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静岡デザイン専門学校と町工場でグッズ制作を目指します!|シズデ×ファクハクvol.2

こんにちは。静岡デザイン専門学校略して「シズデ」プロダクト科3年生です。私たちはファクハク初開催に向け、静岡のモノづくりの技術を学びながら、ファクハクを盛り上げるための授業として、「ファクハクグッズの製作」プロジェクトを行っています。


「中間プレゼン」

あらためましてこんにちは、まずは講師より。
先日、各工場様にお越しいただき、学生達が試作品製作に向けた中間プレゼンを行いました。今回はその様子をお伝えします。

6月に4つの工場見学を終え、学生達は自分たちが希望する工場様を選んで、グッズのアイデア出しを行ってきました。ただ単に売れそうな商品を考えるのではなく、ファクハクに来るお客様はどういった方なのか、また、こういったイベントでグッズを買う方と買わない方の差は何だろうか?ということを考え、ターゲットとコンセプトを設定しています。

正直なところスケジュール的にギリギリで迎えた学生達(と講師)。何とかパワポはまとめたものの、このまま試作に入るには、まだまだ議論が足りない。
ということで、中間プレゼンの後は、各工場様とじっくり打合せをすることになりました。

それでは各チームごとのレポートをお読みください。

「山崎製作所チーム」

私たちのチームは山崎製作所さんとのコラボを希望しました。比較的シンプルで綺麗なデザインが多く、それにより加工技術が際立ち、かつ幅広く金属加工ができるところに興味を持ったからです。 
まず最初にファクハクで商品を買わない人の理由として、飾る場所がない、実用性がない、他でも買えそう、価格が高いなどの意見が挙がりました。一方で買う人は、思い出として物を残したい、ここでしか購入できなさそうなどの意見が挙がりました。このことから私たちは「ものづくりに興味のある人が、普段使いでき実用性の役割を担うガチャガチャ」をターゲットとコンセプトにしました。 

山崎製作所の方々からの感想は、 
・コンセプトやターゲットを絞って考えた方が良い 
(ガチャガチャの場合) 
・シリーズ全体として集めたくなるものを考える 
・記念に欲しくなるようなものを考える 
(ガチャガチャでは無い場合) 
・アクセサリーとかだったら、同じデザインでもシリーズとしてまとまりがでる 
(その他) 
・カトラリーやデスク周りグッズなど色々できることがあり可能性を感じた 
との意見をいただきました。 

それを踏まえて、コンセプトを改善する必要があると考え、「普段何気なく触っている金属加工商品の加工技術に興味を持った人をのめり込ませ、金属加工の難しさと楽しさを知ってもらう」になりました。 
そして、山崎製作所の加工技術をより魅力的に伝えられるデザインを提案したいと考えています。

「ナガハシ印刷チーム」

非日常って何だろう?  
  
魔法が使えたり、退屈な毎日がガラリと変わるような体験?  
それもきっと非日常だけど、もう少し近いところにあるような…。  
  
なんとなく見ている窓の外、横目に通り過ぎるポスター、どこからか聞こえる工事の音…  
何気ない毎日に溶け込んでいる景色や色、音もきっと非日常。  
  
ふとした瞬間に非日常を足せたら、毎日がちょっとだけ特別になるかもしれない。  
  
私たちナガハシ印刷チームは、「非日常を共にする紙製品」というコンセプトで、 
モビールやアクセサリー、メモ用紙のグッズ提案をしました。  

話し合いでは、私たちの知らない紙やインクの種類を教えてもらいました。 
紙の種類によって印象が変わるので、素材にもこだわりたいです。 
また、アクセサリーは人の肌に触れるものなので、水に強い素材や、肌が切れてしまわない柔らかい素材を選ぼうと思います。 

 工場見学に行った際、様々な機械や商品を見て、わくわくしました。 
印刷されている機械を間近で見る楽しさ、インクの匂い、平面の紙が立体になった時の感動…私たちがナガハシ印刷を選んだ理由です。  
  
紙ならではの軽やかさと、工場で感じたわくわくを感じられるような、 
毎日を少し特別にしてくれるグッズを作りたいと考えています。 


「エクタスチーム」

私たちはエクタスさんをグッズ提案先として希望しました。理由は、夢デザインの制作をしている会社、真空注型機を使った成型、いろんな会社の試作をしているところに興味を持ったからです。 
 
コンセプトは、 
「夢デザインに興味がある人が、エクタスの技術を知ってもらうためにみんなに広く伝える商品」です。 

私たちはメモスタンド、キーホルダー、ポーチの3つを提案しメモスタンドに決まりました。
いろいろな意見をもらう中で工場見学中の体験が楽しかったという話になり、そこを活かした体験グッズを提案する方向に進みました。 

この先の進め方としては、エクタスさんへ訪問し造形や機能側の話やメモスタンドの作成を体験して改善の余地がないか、他に出来ることはないかと話し合う予定でいます。 
本番までにみんなにエクタスさんを広めたくなるようなグッズと体験の話し合いを進めていきたいです。 


「栗田産業チーム」

私たちは栗田産業さんに本の栞、マスキングテープカッター、アクセサリーグッズの提案をしました。 

私たちが栗田産業さんでグッズを提案したいと思った理由は、
「就職先が鋳造関係でこの先の勉強になりそうだと考えたため」
「自由な造形が可能で面白そうだったから」
「金属が好きで、その中でもあまり触れる機会の無い鋳造に興味を持ち、面白い提案ができるのではないかと思ったから」
「金属という素材が元々好きで、造形が自由にできるという点に惹かれたから」です。

私たちはターゲットを「モノづくりに興味のある人」に設定しました。
また、「ものづくりが好き」「鋳物、金属に興味がある人」「プラモデルなど静岡の産業に興味がある人」という細かな設定もあります。

私たちが考えたグッズ案を元に栗田産業さんと話し合いをしました。マスキングテープカッターとイヤリングについては強度やデザインに関するアドバイスを受けました。CADデータを少し手直しすれば試作を作ることは可能だとお聞きしたので、私たちは現在CADデータを調節しています。

各チーム、工場様とも授業時間を大幅に超えても終わらない熱いディスカッションとなりました。しかしまだまだ時間が足りず、各チームとも夏休み中にオンラインや現地に打合せに行き、試作の打合せをすることになっています。

さて、どんな試作品が出来上がるのか、講師はハラハラしながら見守ります。
次は9月初旬ごろ。実際の試作品を見ていただこうと思っています。
また、お忙しい時にも関わらずお集まりいただき、時間を大幅に超えてまでお付き合いいただいた各工場の皆さまには心より感謝申し上げます。

それでは次回もお楽しみに!


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