは飲みかけで撮ったから

 空きコマでキャンパス周辺の喫茶店巡りもこの頃はよくしたな。これと映画観に行くせいで常にお金がない。今もない。お年玉と給料を楽しみにしている。


鳥をよく撮る。鳥は美しいので。



 あと6月にはドラムスティック買いました。ジャズドラマーだけどリンゴスターエディション。今はもう銀メッキは剥がれて全体的に薄汚れてます。

「これも『努力』の証だよねッ…!」

はッ、ハチワレさん!そう言ってもらえると励みになります!あざます!


 映画研究会で監督代行をした日だ。完成した映画を観たとき、元はスリラーものなのに私が代行した部分だけ若干コメディタッチになっていた。

 

スマホを手にした時から虫とか鳥を見つけたら撮る癖があるんですよ
友達に「お前は何をしているんだ」と言われました。


7月

税無関心カラス


 名古屋能楽堂で狂言を観に行きました。大学が全額出してくれました。本当は大学の留学生が日本文化を体験するためイベントなんだけど全員日本人だった。
 落語の劇みたいな感じで日本風のコメディが面白くて心地よかったな。
 「船渡聟」という題目でやってた婿役が同い年で戦慄した。そうか……18だったら努力次第じゃ大人と同格だもんな……。俺は無力だ…と狂言を楽しみながらやや打ちひしがれる。
 狂言自体はとっても良かったけどそのあとの大学側が報告書か何かに書くように感想を言い合う座談会がキツかった。全員無言だった。なんか言ってくれ。引率のおじさんも「狂言は世界最古の劇で~」から始まる西洋批判・ロシアへの謗言はちょっと聞いてられなかった。
 でも来年も能か何か観れたらいいな。

貰ったチラシ。しばらく名古屋能楽堂はお休みするらしい。
狂言難民???


シンバル多くない?

 あとジャズ研で人生初の演奏会に出たな。基本仲間内で演奏会やるだけって聞いたから楽器未経験でも大きな顔して入部したのに入部して3か月かそこらで人前でやるなんて。話が違うぞ。
 演奏もさることながら準備・撤収で何の役にも立てなかったのが悔しすぎた。8の字巻きムズくない?こんなことになるなら義務教育で教えてほしい。家庭科でミシンやるか結び方やるか選択させてくれ。そのほうが良い。絶対良い。

実はサウタージがうまい
いずれ愛する人に歌うエイリアンズの練習をする自分

 7月に撮った写真が少ないな。やっぱり写真がないと思いだせる思い出も思い出せない。来年はもうちょっと撮れるようにしたいな。

 それと、今年の夏から日傘を買いました。アレはすごいぞ。直射日光を防げるってだけでだいぶ話が変わってくる。夏が変わってくる。もう日傘がない夏は考えられない。
 これを友達に話したら「男は帽子っしょ」と一蹴されてしまった。ふん、旧時代の敗北者め。生き残れる生物というのは強い生き物でもなく賢い生き物でもなく適応できる者なのだよ(この言葉、実はダーウィンが言ったのではないらしい)。


8月

 バイト先で梨をもらったんだけど用事があって帰る前に大学に寄る必要があった。写真はやむなく大学に連れられた梨。なんか「自分が梨を持ち歩いている」というのをどうしても誰か知り合いに見てほしくて大学中を回って知り合いを探したらサークルの先輩がいた。見せた。すっごい笑ってた。ありがとう先輩。引かないでくれて。

グッディ 誰か さぁ僕の
グッバイ 梨 見ないか
らららららら… 歌う号外さ
グッディ 見知った人なら
グッバイ 誰でもいいのさ
ねぇ お喋りを いいだろう?

 「グッディ・グッバイ/梨みてバージョン」を今思いついた。


 8月末は映画研究会の合宿に行ったな。別に映画撮らなかったけど。撮るべし。
 それはそうと伊勢志摩に行きましたよ。

周囲に堀が巡らせられており、城塞としての防御力に定評のある神宮五十鈴川幼稚園


宿の周辺にいた猫。かわいい~


9月

n年ぶりの海。かなりはしゃいだ。生命は海からやってきたから実質帰省。

 合宿は9月にまたがった。実は8月31日の午前中はジャズ研のドラムレッスン、午後はバイト先のお疲れ様会があったがやむを得ず蹴って参加した背景がある。この日ばかりは分身したかった。

