Shoko Furushita

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Shoko Furushita

ビジネス書編集者/Web Developer。『ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門』『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』React/Gatsby/Shopify  福井・鯖江→東京→NY→Tallinn→Firenze

マガジン

  • Made in Sabae, Live in NY

    フットワークの重い田舎っぺによる、非常に偏ったニューヨーク日記。

  • エストニア生活

  • 書籍編集者のはしくれ、のようなもの。

    海外からフルリモートで行っているビジネス書編集に関連する記事や、日々の暮らしで感じたことを掲載しています。

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自分の仕事はクリエイティブだ。 そう気づくことで世界の見え方が変わる 『ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門』

こんにちは。書籍編集者の古下です。1月22日に出版された原野守弘さんの『ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門』(クロスメディア・パブリッシング)の企画・編集を担当しました。このnoteではこの本ができるまでを編集者の視点から書き記します。 この本の構想を思いついたのは、今から約10年ほど前に遡る。その当時、私は編集者ではなく、食品メーカーの営業職だった。 「ものづくりがしたい」 そう思っていた私は、商品のコンセプトや販売方針を決めるマーケターになりたい、そのために

    • 無料のワークシートで、ブランドDNAを考える

      こんにちは。書籍編集者の古下です。 ブランディングの本、『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』のブランディング・ワークシートを本のホームページにアップしました。関連商品部分から、どなたでも無料で自由にご利用いただけます。 なぜワークシート?この本が出版されてからしばらくたち、著者のお二人のところにこの本を読んだ方からたくさんのメッセージが届いたそうです。本の感想はもちろん、ブランディングについての相談など、色々なものがありました。

      • 日本にもあったらいいな、と思うエストニア のデジタル政策

        「エストニアってIT最先端らしいね」 「日本でもデジタル庁ってのが創設されるらしいよ」 これまでも日本のメディアでエストニアが取り上げられると友人から連絡をもらうことがあったのですが、ここ数日で急にそれが増えました。 エストニアのIT技術が最先端かどうかは私にはわかりません。しかし、日常生活や役所手続きでのIT活用による利便性で言えば、日本はもちろん、私が去年まで住んでいたアメリカ・ニューヨークと比べても遥かに進んでいる気がします。トップ画(https://estonia

        • ブランディングにおすすめの本 -書籍編集者が自ら本のウェブサイトをつくる理由

          ブランディングを学びたいが、どんな本を読んだらいいかわからない。 ブランディングの本を読んでみたが、難しくてよく理解できなかった。 ブランディングについては分かったが、結局どうしたらいいのか。 そんな方におすすめの本があります。 『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと ー世界に通用するデザイン経営戦略』です。 これは、ニューヨークで20年以上アートディレクターとして活躍してきた著者のお二人が、マーケターの書いたブランディング書籍より

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          フルリモートで本を編集すること

          いま、日本ではリモートワークが話題になっています。 去年4月に編集を担当し出版した本『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』は、東京の出版社と京都在住の著者、ニューヨーク在住の著者と編集者による3都市リモートワークによってできた本です。 この記事では、リモートワークをするにあたっての心構えを中心に記しています。編集は特殊な職種ですが、様々な方の参考になれば幸いです。 リモートワークは珍しいもの?私は海外に住みながらビジネス書を編集して

          フルリモートで本を編集すること

          フォロワー40人の編集者がイベント満員のためにやったこと

          先日、青山ブックセンター本店で『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』の出版記念イベントを行いました。ありがたいことにイベントは満員御礼、その週の総合ランキングでは1位になりました。 このイベントはゼロからのスタートでした。はじめて本を出版する著者、Twitterのフォロワー40人の編集者(私)とないないづくし。そこからどのように人を集めたのか、試行錯誤したことを書いていこうと思います。 なぜイベント満員を目指すのかそもそもなぜ、イ

          フォロワー40人の編集者がイベント満員のためにやったこと

          「デザインする」とは見た目のよいものをつくること?—日本のビジネスにおけるデザイン観にパラダイムシフトを起こしたい

          本日、日本の主要書店にて『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと—世界に通用するデザイン経営戦略』が発売されました。 世界では当たり前の、デザインの責任者を経営戦略策定チームに入れることが日本ではできていない現状。日本の素晴らしい商品やサービスを世界に伝えるには具体的にどうすればよいのか。このことを中心に本は書かれています。 特に「デザインする」とは見た目の良いものをつくることだと思われている日本のデザイン観を変えたい。経営戦略とは別

          「デザインする」とは見た目のよいものをつくること?—日本のビジネスにおけるデザイン観にパラダイムシフトを起こしたい

          「意見の批判」と「人格の否定」は別のもの

          日本で働いていたとき、上司や先輩でこのように嘆く人がいた。 「あいつは俺の意見をいつも批判してくる。きっと俺のことが嫌いなんだ」 大企業でもベンチャー企業でもいたので、このように思う人は多いのだろう。しかし、私は意見の批判=人格の否定という方程式は成り立たないと思っている。 私のことが嫌いなのかな例えば、Aさんという先輩は自分の意見をはっきりと言う人で、その意見はとても理論的で納得できるものが多かった。それと同時に、Aさんは人情に厚く、様々な人の立場を思いやることができ

