キイロさんは大阪市東成区・神路商店街ぞいにあります。
入り口で靴をぬぐ、おうちカフェ。
ゆかにすわる、テーブルで脚をのばす。じぶんのペースで。

キイロさん

東西に長い商店街の神路商店街かみじしょうてんがい。
アーケードの北側に、おおきなイチヂクの木。
葉っぱにかくれて、だれも気づかないのです。

もより駅は……
●Osaka Metro(大阪メトロ)千日前せんにちまえ線
　・新深江《しんふかえ》駅…徒歩7分
　・今里《いまざと》駅…徒歩約10分

西側の今里駅ちかくは賑わっている神路商店街。キイロさんのある東側はシャッターがめだちます。
そんな静かなエリアにパン屋さんがあるなんて……
青い看板が目印のキイロさん。
店内飲食もできる町家カフェなのです。

コミュニティハウス

むかしのおうち。イベントスペース「とまり木」と書いてあります。
さいきん、町家そのまんまを活かしたシェアハウスやカフェが多くありますね。
独特の空間、懐かしいひとも、はじめてのひとも。

小麦のキイロ

町屋の独特さ。入り口から奥にのびる造り。
すこしばかり入りにくさもあります。
まずはパンをテイクアウト。

キイロさんは黄色い小麦そのままのパンが戸棚にならびます。
素朴で町屋とおなじ味わいの。
そんな町屋の奥さんのような素朴な女性がパンを焼いていました。

国産小麦。イーストフード不使用。おこさま～おとしよりまで食べていただけます、と書いてあります。

ワッフル絶品

いままで食べてきたワッフルは、いったいなんだったのか？

それぐらいの衝撃。
砂糖をまとわない「はだかのワッフル」
きな粉のような芳ばしいかおり。
油っぽさのカケラもなし。
パンが口のなかでとけて粉にもどる。

目があった合った。いただきます。
メロンパンはサクサク。調査のため買ったふたつのパン。
喉につまらず、すっと粉にもどり土にもどる。からだの土、栄養だ。

これは店内に入ろう食べようと即決。きいろい素朴なパン。
町屋の雰囲気だけのお店ではない。
つぎは日を変えての再来店です。

むかしのたてもの

和室を改修。この部分はレンタルスペースだそうです。
おもちゃ・本などもある、みんなのおうち。

ひとりでは行けない夜のトイレ。
さむい冬のあさ。どこからか桜の花びら。朝顔。すずむしの合唱。家族だけの四季彩。
いまでは貴重なおうちです。

かぜにそよぐガラスのおと。
手書きのメニューをみて、きいて。

パンのメニューに特化

関西の紅茶伝説・泣く子もだまるムジカティーです。
もちろん、あっつあつのポットサービス。料金プラスで。
これはニュースです！

そして、だいたい1000円あればOK。
◆パン２個セット650円
◆イングリッシュスコーンセット1000円
◆ホットケーキセット800円　
など……

おそるべし下町。たてものも値段も時がとまったまま。
1000円以下のカフェという新企画もできそうです。

なんと、コーヒーは鶴橋の老舗・高尾コーヒーさんではないですか！
焼き肉にかくれ知るひとぞ知る、鶴橋駅すぐのコーヒー豆のお店です。

たたみに座ると立てません

薄切りのニンジン。スープ・ヨーグルト。パンひとつでも、ふたつでも。
町屋カフェで、のんびりと。
しばらくすると寝ころびたくなるのを、こらえるように。

パンは200円以下のパンが中心。最近はパンも高くなりました。
キイロさんのパンは、ふだんの暮らしにとけ込んでいます。

コーヒーも、まぁるいおいしさ。
やさしいパンによくあいます。
キイロいパン。
立てなくなるじぶんがいます。

テーブルで風景をかえて

押し入れにテーブル席があります。
すこし雰囲気をかえてパンをいただくこともできます。
たたみにぺたり。テーブルとイスで紅茶。
キイロさんは飽きません。
一見、固そうなフランスパン。
　ソフトフランスパンのサンド。

ちゃんと小麦のアジ、パンの味。
たっぷりポットサービスの紅茶でよかった。

まるいテーブルで、こころもまるく。
ごちそうさまでした。

おなかもまるくなってきました。たぬきみたいに　ぽんぽこりん。

次回はたぬき色、いやきつね色のホットケーキにしましょう。

葉っぱが　ゆさゆさ　見送ってくれます。

だんだんと、かくれんぼするキイロさん。

イチヂクもかくれんぼ。

いつも　こころに　うるおいを
水分補給も　わすれずに

さいごまでお読みくださり、
ありがとうございます。