見出し画像

大阪・弘徳温泉さん(生野区の銭湯)

 夜をあかるく。街灯なき住宅街を照らす銭湯。青くキラキラの豆電球をめざせば、お湯が沸いてる音がする。
(1411文字)


弘徳温泉(こうとくおんせん)さん

 大阪のお風呂屋さんの多くは「温泉」を名乗ります。独特ですね。
弘徳温泉こうとくおんせんさんも例にもれず、ふつうのまちの銭湯です。

弘徳温泉さん
大阪市生野区中川西1-10-21
15:00~12:00
月曜定休

●もより駅は……
大阪メトロ(千日前線)(今里筋線)
今里いまざと駅…徒歩約7分

弘徳温泉さんの「弘徳」、なんとなく霊験あらたかな感じがします。「徳」の字がついているからでしょうか。


大阪市には「徳」の字がついた銭湯は、ほかにもあります。福徳温泉さん・神徳温泉さん、合計三軒です。なんとも不思議です。

余談ですが、むかしの少年マンガ「シェイプアップ乱」作者の先生の名前と同じかな?……思い出した。弘徳じゃなくて、徳弘先生。
古くてすみません。


格天井(ごうてんじょう)

弘徳温泉さんはオーソドックスな、まちの銭湯。ビル型のたてものです。
特筆すべきは、脱衣所の格天井ごうてんじょう
脱衣所の天井に木を格子状にわたしてあるのです。お寺の天井のような、といえばイメージできると思います。和風のつくりです。
格天井は、天井が広く高く感じます。


いまの大阪市内の銭湯で格天井は、とてもめずらしい。老舗の銭湯でも改築されたり廃業が増え、めったに見れません。貴重な格天井。他府県の銭湯も行く機会があればチェックしたいと思います。

コインランドリーあり



サウナ無料と洗髪代

 ◆サウナ無料。バスタオル着用さいきん、サウナ目的のひとは、銭湯に来なくなったのか、ほかの施設に行ったのか。以前よりも落ちついた気がします。
水風呂や電気風呂も完備。


弘徳温泉さんは、地元のひとたちで和気あいあいとしています。
浴室は家族連れで、とても賑わっていました。
楽しい銭湯、いいものです。ピカピカのライトアップも。


このあたりは、さびしい通り。
道しるべのように明るい銭湯とコインランドリー。防犯にも役だっていることでしょう。

 ◆洗髪代
カンバンに「 (洗髪) 0円」。
たしか昭和の終わりごろ、洗髪代・別途20円ぐらい払っていました。大阪だけかもしれません。これは自己申告で。
銭湯に来て洗髪しないひとなんて、いたのかしら?


洗髪代は、いつの間にかなくなっていました。(双方、面倒ですよね小銭とか)
銭湯のカンバンに「洗髪と値段を消したあと」があるのを見ると、あのころを懐かしく思います。


湯上がりはのんびり

弘徳温泉さんは、番台式からフロント式に改装されたみたいです。脱衣所が狭くなり、そのぶんフロントに。木目調で旅先気分です。
湯上がり、ゆっくりとできます。

なんと無料のお水とコップが置いてあります。常連さんがお水を飲んでいました。
わたしはフルーツ牛乳を買ってから気づきました。フルーツ牛乳もめずらしくなりつつあります。

銭湯マンガ「ゆとのと」泉 紗紗 著


銭湯とは思えないような雰囲気。
季節のしつらえなど、雰囲気づくりもたいせつにしている弘徳温泉さん。見習おう……。

いいお湯をありがとうございました。
近所に大阪コリアタウンもあり、焼肉屋さんや立ち寄れるところもいっぱいあります。
銭湯も三軒あるので、オススメです。

かさ立て
ぎょうざ屋さん
毎週土曜日は
「銭湯の日」

いつも こころに うるおいを
 水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?