          「意見の批判」と「人格の否定」は別のもの

          私はどんな大人になりたいのか / 『ぼくは勉強ができない』

          前回のnote「本は人を映す鏡 / 『ぼくは勉強ができない』」でも触れたが、自分の子どもができた今、お気に入りの本『ぼくは勉強ができない』が全く違った物語に見えた。 これまでは、主人公の時田秀美の気持ちになって読み進めていたのが、今は彼をとりまく大人達についつい注目してしまう自分がいる。私はまだ、自分の子どもにとって「どのような大人でいたいか」が定まっていない。自然体で接するのが一番だと思うが、「子どもにとってどのような親・大人でいるのが最適なのか」ということに関してついつ

          私はどんな大人になりたいのか / 『ぼくは勉強ができない』

          本は人を映す鏡 / 『ぼくは勉強ができない』

          18歳で実家を出てから、14年の間に9回引っ越しをした。京都、東京、横浜、川崎、名古屋、東京、そしてニューヨーク。引っ越し好きだからという訳では決してなく、進学、就職、転勤、転職、結婚など様々なライフステージの変化から自然とそうなった。引っ越しが多いと自分の所有物を最小限にする癖がつき、その中でも本は特に嵩張るため、手放すことが多かった。 しかし、お気に入りの本はどこに引っ越すことになろうとも連れて行くようにしている。もし泣く泣く手放すことがあったとしても、縁のある本は、ま

          本は人を映す鏡 / 『ぼくは勉強ができない』

          日本人とは純ジャパのことである、という幻想—◯◯系日本人という考え方

          私は日本人の考える純粋な日本人、つまり「純ジャパ」そのものだ。日本人の両親を持ち、日本で生まれ育ち、日本の教育を受け、日本で働いた経験がある。そして4年ほど前にニューヨークに移り住むまで、海外に住んだ経験はなかった。こちらで会う日本人の方に「留学経験があるんですか?」「小さい頃海外に住んでいたんですか?」とよく聞かれるが、「いえいえ純ジャパです」とつい答えてしまう自分がいる。 しかし、典型的な日本人である私でも、ニューヨークにいると「日本人」ってなんだ?と考えさせられる出来

          日本人とは純ジャパのことである、という幻想—◯◯系日本人という考え方

          ニューヨークの短い夏 2016

          8月が終わってから一週間が過ぎました。ニューヨークはすっかり秋めいています。日本は暑いと聞きましたが、みなさん体調はいかがでしょうか。私は今年、ニューヨークに来て3年目の夏を終えました。去年の夏の様子はこちらのポストをご覧ください。 去年はBBQ尽くしでしたが、今年はそうでもなかったような気がします。さて、最初の写真はブルックリンブリッジパークで、みんなでBBQをした時のものです。あ、早速やってますね。 イカやえびを焼いていたら、グリルを貸してくれたアメリカ人にとても珍し

          ニューヨークの短い夏 2016

          圧巻。アデルの復活ライブ Adele Live in New York City

          (この記事は2015年11月30日に書かれたものです) Hello. 2015年11月17日、ラジオシティ・ミュージックホールで開催された一夜限りのアデルのライブに行ってきました。11月20日に新アルバムが発売されるのに合わせてのライブです。2011年、のどの調子が悪くなりツアーをキャンセルしたアデル。それだけに、今回はファン待望のライブとなりました。 今回のライブは無料で、申し込みをした人の中からランダムに選ばれた人のみにペアチケットが当たるというものでした。(詳

          圧巻。アデルの復活ライブ Adele Live in New York City

          村上春樹に正解を求めるのは不正解  舞台『海辺のカフカ』NY公演

          (この記事は2015年7月24日に書かれたものです) ニューヨークの書店を巡るなかで必ずと言っていいほど品揃えされている村上春樹の小説。彼は今年4月に米TIME誌が発表した「世界で最も影響力のある100人」の一人として選ばれ、毎年のようにノーベル賞を受賞するのではないかと噂されています。 しかしこれまで私は彼の作品を理解できたことがありません。中学生くらいのとき読んだ『ノルウェイの森』は「自分はこういったタイプの男の子は好みではない」と気づかせてくれたくらいで、何年も後に

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          人工知能が人間を滅ぼす? 映画『EX MACHINA』

          (この記事は2015年7月16日に書かれたものです) あなたはインターネットで調べものをするとき、検索エンジンは何を使いますか?Google?Yahoo?Amazonや楽天で買い物をしたり、欲しい商品を検索したり、という経験もあるのではないでしょうか。 その画面に以前検索した商品の広告が表示されたり、ときにはAmazonなどからおすすめ商品のメールが届いたりしませんか?あまりにも自分の趣味嗜好を把握されすぎていて、私は時に怖いと感じます。 これから紹介する映画『EX M

          人工知能が人間を滅ぼす? 映画『EX MACHINA』

          すごいものを観ると人は笑う 『One Woman Show』オノ・ヨーコ

          (この記事は2015年7月15日に書かれたものです) 先日、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催されていたオノ・ヨーコさんの「Yoko Ono: One Woman Show 1960-1971」に行きました。映像、言葉、オブジェ、パフォーマンス・アートなど様々な形式の作品が展示されており、とても興味深いものでした。 恥ずかしながら、行く前の私は「そもそもオノ・ヨーコって何のアーティスト?」というレベルでした。アーティストだってことは知っているけれども、絵の人?写真の

          すごいものを観ると人は笑う 『One Woman Show』オノ・ヨーコ