2019年8月18日 22歳のとき

ちょっとだけ夢が叶った時のはなし。

22歳になったばかりだったか、なる直前だったか、あんなに就職活動に苦戦していた私に、少しのチャンスが訪れた。

就活サイトではない、地域のフリーペーパーで求人広告を見つけた。当時住んでいたところのすぐそばに、コミュニティーFMが開局する、その新規スタッフを募集している、と。私は迷わず応募し、研修生のような形で合格通知が来た。

契約条件も、給与も、一般的な企業に比べたら全然良くはなかった。ただ、今までなりたくてもなれずに諦めかけていた、ラジオパーソナリティーになることができた。

しかし、いざ大学卒業ともなれば、親には強く反対された。実際、一般企業の就活はさんざんだったのに、地元の市役所だけは受かっていた。安定志向の親にはボロクソ言われたが、反対を押し切って、私はラジオパーソナリティーの道を選んだ。

すごく不思議な感覚だった。小さく夢が叶ってしまった。
本当は、もっと大きな局で、できれば東京で、ラジオDJになりたかったし、今もまだそれは諦めきれない夢。
だけど、「ラジオパーソナリティーになりたい」という、なんとなくの夢は実現してしまった。

よく「できると思えば何でもできる」みたいな、そんな言われ方をすることもあるけれど、この時の自分は、自分にラジオができるなんて少しも思っていなかった。だけど、やりたい、と心の隅では願っていた。

今の自分は、いろんなことを強く強く願ってるのに叶わないんだけどな。。。

そんな、22歳のはなし。

そういえば、私の大好きなTaylor Swiftの『22』という歌を知ったのはだいぶ経ってからのこと。


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