 線香花火って儚げ。でも花火セットを10セットくらい買ってたから一人あたり30本近く線香花火の死を眺める必要に迫られた。後半に至ってはもう作業だった。エモさは死んだ。エモさが死んで、ダルさが生まれた。
 実をいうと合宿を経てもまだ映研全体で馴染めてない感が解消されなかった。解消されるのはもう少し先の大学祭のことになる。
 自分が企画するときになったらただ旅行するだけじゃなくてアイスブレークできるレクリエーションか何かができたらいいな。

帰り際に鳥羽水族館にも行った。日本にもう3匹しかいないラッコのうちの2匹を見ることができてよかった。

かわいいっ!
お前…二重だな


 ツブラヤエキシビジョンにも行きました。最高すぎ~!
ここまでウルトラヒーローにお近づきできたのは幼いころに親に連れて行ってもらったヒーローショー以来だ。感無量だ。

レオ師匠!!!(最推し)
TDGのお三方。神々しい……


ベリアル陛下にかなり近づいた。歯がある。怖い。


帰りに帰りにジャズ研の先輩がやってたジャズライブで食べた炒めカルボナーラ。美味しすぎて泣く。


秋の始まりなのであった。


なんJ民みたいなヤモリの来客。いつの間に部屋に入ってくるんだ


撮影後バチバチに加工して錬成したエモ月


今年の9月はなんか割と涼しかった感じがあるな。記憶のなかでは10月でも死ぬほど暑い年があったのでそれと比べると全然マシな月だったな。でも周りの友達は「クソ暑い」って何度も言ってたのでやっぽり自分がおかしいのかもしれない。

10月

 まず起きた事件として、12日にスマホのデータが吹き飛んだ。スマホのロック解除を数字による解除からパターン解除にした途端どう設定したか完全にど忘れしてしまった。どうしようもないのでスマホは工場出荷状態に戻した後にGoogleアカウントに紐づいてる情報から戻せるだけ戻した。意外と戻ったのでちょっとびっくりした。
 そりゃ消えた時はかなり焦ったけど今はもう何ともない。問題点と言えばGboard(スマホのキーボード)の設定が思い出せず、「@」を出すのに苦労しているってことくらい。「a」を長押しするだけで「@」が出るようなってたんですけどどうすればいいんだろう。

やっぱシンバル多いよな

 7月と同じとこでまたジャズの発表会があった。また!?と驚きながらもなんとか凌ぐ。前回よりは多少上手くいった………はず。

 演奏者=スタッフ側の人間になるのでスタッフの証明カードを首からぶら下げてたら夜ご飯にタダでジュースがついてきた。ラッキーとみていいだろう。そのはずだ。倫理や整合性などに鑑みてしまうと何かが軋む音が聞こえてきそうなのでこれ以上のことは考えない。

 9月の頭にも伊勢に行ったけど、再び行きました。目的は↓

 KIRINJI堀込高樹弾き語りライブ!!!!最高すぎ!!!!!
「ネンネコ」や「ナイーブな人々」、「Rainy Runway」、「時間がない」などなど、嬉しい曲ばかり。これまで高樹さんが話してるのを見聞きしたことなかったので曲の合間のおしゃべりの独特な雰囲気も堪能できた。

 これまで現実でKIRINJIが好きな人がほぼ皆無であったのに対して会場が満杯になって「ここにいる人たちみんなKIRINJIのこと大好きなんだもんな……」と思うととても嬉しかった。近くにはいないけど自分と同じものが好きな人が何処かにはいる。これだけで安心できる。よかった。仲間がいて。

この写真綺麗だな。2023ベストフォトかも。
めちゃ格式高い舞台だった。でも高樹さんが弾き語りするのにすごく似合ってた

 お金がなかった(常時)ので素敵な旅館で贅沢するわけにもいかず、やむを得ずゲストハウスに泊まることになった。やっぱり他の利用者との距離が近い。近いので酔ったオジサン主催のセッションが始まったりした。2023年で一番印象に残ったな、このセッション。自分も歌いました。「丸の内サディスティック」とか「チェリー」とか。
 利用客の中には中学生ジャズドラマーがいた。母親曰く将来はアメリカの音楽大学に行かせるという。実際にカホン(イスみたいな打楽器)を叩いているとこを見たが、とんでもない腕前だった。あとでインスタを見せてもらったが、プロに交じって演奏会に出ている。凄すぎ。確かに中学生ジャズドラマーくんは幼いころからドラムを叩いていて、私は太鼓の達人すらそこまでやらない人間で、まだドラム暦1年未満の人間でやっている年数が根本的に違うわけだが、この格差を目の当たりにして、帰ってスティックを折ろうかと思った。私が中学生のころはスプラトゥーンばかりやってた。私はなんて中学時代を過ごしたのかと思いながら備品のかなり着心地の良いパジャマに腕を通し、狭い個人ルームで寝た。午前2時。

