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ポケモンとユーザーの立場の話

こんにちは。しずかおすです。
このノートは、InHouseDesigners Advent Calendar 2018の15日目の記事です!
「趣味のことを書いても良い」とのことでしたので、全力で書かせていただきます。

私は小学校3年生くらいの時にポケットモンスター・リーフグリーンを買ってもらってからというもの、どハマりしたため今まで発売されたポケットモンスターシリーズをとりあえず遊ぶなどしながら人生を歩んできました。

遊んでいるうちに、ポケモンとユーザーの関係がいい感じに変化しているなあと思ったのでこちらに書いてみます。

「ゆけっ!ヒトカゲ!」(今までのセリフ)

というわけで人生最初のポケモンはヒトカゲを選びました。勝負の際に必ず出てくるこのセリフですが、最近のシリーズではポケモンと仲良くなると少し違うセリフに変わります。

「いっておいで!ヒトカゲ!」 (仲良くなった時のセリフ)

このセリフを見た瞬間めちゃくちゃ興奮しました。ポケットモンスターX・Y(2013年発売)あたりからだったと思うのですが、ちょっとニュアンスが違うだけでこうも印象が変わるものかと驚いたのを覚えています。
ちなみに戦闘中のポケモンを手持ちに戻す時のセリフも変わってきます。
最初の方のシリーズでは「もういい!戻れ!」とか言ってました。小学生ながらこの言い方はちょっときつくない?と思っていたのですが今はなんと「ヒトカゲ!こうたい!」と言っているんですよ。もういい!という表現が気にならない人もいるとは思うのですが、棘のない言い方に変わったことで主人公はポケモンを大切にしているということが伝わり個人的にはとても嬉しかったです。

そのほかの言動(一部)
・「ヒトカゲは 褒めてもらおうと 狙って 技を 急所に当てた!」
・「ヒトカゲは しずかおすを かなしませまいと 持ちこたえた!(HP1だけ残る)」
・「効果はバツグンだ! やったね!(と声をかけた後にポケモンがこちらを振り向くモーションがある)」
など、ポケモンとのコミュニケーションが増えていました。
もっとたくさんあるのですが、全て書いているとそれだけで終わってしまいそうなのでこの辺にしておきますね。

勝負の中だけでもこれだけコミュニケーションが増えており、最近のシリーズはかなりポケモンに愛着が湧きやすいんじゃないかな?と思います。後ほど触れますが、この前発売されたLet's Go ピカチュウ・イーブイもポケモンとユーザーのコミュニケーションの部分に力を入れているような作品でしたね。

ポケモンに何かを食べさせてあげる

Let's Go ピカチュウ・イーブイでは、冒険の途中でピカチュウやイーブイの頭を撫でたり、きのみを食べさせてあげるという擬似体験ができることをご存知の方も多いと思います。が、実は同じようなことが今までのシリーズでも出来るんですよね。でもLet'goピカチュウ・イーブイと比べると何かが違う・・・なんだろう?

重きを置いているところが違う?

今までのシリーズできのみをあげるときって、

・戦闘中の能力値を上げる
・体力や状態異常を回復する
・努力値を調整する
・なつき度を上げる

ということが多かったように思います。同じ「きのみを与えるという行為」ではあるものの、ポケモンとのコミュニケーションよりも勝負に勝つことにフォーカスされているような感じがします。

ポロックやポフィンはどうなの?

用語解説
ポロック:ポケモンにあげるお菓子。ポケットモンスタールビー・サファイアから登場
ポフィン:ポケモンにあげるお菓子。ポケットモンスターダイヤモンド・パールから登場

これらをポケモンに食べさせると、「かっこよさ」や「うつくしさ」など、戦闘中に使うものとは違った能力値が上がります。

これらは、ユーザーの手で調理されるきのみを使ったお菓子です。(調理するミニゲームがあります)きのみをそのまま与えるよりも圧倒的に時間がかかる+質の良いものを作ろうとすると、手に入れるのが難しいきのみが必要時間も手間もかかるのでよりポケモンに対して愛着を持ちやすいのではないかなと思います。これらのお菓子を与える目的を整理してみると・・・

このお菓子が存在するシリーズではポケモンコンテストが開催されています
・ポケモンの「かっこよさ」「うつくしさ」などが上がることでポケモンコンテストで有利になる
・ポケモンコンテストで優勝することで特典が得られる
・「うつくしさ」を上げることが進化するための条件になっている(特定のポケモンのみ)

あれ?もしかしてポロックやポフィンも勝負に勝つことにフォーカスされている・・・?
ポケモンコンテストも、通常の戦闘とは異なるものの1番を目指す勝負であることを思い出しました。このように、今までのシリーズではコミュニケーションより勝負に重きが置かれているように思います。

Let'goピカチュウ・イーブイではどうなの?

今までは勝負ありきのコミュニケーションが多かったポケットモンスターシリーズですが、今作はコミュニケーション自体を目的としたコミュニケーションが取れます!!

例えば、
・ポケモンにきのみを直接あげられるモードがある
・ユーザーとポケモンでお揃いコーデができる
・ポケモンをボールから出して一緒に歩くことができる
・連れているポケモンに話しかけられる
などです

また、ヒトカゲを連れている時は後ろをついて歩いてきてくれるのが、リザードンになるとユーザーを背中に乗せてくれる、などポケモンの特徴を活かした仕様になっていました。

まとめ

・昔のシリーズと比べて、ポケモンとユーザーがより対等な立場で描かれている(友だち・家族・仲間のような存在)
・ポケモンと仲良くなれるような機能が追加され、勝負以外の楽しみ方がぐっと広がった
・ポケモンと直接コミュニケーションをとれるので、自分のポケモンに対して愛着がわきやすい

ここまでお読みいただきありがとうございます!
ポケットモンスターシリーズは廃人仕様のイメージが強く、今回のLet's goピカチュウ・イーブイもなんやかんや廃人仕様なんだろと思いながら買ったのですが、今までのシリーズでは考えられないくらい廃人仕様が無くなっていました。(ポケモンとのコミュニケーションを取り続けたくなるという別の廃人ルートが待っていましたが)
ポケモンを連れ歩く仕様は、ポケモン黄か金銀リメイクあたりにもありましたが、空を飛べるポケモンはユーザーを乗せて飛んでくれたり、浮遊しているポケモンはユーザーの周りをふわふわしながらついてきてくれたり、それぞれの特徴を活かしたものへ進化していてさすが任天堂だ!と思います。
ポケモンは対戦ゲームでもあり育成ゲームでもあるので、まず愛着を持てないと育てられないしゲーム進められないよな、と勝手に納得してました。

おまけ

今作のライバルの性格がめちゃくちゃ良かった。というか、最近のシリーズのライバルたちみんないいやつ。リーフグリーンの時のライバルは、強いし煽ってくるし、キャラ自体を嫌いになりかけたこともあった・・・
今回はリメイクっぽいし性格悪いやろ!と思って変な名前つけちゃった。ごめんね。
ライバルがいいやつだと、「次の街で出てくるといいな」みたいなポジティブな感情で進められてとても良かった。あと時事ネタめっちゃあって面白かったのでプレイしようか迷っている人はぜひ買ってみてほしい

おわり

ハンバーグが食べたいです