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僕がロボコンをはじめたキッカケの場所が無くなる

青少年文化センターが今日をもって閉館しました。開館からちょうど今年で50年だったそうです。

そんな、長岡に50年もの間存在し続けた青少年文化センターには、僕はとっても深い思い入れがあります。
今回はそのことについてお話します。

目次
・青少年文化センターとは
・ロボコンとの出会い
・行こうよ高専
・ありがとう僕らの文化センター

青少年文化センターとは

長岡駅から徒歩5分くらい、長岡高校と大手高校の間くらいにある、小さな科学館です。
科学に関してこどもたちに興味を持ってもらえるような、色々な展示があります。

青少年文化センター公式HP

文化センターWiki

僕も小さいころから、何回も訪れていました。
小学校のうちは、割と何年生になっても行っていたような覚えがあります。

シンプルだけど、誰でも面白い、そんな展示がたくさんあります。

中でも僕のお気に入りは、この ベルヌーイの球 装置!


下から風が吹き出してきて、スチロール球が浮かび上がり、ハンドルを操作することで装置が左右に動き、球もついてきます。

無限に遊んでいられます。

他にも「飛行機の模型(操縦可)」や「アニメのしくみ」など、おもしろい展示が溢れています。

テレビ電話に至っては、「これはもはや昭和の思い出コーナー!なのでは!?」って感じです。

しかし、こどもたちは楽しそうに遊んでいたのでナイスです。

科学技術の超基本となる大切なことが、疑問を持ちながら学べます。(きっと)
ここからこどもたちが科学に興味を持ってくれたら、さぞかしセンターも本望でしょうね。

ロボコンとの出会い

僕がこのセンターに思い入れがある一番の理由が、僕がこの場所でロボコンを始めたからです。

今から13年前の夏、僕が小学校3年生のときに、僕は母親に連れられてこのセンターで開かれていたロボコン教室に参加しました。

実は、ロボコンと出会ったのはこれより何年か前でした。
当時の僕は、どこかに展示してあったロボットをみて「ロボコンめっちゃやりたい!どうやったらやれるの!?」と、親に懇願していたそうです。(全然おぼえてない)

そんな僕のお願いを覚えていた母親が、ちょうど近所で教室が開かれると聞いて、連れて行ってくれたのです。

2階の多目的ホールにつくと、机とその上に置かれたロボコンキットが並んでいました。
良くわからないけど、キットを作るということで、空いていた席に着きます。

そうして、優しいお兄さんたち(ボランティア)に教えてもらいながら、キットを作っていきました。
教えてくれていたお兄さんがめちゃくちゃイケメンだったのと、同じテーブルで一緒に作っていた1つ年上の女の子がアドバイスしながら手伝ってくれていたのを、なんだかよく覚えています。

あまりに面白くてドハマリし、気づいたらその回の終了時刻になっていました。
こんなに集中して作業したことも珍しいと思うくらいにすさまじい集中力が発揮できていたため、「今日は終わりだよ」って言われてハっと我にかえりました。
ロボットはまだ完成はしていなかったけど(何週間かかけて作り上げる)、とても楽しい時間を過ごせました。
今思うとこれが、フロー体験ってやつなんでしょうかね。

教室はこれから毎週あるそうだったので、それからは毎週土曜日のお昼から、文化センターに通うのが楽しみになっていました
そんなこんなで毎週通って、何週か後にようやく人生初めてのロボットが完成したときの感動といったらそりゃもうすごいもので、今でも鮮明に覚えています。

そして、どうやらこのロボコンというものは、ネーミング通り(?)、大会(コンテスト)があるらしいとのことでした。(ちなみに、初めて参加したロボコン大会が、長岡で開催された第1回の大会だったらしいです)

そこで、実際にフィールドで動かして競技してみると、あんまり上手く動かせなかった気がします。
そしてここから、どうやったら勝てるのかの闘いが始まります。
これがロボコンの最高におもしろいところなのですが、それはまた別のおはなし。

行こうよ高専

この文化センターは、高専との出会いのキッカケでもあります。

ロボコン教室では、前述しためっちゃイケメンなお兄さんを始め、色々なお兄さんたちがお手伝いをしてくださっていました。
彼らは一体誰なのかというと、主に技大(長岡技術科学大学)の学生さんたちでした。
きっと、教授たちの頼みかなにかで、ボランティアとしてお手伝いしてくださっていたようでした。

そんなお兄さんたちもどうやら、学校でロボコンをやっているらしく、「どうやったらお兄さんたちみたいに学校でロボコンできるの?」と聞いたら、「高専に行くといいよ」と教えてくれました。

高専?なんじゃいそりゃ??って感じでしたが、ちょうど近くに長岡高専があるらしいということが分かり、このときから僕の高専への道が決まりました。
それからはひたすら、オレは高専に行くんだ!と固い決意と共に、ロボコンを続けながら学校生活を送っていくことになります。
中学校からの進路決めでも、周りが進路どうするー!?と言ってる中で、まったくなんにも悩まなかったのは、このできごとがあったからですね笑

ありがとう僕らの文化センター

そんなこんなで僕がロボコンを始めてから13年が経ち、僕はこの春から専攻科2年生になります。本科1年生とは6~7歳も差があると聞いて身の毛もよだつ思いです。オッサンやん。
そして出会ってからずっとロボコンをやり続け、今でもロボコン(のような)ことをしています。

今思うと、僕はセンターを通じて科学に興味を持ってくれたこどもの一人だったのでしょうね。

そんなキッカケをつくってくれた、小さい頃から通った文化センターが、今日をもって閉館してしまうのはなんだかとても寂しくて悲しいです。

別れはいつか来ます。知ってます。
それでもやっぱり、このセンターとサヨナラしてしまうのがとても残念です。

毎週ロボコン教室に通いました。放課後にともだちとも遊びに行きました。
本当に、一言ではまとめられないほどたくさんの思い出が、この文化センターにつまっています。
人はやっぱり、モノに思い出を重ねちゃうんですね。

さよなら僕らの文化センター

でもやっぱり感謝のきもちを伝えたいから、

さよなら僕らの文化センター

ありがとう僕らの文化センター

ってことにしときましょう。

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