2019年8月19日 23歳のとき

クラブって、怖い場所だろうか?危ない場所だろうか?・・・

23歳の春、初めてクラブに行った。狭い入口、地下へ続く暗い階段、重い扉・・・。

憧れのラジオDJさんと顔見知りになり、「こういうクラブイベントやってるからよかったらおいでよ」と声を掛けてもらい、学生時代からの友達と行ってみることにした。

いざ来てみたはいいが、勝手が分からない、楽しみ方が分からない。最初はそんなアウェイ感満載だった。

しかし、小さな箱で常連さんも多く、初めて来たお客さんに、お店の人も周りの人もとても優しく、温かかった。それから何度か通ううち、私たちも常連になった。

その後、夏にはもう少し大きな箱にも行った。“チャラ箱”ってやつ。中ではEDMがガンガンかかっていた。

不思議と、その時、うるさいだけだと思っていたEDMが、とても楽しい音楽に聴こえた。スピーカーからの大音量を浴びるように聴く、床から響く低音にノる、ダンスなんかできなくてもいい、感覚に任せて体を揺らす・・・。きっと、このジャンルは、こうやって聴くための音楽なんだ、と気付いた。

私の地味な高校時代を知っている人は、私がクラブに通うなんて想像できないだろう。私だって想像できなかった。

そんな、23歳のはなし。

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