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大阪・泉布観の桜色

大阪市北区の貨幣の館「泉布観せんぷかん
明治のはじめ、大阪のこの地に造幣局が開業。泉布観は造幣局の接待所でした。
今季の桜の投稿・最終記事です。


泉布観せんぷかん

まずは冬の泉布観をご覧ください。
葉のない木は桜です。玄関前なのに、ジャマに感じるかもしれません。


ペパーミントグリーンの窓・薄ピンクのベランダ。二階建ての洋風建築……こんな建物です。
屋根から煙突が出ています。

次に角度を変えます。玄関口が出っぱっています。車寄くるまよせ、ここから要人をお迎えしたのですね。
桜の木は車を玄関に近づける、車回くるままわしの跡でした。

泉布観
大阪市北区天満橋1-1-1
10時~17時
第2水曜・年末年始休み


「シルバニアファミリーのお家?」
つい、つっこんでみたくなる白い洋風建築。
泉布観は、大阪で現存する最古の木造・洋風建築なのです。

最寄り駅は……
●JR東西線・大阪城北詰駅…徒歩約5分

●JR大阪環状線・京橋駅・桜ノ宮駅…徒歩約10分

JR桜ノ宮駅

●Osaka Metro(大阪メトロ)谷町線・堺筋線…南森町駅・徒歩・約10分



明治時代の文明開化

造幣局・造幣博物館

ここは、大阪市・大川 (むかしの淀川) 沿いです。
江戸時代は、幕府が橋を架け、水路で京都・伏見まで定期船が運行していました。

幕末は、大塩平八郎の乱が勃発。大塩一味の退路を防ぐため、奉行所が大事な橋を壊したり。
大川は見た、大阪の歴史をいつも……家政婦のように。

幕末の開国から明治時代、西洋の文化が入ります。
「これからは煉瓦・ガラスの洋風建築を建てるのだ!」
明治新政府の素早さに脱帽。
もちろん外国人の技師を雇い、造幣局や泉布観を造らせました。

造幣博物館
造幣局創業当時のコイン圧印機

1871年(明治4) 造幣局が創業しました。貨幣をつくる大きな工場と設備。
大阪の春を告げる「造幣局・桜の通り抜け」で、おなじみの施設です。2023年は4月7日(金)~13日(木)
(入場は事前申込み制・定員になりました)



泉布観せんぷかんは「貨幣の館」

泉布観は、明治天皇が命名。
意味は「貨幣の館」ステキですね。
わたしは「泉のように尽きることなく、布がひろがり衣服をつくるように経済が発展するイメージ」が頭に浮かびました。

秋の泉布観

泉布観の正面は舗装されていますので、車椅子のかたもどうぞ。


桜色の泉布観

春の泉布観です。
花が風に吹かれ、建物は薄ピンクでおおわれます。


いまは盛りをすぎて、花びらは地面に舞いおりている頃です……。



煉瓦小屋れんがごや

戦禍を逃れた泉布観と煉瓦小屋。
泉布観の北側にひっそりと。
貴重な煉瓦の組み方「イギリス積み」
当時はイギリスから生活・建築など、文化を輸入していたのですね。

煉瓦小屋全景(冬に撮影)



内部非公開

泉布観は、内部非公開です。
桜が咲く前、年に一度・毎年3月に内部見学会があります。
(2023年3月は改修工事のため内部公開なし)


わたしは幸運にも、2022年の内部公開に当選しました。
画像、すこしだけどうぞ。

2022年
泉布観内部見学会

スペースの都合上、またの機会に内部見学会は投稿したいと思います。
来年の内部公開、楽しみですね。

大川に向いた泉布観・正面玄関。
明治時代の人々は泉布観を見て、さぞ腰を抜かしたことでしょう。



桜色の美しい洋館に。



桜咲く泉布観の春を、お届けしました。


大阪の桜・最終回

春の桜。桜めぐり、いったん終了して5記事を投稿。

また明日から通常の投稿に……
と思いつつ、しばらくすると八重桜や桃の花の記事を書くことでしょう。

【 note・2023年 大阪・桜の投稿 】
  ◆ 3/26…土佐稲荷神社
  ◆ 3/31…大阪天満宮
  ◆ 4/1……藤田邸跡公園 
     ◆4/4……櫻宮 (桜宮神社)
  ◆ 4/5……泉布観

よろしければ
各記事も、ご覧くださいませ

藤井靜子・記事まとめ


大阪は夏に向けて走り出す。

桜さん 春をおおきに ありがとう。


毎週水曜日は
「たてもの」の日


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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