見出し画像

静岡デザイン専門学校と町工場でグッズ制作を目指します!|シズデ×ファクハクvol.5

こんにちは。静岡デザイン専門学校略して「シズデ」プロダクト科3年生です。私たちはファクハク初開催に向け、静岡のモノづくりの技術を学びながら、ファクハクを盛り上げるための授業として、「ファクハクグッズの製作」プロジェクトを行っています。

「結果発表!」

シズデ講師です。いよいよファクハクの本番も迫ってきましたね。かなりワクワクと緊張が高まってきました。なぜかって?それはファクハクグッズが皆さんにお目見えする日が
近づいているからです!そう、商品化されるか!されないのか!がまだ発表されていなかったアレです。

前回、最終プレゼンの様子をお伝えしてから1週間後、各社様に検討をお願いした商品化の回答を学生に伝えました。
気になる結果は、、、


全チーム商品化決定!!

わあ!もう、嬉しい。ありがたい。講師である前に現役デザイナーとして、中途半端な物は世に出したくない。産学連携で学生が考えたんだから何でもかんでも商品化していただく。なんてぬるいことは言わず、ダメなら商品化しない。
という縛りを作りつつも、実際のところ、やっぱり全チーム、なんとか!などと心の中で祈ってるわけです。それが、全チームOKをいただけるとは!

もちろん、本当の商品開発の現場からしたら、まだまだ至らない所はたくさんあります。提案したものが全ては商品化しなかったり、そのままでの形でなかったりするものもあります。でも、各社様のフォローとギリギリまで改良を進めていただいた結果、ファクハクグッズとしてお披露目できる商品が出来上がりました。

今回は各チームより、商品の紹介や感想をレポートしてもらいます。
すみません、すごく、長いです。各チーム5〜600字程度と指定していたのに、1000字を超える大作を送ってきたチームがあるからです(笑)
でも、喜びを素直に綴ってくれたことに感動してしまったので、そのまま載せることにしました。

どうか最後までお付き合いください。


「山崎製作所チーム」

前回は5月から進めてきたプロジェクトもいよいよ大詰めとなる最終プレゼンでした。このプレゼンを各工場の方に見ていただき、商品化するかどうか判断していただくための大事な発表です。しかも、下級生の聴講や取材がくるかも!?という話もあり、ハードルがどんどん高くなっている中、私たちの想いは伝えられたと思いました。

私たち山崎チームは、試作品への検討を続け、手に入れた知識を活かして取り組んできました。その結果、ついに商品化が決定しました!嬉しいです!
 
商品について紹介します。
ひとつめは、バングル「君が金属にハマる日」です。モチーフである直角三角形をそのまま曲げ、シンプルな形にすることで金属そのものの良さを表現しました。こちらはグッズとして販売を予定しています。

ふたつめはキーホルダー「金属はいつも君のそばに」です。こちらは体験型の商品として色々な仕上げの種類を楽しんでもらい金属加工の面白さを感じて欲しいと思っています。

静岡デザイン専門学校と町工場で作り出されたグッズ。静岡のモノづくり技術が詰まった、こだわりの逸品。ファクハクを盛り上げるために作られた、オリジナリティ溢れるデザイン。ぜひファクハクに来て、商品を見て、触れてみてください。私たちの情熱や声が伝わるはずです。 
 
ここに来るまでチーム全員で力を合わせ、試行錯誤を繰り返し、完成した商品には自信を持っています。一つ一つの工程にこだわり、静岡の技術力を感じる商品ができたと確信しています。 
ファクハクに来ていただいた皆さんに、私たちの商品を見ていただき、どんな想いで作ったのか、どんな工程を経てできたのか、その全てを伝えることができればと思っています。ぜひ商品を手に取り、その魅力を感じてください。お待ちしております! 

「ナガハシ印刷チーム」

ナガハシ印刷チームです。長めの授業スケジュールを終えて先日最後の授業が終わり無事製品化が決まりました! 
私たちのグループは中間審査で【非日常】について考え制作していきたいと 
お伝えして最終プレゼンまで軸をぶらさずにやってきたのですが、 
最後にナガハシ印刷さんから【非日常】というコンセプトが 
元々マッチしていたので実は安心して製品のアイデアを心待ちにしていましたと言っていただけてとても嬉しかったです。 
そして繰り返しになってしまいますが無事製品化が決まったので 
私たちのグループの製品を少しご紹介します! 
 
