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洋服とわたし

こんばんは。
私は洋服が好きです。

青春を運動部につぎ込んで
テレビも映画も観ない、好きなタレントもいない、
音楽も聴かない、読書も漫画もアニメも
本当に全然興味がなかった。

化粧するとかヘアセットするとか
本当に無縁。笑
私はハンドボールをやっていたので
趣味は筋トレとハンドボールの試合の
ビデオを観たりすること。

お小遣いやお年玉でジャージや
競技用のシューズを買っていたので
私服も無い。笑
そもそも私服で遊びに行く時間も
ないくらい練習が忙しかったから
必要なかった、とも言えるけど。。

寝ても覚めてもハンドボールのことで
頭がいっぱい。
他の事は本当に興味なくて無頓着。

そんな私が洋服が好きになったのは
大学入学のころ。
ハンドボールでの進学を諦めて
指定校推薦で地元の女子大に行った。

当時は摂食障害でガリガリに痩せてたし
膝の手術後で左足にはゴツイ装具。
私服がないこと以前に、自分の姿を
鏡で見るのが嫌でたまらなかった。

熱中していた部活を怪我と進学を機に
手放してから、自分には”何もない”という
虚無感と燃え尽き症候群で自分が大嫌いだった。

大学の帰りにたまに母と待ち合わせして
駅前でごはんを食べたりしていた。
その時に母と洋服を見に行ったりするようになった。

前述したように私服を全然持っていない
化粧の仕方もわからない完全なる芋女の私。。
明日学校に来ていく服もない状態だったので
母が洋服を買ってくれるので助かっていた。笑

当時の母は、青春時代をゴリゴリの運動部で
過ごした私とこうして食事に行ったり
ショッピングに行ったりしたかったらしい。
私を着せ替え人形のようにして色んな服を
着せたかったらしい。。。

そんな感じで(?)需要と供給がマッチ
していた私と母。笑
帰りの時間が合うときは食事→洋服
というコースができていた。

どんどん私服が増えていって
学校に行くのも少しずつ楽しくなっていった。
大学1年の夏休みに左膝のゴツイ装具が外れて
バイトを始めたり教習所に通いだしたり
大学生っぽい暮らしが始まった。笑

バイトして自分が好きに使えるお金が
できた私は、バイト代で洋服と化粧品を
買い、雑誌を読み漁って研究した。

部活に没頭する性格なのでもともと
ハマると追求したりするちょっと
オタク気質なんだと思う。笑

バイトはスポーツ用品店を1年半続けたあと
駅前のセレクトショップに変えた。
正直、兄がたまにそのセレクトショップで
買い物してたくらいで名前は聞いたこと
あったけど買い物したことない店だった。

年齢層も少し上だし値段も高い。
自分にはあんまり合ってないかな~と
思いつつ、客層が落ち着いてて良さそうだな、と
安直な考えで応募したら採用された。笑

セレクトショップでバイトを始めたら
当たり前だけどお洒落な人だらけ。
同い年で同じタイミングでバイトを始めた子は
芸術大学で被服を専攻してる子だった。

ブランドのことも洋服の事も無知すぎる私。
またオタク気質が発動する←
ショップのイメージから外れすぎない程度に
自分の着たいコーディネートを組んでいった。

雑誌も色んな雑誌を見て研究した。
海外のファッション事情、コレクション、
スナップ、とにかくお洒落と思うもの、
お洒落に見えるものは全部見て研究した。

店でも勉強会があるのでトレンドの話、
生地の話、朝から晩まで洋服の事ばかり
考えていた(ほんとオタク)
深夜に放送されてる海外のランウェイの
番組を録画してもらって観るのも好きだった。

就活でバイトを休み、就職が決まって復帰。
その時は人員不足の別の店舗に異動した。
そこがまぁ、社員もバイトも意識がめちゃ高く。
メイク、ヘア、コーディネート、厳しく指導された。笑

バイト前に時間がなくてヘアセットがいい加減だと
バックヤードで直されることもあったし
コーディネートが微妙なときもバックで指導された。
メイクも、すっぴんなんて絶対ダメ(当たり前w)
接客業は大変だな、と痛感した←遅い

でもそんな厳しい環境だったし、就職決まって
授業も無くて暇でバイト三昧だったので
社員並みにシフトに入って洋服も買いまくって(苦笑)
どっぷりアパレルの仕事に浸かっていた。

就職後も給料が入ったらバイトしていた
お店へ行って買い物していた。
結婚して海外生活が始まるまでは
旅行に行くか洋服買うか、っていう
並のOL時代を過ごしてたね。笑

海外生活のときにお洒落より
機能性に走り(気候的にね)
帰国後は子育てが始まったので
さらに機能性に走った←

洋服、お洒落、ファッション、美容、に
どっぷり5年くらい浸かった後に
5年くらいそこからだいぶ遠ざかった私。

若い頃のような買い方もしないし
何だかんだ機能性も大事だし
汚れとか色んなこと気にして
今は高価な服は買わなくなったけど
今でも洋服とお洒落は大好き。

産後、子育てに忙殺されて
メンタル状態もかなり酷かったので
子どもの笑顔と寝顔以外の楽しみがなく。
疲れすぎてその子どもすら可愛いと
思えないときもあって。

そんなときはまた自分に虚無感が襲ってきて。
私は何もない、価値がないって自分責め。
当時はもちろん洋服や美容なんて考えてる
暇もなくて、生きることにただ必死だった。

洋服や美容に気持ちが向いていくってことは
自分がゆとりのある生活ができている証拠。

わたしは洋服が好き、大好きだ。
そう思えること自体、ありがたい。
洋服が欲しい、あんな洋服が着たい、
そう思える自分が嬉しい。

だって、全くそう思えなかった時代が
自分には何度かあったから。
そんな経験があるからこそ
自分の好きなものを素直に好きと思えること
好きな事ができることに喜びと感謝なのです。


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