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島のお魚屋さんを目指して #1 【はじまり】

こんにちは!口永良部島のケイです。
今回から、『島のお魚屋さんを目指して』シリーズを投稿していこうと思います。
まずは【はじまり】ということで、ケイが、
①口永良部島の地域おこし協力隊になった本音
②島を好きになる出会い
③空き家リノベーションを始めた動機

を書いていこうと思います。

ちなみに僕がこの島に来たワケはこちらから↓

目標を探した1年半

はじまりは2022年夏。
口永良部島なんて聞いたこともない場所に、27歳の僕は、新しい環境にワクワク半分、不安半分。
自分の人生がどうなるのか、感覚で選択した未来が何を見せてくれるのか、頂の絶景を楽しみにしながら、先の見えない道を切り開いていくことに心から楽しみを感じていました。

着任時のホンネ

僕に与えられた地域おこし協力隊としてのミッションは、これ。
1)島民の軽度生活支援
2)観光案内及び情報発信
3)集落活動支援
4)その他
正直、ぼんやりしていてよくわからないですよね。
でも僕は、この内容に納得してこの島に来ました。

着任前、農業学校の補助職員という立場で、部門長の先生の方針のもとで働くことに不自由を感じていた僕は、「自分の考えや能力を目いっぱい発揮して、自分の力を試したい」と思うようになっていました。

だからこそ、この判然としない活動内容に内心、(しめた!自分の好きなことができるぞ!)と思って飛び込んできたワケです。

着任時の挨拶(屋久島町報)


魚突きとの出会い

この島に来た直後、本当に地域おこし協力隊として何をすればいいかわかりませんでした。
役場担当職員は屋久島にいるし、先輩隊員も半年前に退任して島を離れています。誰も、「これして!」と教えてくれる人はいませんでした。

だから最初は、耕作放棄地を耕して、農業を始めました。
自分のバックボーンもあったし、「特産品づくり」という体のいい説明もできたからです。

農業機械なんてなかったから、鍬とスコップで耕作した。もうやりたくない・・・

でも長くは続きませんでした。(2020年7月に始め、翌1月にはやめていた)
その理由は、今までの人生で接点のなかった海遊びをこの島で知ったから。

初めて突いた魚(左)と、それから3ヶ月後に突いた魚(右)

特に魚突きは、島民から「ケイはいつも海で遊んじょんが!」と言われるほど、のめりこみました。
今思えば、魚突きと出会ったことが、僕の人生の分岐点です。

このころの協力隊の活動としては、道脇の草刈りや温泉掃除、観光案内所の運営、集落行事の手伝い、島民の大工仕事の手伝いなどをしていました。
まさに、与えられたミッション通りの内容ですね。


協力隊の任期が終わったらどうしよう・・・

さて、早くも島に来て1年が経ちました。
最初こそ人間関係に悩み、涙し、島を出ようと思ったことも多々あったけど、魚突きとの出会いもあり、このころにはもう口永良部島を大好きになっていました。
そこで立ちはだかるのが、「協力隊退任後、仕事どうするの?」という問題。

都会の歯車のような役目が嫌で東京を飛び出し、自分の好きにできない環境が嫌で農業学校を辞め、口永良部島で日々魚突きに明け暮れる日々、、、
今書いててびっくりするくらい自分勝手ですね(笑)

でも生きていくために稼がなきゃいけない。
そんな自分が考えた生存戦略が、「島に食品加工場を作る」ことでした。

食品加工場にしようと、人が住めなくなった空き家を借りた。

空き家リノベの話はこちら↓

でも最初から、「絶対にこの島に食品加工場を作るぞ!」と思っていたわけではありません。
それは、空き家リノベの記事に「食品加工」のワードが一個も出てこないことからもわかりますね。

「この空き家を使ってよか!」と言ってくれた島民の話に飛びつき、まずは骨組みだけにしてみて、そのあと考えよう、という小学生もびっくりの石橋をスキップで渡っちゃお!プランでした。


1年半後、目標を見つけた・・・?

この島に来て、最初はただただ島を遊びまわっていました。
しかしそれだと協力隊が終わったら、生きていけない。
この1年半、この島でこの先何が自分にできるんだろう、正直まだわからない、決心がつかない、でも、もう時間がない。
だからとりあえずやるしかない。
そうして始まったのが、空き家リノベでした。

始めてしまったクラウドファンディング

見切り発車で始まったリノベですが、そんな空き家の役割が決まったのが、2022年2月、島に来て約1年半後に始めたクラウドファンディングでした。

ここで初めて、「食品加工場を作る!」と明言しました。

おかげさまで多くの方にご支援いただきました。
2023年10月現在、クラファンが終わってもう1年半前ですね。
今現在、食品加工場はどうなっているのか。

さて、この続きが『島のお魚屋さんを目指して』シリーズの次のお話になります。

身勝手で無計画なケイが掲げる、到底目標と言えないないようなブレブレの夢を叶えようとする話を、どうか最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

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