めちゃ晴れでとても嬉しかった。「Rainy Runway」を口ずさみました(ガチ)

 ライブの翌日は先月は行けなかった伊勢神宮に行きました。人が多い!!!多いので全部回るのは諦めました。

「でもさァッ 次の『楽しみ』ができたよねッ!」

はッ、ハチワレさん!そうですよね!別にまた行けますもんね!

日本的田舎風景に突如として現れるサモトラケのニケ。

 帰りに寄ったルーブル彫刻美術館。全然人がいなくて見放題だったの最高だったな。レプリカとはいえ作りはかなり精密。
 この美術館、完成されるまでの物語があまりにも高度経済成長期でメキメキ力《パワー》をつけた日本の「金と権力」でよい。興味があったら調べてほしい。力|パワーすぎてこっちが元気になりそうだ。


「アモールとプシケ」、美しすぎる。元は石のはずなのにそんなことを一切思わせないような布の皺やたれ方、アモール(天使)の男性の直線的肉体、プシケの曲線的肉体を緻密に造られている。
 それに二人の繋いだ手。「そっ……」って感じが愛し合ってるんだと伝えるのに十分な柔らかくて優しい。

 プシケの寝顔。みんなにも見せちゃう。
 かっ……かわいい……!もし自分の愛する人がこんなかわいい寝顔だったらメチャクチャ幸せになってしまうかもしれない。

 ジャンヌダルク像も美しい。旗がたなびく様子も元は石だったのか……。凄すぎ、彫刻家って。

髪型かわいいね


 写真は美しい金木犀と青空なんですけど、この時にめっちゃ風邪を引いてました。39℃の高熱。コロナでもインフルでもなかったんだけどかなりキツくて1週間ほどダウンしてしまった。


11月

講義後に友達とご飯を食べに行った時の写真。バターがヤバい。たぶん近頃違法になる組み合わせだと思うんだけど激烈にうまい。

 11月は大学祭があってそれはそれは楽しかったんですけどあげられる写真はほぼなかったです。ゴメンネ。

 これは映研の方で学祭後の政権交代(サークルの中心の学年を1年下に譲る会実質ご飯食べる会。このサークルも妙に歴史が長いのでこんな仰々しい名称がつけられている。)で余ったクレープの生地を食べている様子。同期の連中は通学に平気で2時間かかる人が多いのでこうやってご飯を残して足早に帰る人が多い。私は悲しい。この日は1年は私だけ回の最後あたりまでいた。あんまりサークルに長く居られないウルトラマンみたいな連中がもし政権を握るようになったら、そんな映研は中身のないクレープのように空虚になるだろうな、とクレープの皮を頬張りながら思ったりした。

秋学期、パソコンスキルと情報リテラシー演習の講義を取ったが内容が調べればわかる程度の退屈な講義であったので書いたでんきねずみポケモン。


 ジャズ研にプロのジャズプレイヤーを招いてレッスンというのが数回ほどあった。「仲間内でゆる~くセッションするくらいだから気楽に!」という誘い文句で入った私とは正反対にどんどんサークルがガチ志向化していく。サークル両立の危機である。ガチ化するジャズ研、私が監督で8月から撮っている映画がまだ完成してない映画研究会。どちらもそこまで簡単に欠席できなくなっている。分身したすぎ。コピーロボットの実用化っていつですか?

 とはいえどちらかをやめるつもりは一切ない。両方こなしてこその自分の選択だと思うので。やめてしまうと春に「アコースティックギター研究会に入ってギターを弾けるように頑張っていた」かもしれない自分や、「履修ガイダンスに向かう途中で手を引かれた女子ラクロス部にマネージャーとしてそのまま連れていかれてしまった」かもしれない自分や、はたまた「どのサークルにも属さず平日はバイトに勤しみ週末には各地に自由に旅行に行っていた」かもしれない自分に申し訳が立たないから。それに両方のサークルに属すことがちょうど自分にいい刺激になってるというのもある。