まずは【私だけのファクハクメモ】これは自分で切ったり貼ったり描いたり、自由に使える直角三角形のメモです。ナガハシ印刷さんでインクがとても綺麗に映る紙で制作していただくので万年筆やガラスペンでも楽しめると思います。 

次に【モビール】です。紙でできたモビールで自分で組み立てて好きなようにカスタムできます。是非ファクハク当日に工場までお越しいただき 
手に取っていただけたらと思います。

「エクタスチーム」

最終プレゼンが終わり、結果発表の日が来ました。
私たちエクタスチームの提案は商品化が決定しました。私たちだけではなく、他のチームの提案も商品化が決まりました。結果を聞いたとき、とてもうれしかったです。
私たちが提案させていただいたのは、お客様がご自身でデサインをし、ルーターで加工できる体験型と、すでに出来上がっているものを販売する購入型の二つでした。

提案させていただいた二つのうち、体験型の方が商品化。

購入型の方も商品化はではなく違う形でものにするという提案などのご連絡を後日エクタスさんからいただきました。どんなものになるかはエクタスさんに訪れてからのお楽しみです。

五月からこのプロジェクトが始まり、いろんな案を出したり製作していただいた試作品を手に取って話し合いをしたり、初めて体験することばかりで大変でしたがとても楽しい時間でした。ここで身に付けたことを他のことにも生かしたいです。

そしてファクハク開催が近づいてきています。残り短い時間ですが商品のブラッシュアップをし、より良いグッズを届けられるように努力したいと思っています。エクタスさんへ訪れた方はグッズをぜひ手に取っていただけたら幸いです。
体験型をご購入されない方でも 楽しめる見学です。ファクハク本番を楽しみにしていてください。

「栗田産業チーム」

栗田産業チームです。 
5月から始まったグッズ製作プロジェクト。 
企業に向けて商品化を目指してデザインするという初めての試み。今までのnoteではお見せしていなかったところも含めて振り返ってみたいと思います。 
 
チームごとに分かれて最初に行ったアイデア出し。Vol.2では商品の提案やターゲット設定について書きましたが、それにたどり着くまでにはこんなことを。 

触れる機会のなかった鋳物にどんな提案ができるのか。メンバーが自由にアイデアを出し、自分にはない発想に触れてとても刺激になり、楽しかったです。

中間発表後の話し合いでは、栗田さんから製造上の条件やデザインについてアドバイスをいただき、試作品に触れたときにはテンションが上がって、写真を撮らずに製品を組み立ててしまったり… 
スケッチ上の、画面上のデザインが実際にモノになったのが本当に嬉しかったんです。 
 
最終プレゼン前、一番大変だったことはストーリー作り。 
ストーリーは、商品に込めた想いをお客様に伝えるとても重要な部分。語彙が降ってこないかなぁとひたすら天を仰いでいました。実は商品名もストーリーも、プレゼン当日に決定しました。 

 ドキドキの最終プレゼンを終えて1週間後の結果発表。 
栗田産業さんからは「商品化を目指して進めていく」とのことでした。 
メンバー一同驚き。 
私たちが最終プレゼンで提案したものは、製造面や日程的に難しいのではないか。こんな短期間では商品化できないと思っていました。先生から「これ作るの難しい!大変!」という現場の職人さんの声を聞いていたからです。 
 
私たちが考えたものがお客様の手に届く。 
商品の良さが伝わるかな、私たちの想いはちゃんと伝わるかな、と不安なところはありますが、商品を売り出す過程を実際に経験することができました。学生のうちにこうした本格的な企画に参加できてよかったです。 
 
さて、今までふわっとお見せしてきた試作品。商品化が決定したものを紹介します。 
錫の柔らかさと鋳造の味を活かしたバングル「たまもの」です。
 

錫の訓読みは「すず」と「たまもの」なんです。漢字のつくりを見れば確かに…となりますが、知らない人も多いのでは? 
鋳造製品特有の鋳肌(いはだ)が独特な光りを魅せてくれます。錫は手で曲げられるほど柔らかい金属なので、腕の太さに合わせて調節ができますよ。 

私たちが一番アピールしたいところはプラモデル風パッケージ! 
栗田産業さんへ見学に行った際、重太郎ロゴの看板が印象的でした。(イモノニュメントと呼んでいるそうです) 
鋳造とプラモデルって似てる…静岡はプラモデルで有名…実は鋳物のまち、静岡… 
プラモデル風パッケージ案はアイデア出しの最初の頃から出ていました。 
ビジュアルとしても面白いですが、これは体験型製品。 

錫を切る感触、切ったランナー(周りの棒)を好きに曲げて遊ぶのも楽しいですよ。 
 
鋳肌ってどんな感じ?実物を見てみたい!錫を切りたい!曲げてみたい!そう思っていただけましたでしょうか。 
皆さんのお手元に届けられる日を楽しみにしています。 

ここまで読んでくれた方。本当にありがとうございます!学生たちの思いは届きましたか?
さて、シズデ×ファクハクプロジェクトのnoteも今回が最終回です。これからの時代、発信しないことは存在しないことと同じ。という思いで、学生たちには不慣れな発信を頑張ってもらいました(授業後のアンケート結果で、いちばん大変だったことはnoteで発信することだったと結果が出たのは内緒です)


全5回にわたって綴ってきた学生たちの想いが詰まった商品は、ファクハク当日、山﨑製作所、ナガハシ印刷、エクタス、栗田産業さんの各工場で手に取っていただけるはず。一部は楽しい体験型の商品にもなっています。ファクハクの工場予約も始まっておりますので、ぜひ皆様工場にお出かけください。
https://fakuhaku.com/

それでは、みなさまありがとうございました!


この記事が参加している募集

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?