人生を変えてくれた、たったひとりのアイドルの話

皆様はじめまして。しずくです。初投稿、よろしくお願いします。



・彼について



私には、人生をひっくり返してくれたアイドルが居る。彼の名は九条天。人気アプリゲーム アイドリッシュセブンに登場する、TRIGGERというグループの絶対的センターである。

九条天 | 【公式】アイドリッシュセブン

彼の性格をざっくりと紹介をするならば、完璧主義、永遠で絶対的なアイドル、そんなところだろうか。是非アイドリッシュセブンをプレイしてその目で確認してくれると嬉しい。私が。個人的に。ノベルゲーが続かない人はアニメもある。そちらも是非。彼以外にも魅力的すぎるアイドルが大勢いる。

・彼との出会い


彼との出会いは、とある友人からの「あなたの好きな声優さんがアイドルやってるジャンルがあるんだけど……」「多分その人が声をあててる九条天が好きになると思うんだよね」だった。高校2年生、初夏のことである。当時の私は部活やら学校生活やら、思い悩むことも多く、決して青春順風満帆という訳ではなかった。熱量をかけて推しているジャンルもなく、ぼんやりと生きていた私に友人が差し出してくれたのが「アイドリッシュセブン」である。ちなみに当時の私は「多分九条天って人はささらない気がする」とよく言っていた。愚か者め。

軽い気持ちでそれをインストールしたあの日の私へ

それ、あなたの人生が変わっていく引き金だよ。

今の私より

まあそんなこんなで初夏、テスト一週間前、そんな期間にアイドリッシュセブンのストーリーを読み進めてしまったが最後。1部4章3話 プロの覚悟と王様プリン を読んだ衝撃を超える出来事はきっと無いような、そんな気がする。
例えるならそれは、恋に落ちるような。見事、大フラグ回収の瞬間である。

・わたしの恋と心模様


恋をすると人は変わる。とてつもなく変わる。
爆速で当時配信されていた4部9章まで追いついた私は、「彼を好きでいて恥じぬ人でありたい」と考えた。さて、何ができるだろうか?思いついたのはまず第一に見た目を変えること。可愛くなって、いつか九条天に会いに行きたい。そんな目標を掲げた私は1年半後、10kgの減量に成功する。同時にメイクをはじめた。ここから見事コスメ沼にも浸かることになる。最近ではコスメが収納できなくなってきて困っているくらい。しかし見た目がどれだけ変わっても、それでは満足しなかった。なぜなら彼が努力する人だから。彼本人がとてつもない努力で作られた軌跡の結晶だから。きっと私の大好きな九条天は、私がのんびりしている間もファンのために努力を続けている。それなのに私はこのままで良いのか?そんな訳ない。勉強にも力を入れることに。前期期末テストはアイナナを読んでいて成績を捨てに捨てたので、(始めたのがテスト1週間前だった上にストーリーを1週間程度で読み切った)終わったことは仕方ない。きっと今の私に必要な時間だったと割り切り、その瞬間から勉強に力を入れた。評定平均は1年後、3.5→4.2へと変化した。いやこう見返すと九条天効果凄すぎ。

・今までのわたしと九条天


ここまでも凄まじい自分語りをしているが、ここはそういう場なので許して欲しい。なんなら今から更にする。私は、人生の半分を音楽と共に生きている。アイデンティティのようなもののひとつである。今こそ、趣味程度の距離感になってやっとそう思える。ただ彼を好きになった当時は違かった。「この子から楽器を取り上げたら、何も残らない」と周りに言われるくらいには人生を捧げてきたし、そこに注いだ時間に後悔することは決してひとつもない。なんなら技術を買ってもらえることも多かった方である。楽器を持ってステージに立つことが何よりも好きだった私は、周りと価値観が合わないなと思うこともしばしば。幸い衝突こそしないが、それで嫌がられたこともあった。「そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?」なんて言われることも。これは今でも変わらないけれど、ステージに立つ人間は、見に来てくれたお客さんの人生の中の貴重な時間を頂いているのだから、絶対に後悔や不安にさせてはいけない。幸せな顔して楽しかった気持ちで満たしてそのままそれを持って帰ってもらわなければいけない。そう考えている。誰も理解してくれなかったこの考えを、世界ではじめて肯定してくれたのが九条天だった。ずっと間違っているのかと不安だったことを拭ってくれたのが、彼だった。だから好き!な訳では無いが、好きの要素としては確実にある。九条天のどこが好き?と聞かれると私的超最高神天才唯一至高超絶愛アイドルなのでいやむしろなぜ九条天が好きじゃない?とヤバいオタクの逆質問をかましたくなるくらいなのだが、世間の100%が九条天を好きかと聞かれたらそうでないことも理解している。それでも私は、彼がアイドル九条天を作りあげたその価値観が、幼かった私を救ってくれたその価値観が、とてつもなく好きである。

・自分で在るべきため


彼とともに過ごした約4年半、私が変わったように彼も変わり続けた。それは九条天が九条天であるために、常に最新アップデートをかけているから。いろいろな問題や困難に直面して、彼なりの方法で乗り越えた先、彼はアイドルとしてまたひとつ、魅力的になる。変わることには体力がいるし、恐ろしさを伴うことだってある。保守的な私にとって、新しいは常に怖くて、暗い。でもきっと踏み出した先に光があると教えてくれたのは彼。そして、彼のために努力をして、新しい好きを増やした自分のことを好きとは言えないけどまあ認めてやるか……くらいにはなった。音楽しか無かった私の世界を彩ってくれたのは、他の誰でもない九条天だ。
大好きな曲の大好きな一節、「変わらないために変わり続ける」はそんな彼と、彼の属するグループを表現するのには充分過ぎる。私は、変わらないために変わり続けるTRIGGERが、九条天が大好きで、本当に尊敬している。

https://music.apple.com/jp/album/valiant/1571919808?i=1571919811

・おわりに


私は本当に幸せ者だと思う。こんなにも人生を変えてくれた推しに出会えた。きっと私にとっての九条天のように、かけがえのない推しがいる人はたくさんいると思うし、まだそんな存在が見つからないという人はどこから出会いが降ってくるか分からないので油断しないで欲しい。人生っていつひっくり返るか分からない。
また、この文を読んで誰かが「こんなに人を狂わす九条天って何なんだ」くらいに思っていただければ、これ以上のことは無い。アイドリッシュセブンには本当に魅力的な16人のアイドルと、アイドルを支える素敵なスタッフやファンが沢山いるのだ。きっとあなたを救ってくれる誰かが、そこにいる。そしてこれからも私は私なりに、誰よりも優しくて強くて、愛し上手で愛され下手な九条天というひとりの人間を好きでいたい。

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