 実は自分と同じように映研とジャズ研両方に所属する同期がいるので身の振り方とか相談したい部分もあるのだが、同じ極性の磁石が互いを弾き合うようになんとなく近づけないでいる。同族嫌悪的なやつでシンプルに嫌われているのか、向こうは私に興味がないのか真偽は定かではない。話によると向こうは大学以前から映像制作やジャズに精通しているらしい。もしかしたらナメられているのかもしれない。

 このレッスンのあと、定例ミーティングという大学近くのジャズバーでセッションがあったんだけど自分に出番が回ってきたときに参加してくださったプロの方と一緒にセッションすることになってしまった。嬉しいんだけどすごく緊張した。あとセッションでほとんど練習していない4バース(4小節でやるソロ)をノリですることになった。演奏を止めるという最悪の事態は避けることができたが練習していないので酷いもので死んでしまった。大学生活は高校よりストレスレスで平穏で穏やかなものになると思っていたが、この日は高校時代のどの日よりもピンチだった。


 映研の友達と「ゴジラ-1.0」を観た後に感想戦のために行ったミスド。感想戦を一通り終えた後、友達が「全然大した話じゃないんだけど」という切り出し方で来年の夏から1年程度フランスに留学に行くという話をされた。全然大した話だろ。本来なら誰にも言わずに行くつもりだったらしい。マジかよ。「最近アイツ見ないね?」で連絡入れたら「今パリだから時差考えろ」とでも返すつもりだったのだろうか?というか曲がりなりにも遊びに行く仲ではあるんだから言うつもりであってほしかった。なんだか複雑な気持ちになった。
 そういえばソイツは常人ポジションのつもりなのに過去に類を見ない変人なんだった。昼食はずっとずっとアイス(ずっアイ)だし、未だにヘアスタイルとファッションを母親に決めてもらってるし、LINEの連絡1日に1回しかしなかったことあるし、私に1㎜も伝わらないユーモアを平気な顔して送ってくるし、LINEのユーザー名を名字を英訳したハンドルネームめいたモノだし、映画撮るときの演技臭すぎるしすべての人の幸福を祈ってるような人だった。私は春の時点では常人だと錯覚していたが、思えばサークルの自己紹介カードで余ったスペースに巨大な薔薇の花の絵をかいていた時点で気づけたかもしれない。
 しかしそんなヤツが1年フランスに行ってしまうのだから寂しいというかむしろ清々するというか、やっぱり複雑な気持ちだ。


12月

草の中に隠れてこその体色してるバッタのくせに無機物の壁に佇んでるな。
主食がナンであるということを除けば至極まっとうでやや健康的な学食

2022、2023と手帳を買っても開かずに1年を経過させるという愚行が続いてしまっている。この原因を「いつも手元に持っておきたい魅力的なデザインでないことが原因では」と踏んだ私はこのMOTHERデザインのほぼ日手帳を購入した。MOTHERはスマブラでしか知らなかったからこれからやるとして、これなら多分使って行けそうだ。

 KIRINJIバンド編成ライブ!!!!弾き語りも最高だったけどこっちも爆音で最高だった!!!!「指先ひとつで」で高樹さんが指ハートしてたの破壊力凄かった!!!「悪玉」、「千年紀末に降る雪は」をやってくれたの嬉しすぎる。「The Great Journey」がほぼ聞いたことない状態で臨んだのが後悔……!メチャクチャ盛り上がれる曲だったので知ってる状態で参戦したかった!

運よく前の方で観れて良かった。ただ、2時間以上立ちっぱなしだったのでライブ後は足が死んだ。

 5月には活動25周年ライブがあるらしいので絶対行きたい……!

 それと年末に高校の友達と会ってご飯に行ってきました。高校の友達はシンプルに3年の付き合いがあるって言うのもあるけど、同じ地元と、大体同じくらいの頭の出来からなる安心感がある。夏にもあったけどそれ以降どうしてたかとか、大学の不平不満を言うとか、話したい事がたくさんあったから会えて本当に良かった。傍から見れば悪口と品のないミームに汚染された会話しかしてなかったけど。



 2023年はこれまでと比べて圧倒的に行動範囲が広がって経済的な余裕ができて色々できたのが本当に良かった。
反省点があるなら浪費が割とあったのでお金の出入りを記録して大事な時にお金がないみたいなことをなくしていきたい。それとダラダラとスマホ見る時間を減らして本や映画を観る時間を増やしていきたい。2024年も平穏とスパイシーさが良い具合にブレンドされた楽しい1年になることを祈る。

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