ポイントカード
ポイントカード。お店で買ってポイントをあつめる。たまれば割り引きや特典があります。
最初は「紙カード」のスタンプカード。それが磁気カードになり、スマホになり……。
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スタンプカード
あくまでも個人の経験や感想です。ポイントカードを導入のお店が、すべてこの限りではありません。
わたしがちいさいころ。
地域のスーパーだったかな?
買いものをするとレジのおねえさんが、切手のようなうすい紙をくれました。
家に帰ってから、大きくてかたい台紙に、それを貼りつけていました。
それが「スタンプカード」
ポイントカードの先祖ですね。
白いのり(フエキのり)が乾いてボヨボヨに厚くなった台紙。いや、水をつければ、くっついたのかもしれない。母は何枚もだいじにとってました。なんとも生活感が丸だしですが。
それより、これでモノがもらえたりするなんて。なんで必死であつめてるのか、こども心にふしぎでした。
ポイントカード
昭和の終わりごろ専業主婦はすくなくなりました。女性は忙しくなり、スタンプを、台紙にのりづけする時間もなし。そんな地域密着のスーパーは姿を消しました。
「ポイントカード、お作りしましょうか」
名刺のような紙カードにハンコをおす「スタンプカード」が登場。こんどは雑貨店やパン屋さんなど個人のお店で。独自に作ったカードをもらうのがうれしかった。
ショップカードなんて書いてあるので、お得意さま感がありました。名刺サイズなのですぐハンコがたまるのも良いシステム。満点カードをめざして、せっせせっせとお買いもの。いらないものでもポイント欲しさに買いました。
磁気ポイントカード
やがて紙カードから磁気カードの時代へ。デパート・ショッピングセンターなど商業施設からも、ポインカードが誕生しました。
ハンコのスタンプから、ポイントへ。プラスチック製の丈夫なカード。
上限なく貯められるカードです。
しめしめ。全館のまとめポイントカード+お店のカード(ショップカード)で二重にポイントが貯まるぞ。作ればお得とばかりに、ほくそ笑むわたしでした。
磁気カードは、用紙に個人情報を記入して発行するシステム。住所、氏名、電話番号……ちょっとずつ発行に手間がかかってきました。
紙カードのときは名前すら記入しなかったのに。
いろいろと特典もふえます。ポイントアップキャンペーンなど、主婦の買い物意欲に火をつけるどころか油もそそぐ。財布がよく炎上しました。
スマホアプリの時代
平成〜令和と時代はかわり誰もがスマホをもつ時代になりました。磁気ポイントカードより、かさばらず、忘れることのないあたらしいポイントカード。
「ここからアプリをダウンロードしていただいて……」
「個人情報は、お家に帰ってから登録してください……」
「メンバー登録で500円のポイント付与……」
「提携の△◯ポイントもたまります……」
お店のレジで、こんなやりとり。
ショップカードがスマホにおさまった。
音もなく、重さもなく。
買い物のたびに
①全館のポイントカード
②お店のショップカード
③提携のポイントカード……
もぞもぞ何度も画面をきりかえて。
時期により【割り引きクーポン】の画面を探したり出したり、目がまわる。
だんだんついていけなくなってきました。
閉店情報はない
さいきんレジで、お店のポイントカードを出そうとスマホを開けるも、途中から動かない、ずっと静止。うしろにも待つひとがいる。
おかしいな? 数百円だし、いいか。
「すみません、スマホ画面が動かないので、きょうは結構です」
「そうですか、ありがとうございました」
あれっ?いつもはゆっくりお探しくださいとか、ポイントのあとづけはできませんとか言われるのに。
しばらくして、閉店情報がショッピングセンター公式サイトから届いた。
あの時、お店のスタッフさんは何も言ってくれなかった……閉店の貼り紙とかもなかったよ。
なんかへんだ。
終わりよければ…
そんなことが今年になって、3回ほど起こりました。
スマホアプリが動かない。ポイント画面までたどりつかない。
さすがに気がつきました。
先にアプリのポイント機能が終了したのだろう。
ある店は、店側のポイント機器が動かなかった。カード情報を読みこめない
「後日レシートお持ちください」とレシートの裏にハンコおしてくれた。
「レシートいつまでに持ってくればいいですか?」
だいたい1週間以内で区切られるはず。
「いつまででも、いいですよ」
1ヶ月後、その店に行ったら白い壁になっていた。貼り紙もなし。あっ、もしかして……
公式サイトをのぞくと
「閉店いたしました」
わたしったら、気づくのおそすぎ。
ポイントあつめしか、アタマになかったから。
お店のスタッフさんは、わかっているはずなのに。言うなといわれてるのかしら?
閉店でポイント終了というと、売り逃しがあるのだろう。他店に行こうとなる。ギリギリまで伏せているのでしょうね。
閉店なんて不名誉。発表したくない。
それにしてもアプリをよくチェックしてるひとだけが気づいてて、いつもわたしだけ、わからないだけかもしれない。
突然の閉店は、お客側からすると心証がよくない。
べつのポイント下げてる。
立つ鳥あとを……
終わりよければ……
でも、わたしより
命のポイントかかってる
現場のスタッフさんのほうが……
いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。
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